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Final Roster Cut Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年9月 6日
たくさんの球団でたくさんの選手が動いているが、パッカーズは前日に他球団から解雇された(ウェイバーにかけられている)選手を1人も獲得しなかった。テッド・トンプソンGMによると、(優先順で敗れたのではなく)ウェイバー獲得希望さえ1つも出さなかったとのこと。
- 最終ロースターカット後のウェイバー獲得ゼロは3年連続。
- パッカーズから解雇されたRBクレッグ・ランプキンはバッカニアーズ、TEスペンサー・ヘイヴナーはライオンズ、G/Cイヴァン・ディートリック=スミスはシーホークス、NTアンソニー・トリビオはチーフス、OLBシリル・オビオザーはカーディナルスが、それぞれウェイバーで獲得した。ウェイバーで獲得した選手は即ロースター入りなので、上記選手たちにとってはめでたいこと。システムに習熟していないことを承知で獲ってくれるのだから、それだけ能力を買われたことになる。
- RBランプキンやNTトリビオをプラクティス・スクワッドに確保できず、パッカーズにとっては残念なところ。しかしウェイバーで5人も他球団が獲ったということは、こちらのロースターのレベルが高いことを示しているのかも。昨年はRBタイレル・サットン(→CAR)とSアンソニー・スミス(→STL)の2人、一昨年はDTダニエル・ミューア(→IND)だけだった。
- なお、ウェイバーの対象となるのはNFL経験4年未満の選手。NFL経験4年以上のベテランは解雇された瞬間に無制限FAとなり、好きな球団と契約できる。
- パッカーズはプラクティス・スクワッドに入れるつもりだったRBクレッグ・ランプキンをさらわれてしまい、新たにランニングバックを獲得する必要に迫られている。
- ノーズタックルも同様で、NTアンソニー・トリビオの代役をプラクティス・スクワッドに確保する必要がありそう。
- プラクティス・スクワッドには、すでにQBグレアム・ハレル、WRチャスティン・ウェスト、OTブレノ・ジャコミニ、OTクリス・キャンベル、LBロバート・フランソワ、LBモーリス・シンプキンズ、Sアンソニー・レヴィーンの7人の契約が明らかになっている。「最後の1人はパッカーズのキャンプにいなかった選手になる」と球団関係者はPress-Gazette紙に語ったらしい。
- ロースター53人の内訳は、オフェンス26人、ディフェンス24人、スペシャルチーム3人。オフェンスは昨年より1人多く、それはオフェンシブラインに昨年より1人多い10人を確保したため。スキルポジション全体の人数は16人で変わらない。
- キャンプ練習を詳しく観察していた記者たちにとって、最も意外だったのはG/Cニック・マクドナルドが残ったことのようだ。1on1のパスラッシュドリルで簡単に敗れる場面が非常に多かったらしい。
- ベン・マカドゥーTEコーチがベテランのTEドナルド・リーを称賛。「彼は全員によい影響を与える。彼はみんなにプロフェッショナリズムを浸透させてくれる。それが、我々が彼を残したいと思う理由の1つだ」
- パンター争いに敗れたオーストラリア人のPクリス・ブライアンは、バッカニアーズでトライアウトを受けている。
- インジャリーリザーブに入り、近く退団となるS/KRウィル・ブラックモン。「能力や才能というより、健康問題によるものだったはずだ。難しい決断だったとは思う。僕は平穏な気持ちでいるよ。カットの理由は完全に理解している。僕は自分の仕事をして、なんとか打開してみせる。(ヒザの回復まで)何か月もかかる感じじゃない。腱を再び断裂させたわけじゃなくて、基本的には関節の周りの痛みだけだ。今は慌てず時間をかけて治そうと思ってる。(IR入りしなければ)火曜には走ってみて開幕戦に備えるつもりだったけど」
- 後任のリターナーについてS/KRブラックモン。「ジョーディ(WRネルソン)がやるはずだ。キャッチングが上手くてボールセキュリティが信頼できるからね。大事なのはそこだ。走る前に捕れなきゃいけない」
- "Injury settlement"というのが分かりにくいが、だいたい以下のような感じらしい。
- NFLでは負傷中の選手を解雇できないルールのため、インジャリーリザーブに1年置いておく価値のない選手(ちゃんとサラリー1年分を支払わなければならない)を、こうした手続きを経て解雇するのが普通。選手側としても、今季中に復帰できるケガなら早く退団して新天地を見つける方がトク。
- Sブラックモンの代理人によると、おそらく2、3週間分のサラリーを受け取る条件になるはず、とのこと。Sブラックモンはプロ5年目の最低サラリー(年俸$63万ドル)のはずなので、2週分ならば$7万4千ドルほどになる。
- "Injury settlement"を経て解雇された選手は、6週間は元の球団と再契約できない。他球団ならばすぐにでも契約してプレーできる。
- 以下はテッド・トンプソンGMの会見から。
- 「OLBフランク・ゾンボには非常に強い印象を受けた。かなり重い足首のケガだったのに、2、3日休んだだけで復帰したタフネスにも感心した。今年は修業の年? いや1年目から貢献してくれると期待している」
- ドラフト外ルーキーが3人残って、また平均年齢の低いチームになりそうなことについて。「年齢は別に考えていない」
- 「TEスペンサー・ヘイヴナーの解雇は、春に起こした飲酒バイク事故とは関係ない」
- 「RBを2人にしたことはRBジェームズ・スタークスがPUPリストにいることとは関係ない。復帰が可能になったら、そのときに考えることだ」