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Draft Notebook 4: TE Andrew Quarless
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年4月27日
5巡23位(全体154位)指名のTEアンドリュー・クウォレスについて。
- サイズとアスレチック能力に恵まれたレシービングTEであり、素行にやや不安があるという点でTEフィンリーと似たタイプ。「不安はあるが、3巡か4巡で指名するチームがあるんじゃない?」と予想するスカウトも多かったようだ。
- テッド・トンプソンGM。「あのとき残っていた中で、我々のボードでは彼が飛び抜けて高ランクの選手だった」
- 人格面については、ダレン・ペリー・セーフティコーチの調査を頼った、とトンプソンGM。ペリーは同じペン州立大の出身で、しかも同州のスティーラーズ在籍が長かったため、同大とは強いコネクションがある。
- ニューヨーク州ロングアイランドのユニオンデール出身。JFK空港から10kmほど東のあたり。
- レッドシャツを経ず大学1年目から8試合に先発。
- 下記のトラブルのため3年目シーズンはスターターの座をミッキー・シュラー(今年7巡でMINへ)に奪われるが、2009年は奪い返して全試合に先発し、同大タイトエンド記録の42キャッチ(536yds)。
- テレコミュニケーションの学位を取得して昨年12月に卒業。
- トラブル歴は以下のとおり。
- 大学2年目の2007年、未成年飲酒で開幕から2試合の出場停止処分。
- 2008年3月には飲酒運転&信号無視で、退部処分寸前に。老将ジョー・パターノHCに懇願してかろうじてチャンスを与えられる。スプリングキャンプおよび開幕戦の出場停止処分。
- 同じく2008年9月には、アパートメントで警察がマリファナを発見するが、部屋をシェアしていたチームメイトのものと判明。クウォレスはドラッグテストの結果もシロで無実が証明された。
- TEアンドリュー・クウォレス本人の会見から。
- 「2巡から4巡と聞かされていたんで、もう少し早く指名されると期待していたけど、今は喜んでいるし、とても興奮してる。グリーンベイには全米最高のファンがいる。そこに行くのが待ち遠しいよ。僕を温かく受け入れてくれると思うし、すごいキャリアが築けると思っている。他のチームが間違っていたことを証明するつもりだ」
- 「僕はフィールドを縦にストレッチできる。フィールド中央を攻めることができるから、レシーバーたちを助けることにもなる」
- 「2008年の事件のあと、僕は飲酒をやめて一度も飲んでいない。15ヶ月のリハビリ・プログラムも修了した。今では、僕は(酒を飲まずに)まっさらな体でフットボールに集中している」
- 「事件の翌日、僕はコーチ・パターノの家に押しかけ、むりやり話を聞いてもらった。コーチは僕を放逐するつもりだったんだ。でも、自分は変わってみせると伝えると、彼はもう一度チャンスをくれた。一生酒を飲むことを諦め、それがすごくよい結果につながった」
- 「フットボールのない人生を考えてみて、僕は生き方を考え直さざるをえなかった。僕の起こしたトラブルのために、自分だけではなく、他の人々にまで迷惑がかかるのを見た。僕はあまりに若造で、みんなにどれだけ迷惑がかかるかわかっていなかった。自分がすべきなのは断酒だとわかった」
- ベン・マカドゥーTEコーチとは、コンバインの際に1時間近く話し合ったという。 「あのとき彼は僕のことを選手としても人間としても理解してくれたと思う。僕は心からの気持ちを正直に話した。僕にはタレントがあるとみな知っている。問題は人格面の不安だ。あの事件を乗り越えて僕は成長した、と話した。自分が向上するためにこういうことをしていると話し、彼はよく理解してくれた」
- 「人々が僕のことを反面教師にする、僕はそれで構わないよ。(一から出直すため)転校すべきだ、と言ってくれる人も多かった。でも僕は踏みとどまって困難に打ち勝ちたかった。転校しなかったのはそのためだ。困難と闘い、最後にはよい形で終わることができた」
- ベン・マカドゥーTEコーチの会見から。
- トラブル歴への不安に質問が集中。 「過去にはいろいろと問題があった。しかしながら、彼の現状については我々は安心している。この若者は自分の起こした過ちの責任を受け入れ、その後はきっちりと責任を果たしてきた。過去は過去のこととして我々は前に進めると思うし、彼の将来は明るいと思っている」
- 「(コンバインで面談したとき)彼は過去のことを進んで話してくれた。フィールド外でどんなふうだったのかと。私はなにも問題ないと思っている。完璧な者などいない。間違った判断をしたが、悪い人格という問題は彼にはないと思う」
- 「NFLでのコーチングというものが少々変化してきたという気はするね。若くしてプロ入りしてくる選手には、(未熟な)青年から実り多き大人への成長を助けてやる必要がある。その分野でうまくいけば、フィールドで成果が表れる」
- 「我々の計測では40yds走4.58秒だった。TEジャーマイケル・フィンリーと組ませることを考えると興奮してしまうね」
- ブロッキング能力について。 「典型的な近ごろのタイトエンドで、ブロッキングは磨かれているとは言えない。ランゲームについては成長が必要なのは明らかだ」
- 背番号は81番に決定。81番といえば、ロンバルディ時代にTEマーヴ・フレミング(パッカーズ殿堂入り)が活躍した。優勝した1996年にはWR/KRデズモンド・ハワードが着けている。