グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2010年7月29日

トレーニングキャンプの見どころ 4

今トレーニングキャンプの見どころ、最後はディフェンシブバックとスペシャルチームについて。

CB コーナーバック

チャールズ・ウッドソンがNFL最優秀ディフェンス選手に選ばれる最高のシーズンを過ごしたいっぽう、相棒のアル・ハリスはヒザの前十字靭帯(ACL)断裂で長期リハビリを強いられることに。今季はトラモン・ウィリアムズをスターターとしてプレーさせつつ、ハリスの回復を待つシーズンになりそうだ。とりあえず Physically Unable to Perform(PUP) リストでキャンプ初日を迎えるのではないか。

同じくACL断裂のウィル・ブラックモンはセーフティにコンバート。3番手/ニッケルバックはブランドン・アンダーウッド(昨年6巡)とパット・リー(2008年2巡)が争うことになりそう。もし彼らの成長がイマイチでベテランのジャレット・ブッシュの出番が増えるなら、来春ドラフトではCBを1巡指名する可能性が高くなる。

ロースター枠は通常6人。ハリスがキャンプ途中でロースターに復帰できたとすると、ウッドソン、ハリス、ウィリアムズ、アンダーウッド、リーまでがほぼ当確。最後の枠をブッシュ、ジョシュ・ベル、ドラフト外ルーキーのサム・シールズあたりが争う。ハリスがPUPリストのまま開幕を迎えるなら、もう1つ空きができる。シーズンが進んでケガ人が増えたら、ブラックモンをCBに戻す手もある。

ラジオ解説ラリー・マッカレン : 「相手選手にぴったりついて走れるかだ。クォーターバックを振り向いていたら速くは走れない。レシーバーがボールを見て、DBも見る。それからどう反応するか。ボールに手が届いているか。それとも相手WRが常に勝ってしまうか」

「いつだって、スピードがすべてじゃない。スクリメージ上で強くジャムして相手をルートから押し出してしまうようなコーナーバックが望ましい。それから、7on7のような練習を見るときは気を付けることだ。パスラッシュがないのだから、オフェンスが80%は勝って当たり前なんだ」

S セーフティ

FSニック・コリンズはインターセプトを量産して2年連続プロボウルに選ばれ、今春は大型の契約延長も手に入れた。対照的にSSアタリ・ビグビーは物足りないシーズンが2年続き、契約最終年を迎えている。チームはドラフト3巡でトレードアップしてSSモーガン・バーネットを獲得し、ビグビーと競わせる構え。そのうえビグビーがRFAテンダーへのサインを拒んでOTAやミニキャンプを休んだため、SSバーネットは1stチームでプレーする機会がたっぷり与えられ、これまでの評判は非常にいい。ディフェンスでは今夏もっとも注目される先発争いとなった。

ロースター枠は通常4人で、5人になることは滅多にない。上記3人が当確とすると、最後の枠をデリック・マーティン、チャーリー・ペプラー、ウィル・ブラックモン(CBからの転向)の3人が激しく争うことになる。セーフティとしてのプレー内容よりスペシャルチームでの働きが重要になるのではないか。

ST スペシャルチーム

ロングスナッパーのブレット・グードはまったく問題なし。キッカーのメイソン・クロスビーも、プレシーズンでよほど不調に陥らなければ大丈夫そう。問題は、ティム・マステイとクリス・ブライアンのパンター争いだけだろう。今のところほぼ互角だが、どちらかが勝つと決まったわけではなく、外部から獲得した選手で決まる可能性はかなりある。今年もキャンプ後半から開幕まで、他球団から解雇されてくるパンターに注目せざるをえない。

もうひとつの問題はリターナー。キックオフリターナーは控えWR/RB陣で何とかなるかもしれないが、パントリターナーは技術的に格段に難しく、ただスピードや突破力があればよいというものではない。CBトラモン・ウィリアムズは実績があるが、先発CBをリターナー起用するのはできれば避けたい。となるとやはりブラックモンだが、ACL断裂からのリハビリ途上、しかもCBからSへのコンバートとあって、ロースター入り自体が危うい状況にある。

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