グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年1月20日
シーズン終了から9日が経ち、マッカーシーHCによるコーチ評価の作業もそろそろ完了したはずなので、動きがあるとすればおそらく今週だろう。クビにするだけでなくアップグレードにならなければ意味がないので、どのコーチがフリーで残っているかもとうぜん重要になる。勝ち残った4チームのスタッフを狙うこともなくはないが、好成績のチームがコーチを解雇する可能性は低く、ちょうど契約切れを迎えるのでないかぎり獲得は難しそう。
以下に注目のポイントをまとめてみる。ディフェンスコーチをほとんど入れ替えた昨年とは違い、今年はおそらく下記の2人に絞られるのではないか。
- ショーン・スローカムSTコーチを解任するか否か。
- スペシャルチームは不振だった昨季よりもさらに悪化し、多くの部門でリーグ最低クラス。Pカピノスは最後まで成長の兆しが見られず、Kクロスビーはシーズン後半の不調から脱出できず、カバレッジチームはシーズン中盤に毎週のようにビッグリターンを許し、リターンチームのビッグプレー不足も深刻。「スペシャルチームが足を引っ張らなかったゲーム」は数回あっても、「勝利に大きく貢献したゲーム」は1つも見当たらない。
- 就任1年目でクビにするのは早計、という考え方もあるが、これほど悪ければ解雇が当然では。もっとマシな成績だったSTコーチがすでに何人もクビになっている。
- バッファローで素晴らしい実績を残したボビー・エイプリルSTコーチがビルズを退団したが、あっという間にイーグルスと契約。
- ジェームズ・キャンペンOLコーチを解任するか否か。
- 若手オフェンシブラインマンが育ってこない責任は大きい。キャンペンが3年間指導したRTバーバーはスターターとして大コケし、LGカレッジとCスピッツも伸び悩んでいる。頼りになる選手といえば、前政権から引き継いだLTクリフトンとRTタウシャーとCウェルズ。2年目のRGシットンと新人OTラングは入団時から出来がよく、彼らの活躍はコーチの手柄とは言いにくい。
- ディフェンスやスペシャルチームとは違い、オフェンスの問題はマッカーシーHCにも当然責任があるわけで、非情にクビを切れない事情はあるかもしれない。
- ディフェンスのコーチ陣は、内部でよほど深刻な意見対立でもないかぎり、全員留任だろう。
- チーム成績がよかったので、他球団から引き抜かれる可能性はある。こうした声がかからない方が寂しいというものだ。
- ベアーズは新OC候補としてトム・クレメンツQBコーチとの面談許可を求めたが、パッカーズ側が拒否。しかし相手が同地区ライバルでなければ、気持ちよく送り出す可能性はある。ファーヴとロジャースの指導実績があるので、若手QBを育てたいチームならば当然彼を検討するだろう。
- レイダーズのトム・ケーブルHCがもし解任された場合、パッカーズのウィンストン・モスILBコーチ(兼アシスタントHC)が後任候補の1人になるのではないか、という噂も。
- 現役時代からドム・ケイパースDCの愛弟子であるダレン・ペリー・セーフティコーチは、いずれどこかでディフェンシブコーディネーターになるだろう、との評判。しかし今年はいまのところ声はかかっていない様子。
- ジョン・シュナイダー・フットボール事業部長がシーホークスのGM就任に合意した、とESPNが報じている。先日いったんは「最終候補から外れた」といわれていたが、昨日になって「やはり最終候補」と風向きが変わっていた。フットボール事業部長の肩書きは、もともとシュナイダーとレジー・マッケンジーの2人が共同でつけており、パッカーズが後任を探したり誰かを昇格させることはしないのではないか。