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Packers - Vikings Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年11月 3日
- マイク・マッカーシーHC。「後半は試合の流れが本当に変わったし、あの波に乗っていかなければならなかった。せっかくのホームゲームなのに、アドバンテージを活かす好機を逃してしまった。この教訓から我々は学ばなければならない。あまりにも多くのミスを犯して勝利を逃した。それが事実だ。私自身も、前半にオフェンスがリズムをつかむためのよい仕事ができなかった」
- マッカーシーHC。「この後半はシーズンのターニングポイントになる、とハーフタイムで選手たちに話した。フィールドに戻って試合の流れを変え、勝利を目指すのが我々にとって重要だった。第3Qにはじっさいそれが起きていると感じた。前半はスペシャルチームとオフェンスの出来が非常に悪く、ディフェンスは、DEジョニー・ジョリーのパーソナルファウル以外はよいプレーをしていた」
- ILBニック・バーネット。「ものすごく残念だ。相手がどのチームであろうと、試合を落としたことに僕らは失望している。チャンスがありながら、勝利が手の中からすり抜けてしまった。もしこの敗戦がこたえないなら、心の底から、腹の底からこたえないようなヤツがこのロッカールームにいたとしたら、そいつはどこかおかしいに決まっている。腹のあたりを蹴られたような気分だ。正直に言って、勝利を喜んでるのがファーヴだろうと別に気にならない。誰であろうと、相手QBが勝利を喜んでるのが腹立たしいだけでね。彼が素晴らしいゲームをしたのはたしかだけど、僕らにも試合に勝つチャンスがあった。本当に残念だ。言葉で表すのが難しいほどだ」
- CBチャールズ・ウッドソン。「これが僕らの現状だ。今の僕らはビッグゲームに勝てない」
- QBファーヴに敗れた気持ちを聞かれたQBアーロン・ロジャースは、特別な感情があることは否定し、「相手QBが誰であろうと僕は負けるのが嫌だ」と答えている。ただ10回もヒットされたことでダメージがあることは認めている。「2、3日経てば大丈夫だ。でもそれまでは、痛みはあるだろうね。身体的にも精神的にも」
- 不安定な戦いぶりについて、QBロジャース。「開幕から7戦、ウチのチームの足を引っ張っているのは、60分間通して安定したプレーができないことだ。月並みかもしれない。でも、ウチにもすごくよい感じでプレーをできている時間帯はあるんだ。本当に優秀なチームというのは、試合を通して安定したエクセキューションをするものだ。僕らは試合を通してもっと高い集中を保つ必要がある」
- 後半よく盛り返したQBロジャースについて、マッカーシーHC。「よく戦ったと思う。苦しい立場に置かれながら、とてもよい結果を出した。彼の全ての判断について我々は詳しく検討するつもりだが、彼が健闘したことにはちゃんとした理由が見つかるだろう」
- 前半4サックのうち2サックは、投げ捨てるだけの時間がじゅうぶんありながら、そうしなかったQBロジャースにも責任がある。そうした反省に基づいてか、後半はボール離れが早くなり、スクランブルに出る思い切りもよくなった。
- 前回の対戦で128ydsを稼いだTEジャーマイケル・フィンリーを欠いたことは、やはり大きな痛手だった。「僕らTE3人が揃えば、ローテーションもうまくできるんだけどね。このシリーズは僕が行き、次のシリーズは彼が行く、というふうに。今日は誰ともローテーションできず、ほとんど僕が出ずっぱりだった」とTEドナルド・リーは振り返っている。「僕らが揃えば、相手ディフェンスを混乱させることができる。彼が戻ってくれば、ウチはもっと多様なオフェンスができるし、ローテーションしてフレッシュに保てる。お互いのためになり、チームのためにもなる。彼は練習しているし、復帰は近いと思うよ」
- 先週の初TDに続き、今度は2TDパスキャッチを決めたTEスペンサー・ヘイヴナー。「いい気分だよ。タッチダウンはね。でも勝っていればもっともっと気持ちよかった。2つのタッチダウンはどちらも、いわば壊れたプレーだった。最初のはポストルートだったけど、彼(QBロジャース)が左にスクランブルして僕を見つけた。次のはスラントのルートで、相手の穴でずっと待っていて、彼がそこに投げてくれた」
- 26-31と5点差に縮めて残り6分26秒、敵陣28ydsでの2ndダウン3。ここからの数プレーが試合を分ける結果になった。
- WRジェニングスへの7ydsパス成功で迎えた敵陣28ydsでの2ndダウン3。LTラングがとんでもないアサインメントミスでDEジャレッド・アレンをフリーでラッシュさせてしまい、当然QBロジャースは逃げる間もなく1.5秒でサック。
- 3rdダウン8、今度はプロテクションはよかったが、浅いエリアでフリーだったWRジョーンズやWRジェニングスにQBロジャースは投げず、難しい左サイドライン際のディープのWRドライバー(3プレー前に負傷退場して復帰)に投げてしまいインコンプリート。
- 4thダウン8、Kメイソン・クロスビーの51ydsFGトライは右に逸れて失敗。モメンタムは再びヴァイキングスに移り、二度と戻ってくることはなかった。
- ヴァイキングスはいきなりRBピーターソンの左サイドへのスクリーンパスで44ydsゲインして、一気にレッドゾーンへ。ILBビショップがインサイドに詰まり、LTマッキニーにたやすくコントロールされてしまった。
- ラン2回をしっかり止めて3rdダウン11となるが、WRベリアンに16ydsTDパスが通ってダメ押し。パッカーズはオールアウトブリッツを敢行したが、QBファーヴは完全に読んでいたかのようにパスを通した。
- 前半のオフェンス不振について、ジョー・フィルビンOC。「我々はバランスを欠き、リズムが崩れ、テンポが悪かった。最初からしっかりエクセキュートする準備をさせられず、よいプレーができなかった。十分じゃなかった」
- QBにプレッシャーをかけられなかったディフェンスについてマッカーシーHCは、「ドム(ケイパースDC)はいろいろとプレッシャーを生む出す工夫をしたと思う。しかし個々の選手がそれぞれ1on1でもっと勝たなければ。コーチ陣としても自分たちの仕事を振り返ってみる必要はある。今後もう一度彼らに挑戦する機会があればと望んでいる」と振り返っている。ディフェンスはケイパースDCに任せているだけに、あまり公に叱責するわけにもいかない。
- 今回のドム・ケイパースDCは、CBウッドソン、CBハリス、SSビグビーをブリッツに送り込むプレーが多く、RBピーターソン対策のためにインサイドLBたちをブリッツに入れることは少なかった。じっさいこの日最長の33ydsランも、ブリッツが裏目に出たもの。
- NTライアン・ピケットは6タックル、うちロスタックル1回を記録し、ノーズタックルとしては大活躍といえる。前半14失点で留めたMVPは彼だ、との声も。
- ILBブランドン・チラーが第2Q最初で負傷退場したため、ニッケル隊形(試合の多くがそうだった)ではILBデズモンド・ビショップが代わりに起用された。「ブレットはまるでこちらのブリッツを先に知っていたかのようだった。こちらが動き出す前に、彼はブリッツを指摘していた。ほんと優秀だよ」
- 好調をキープしているOLBクレイ・マシューズについて、FSニック・コリンズ。「ほんと使えるヤツだ。相手にとってはやっかいな選手だよ。すごい仕事をしたし、若いのによく落ち着いている。気合いが入りすぎてポジションを守れないことも若手選手には多いんだけどね。クレイはハードワーカーだし、自分の仕事をしっかりこなしてる」
- 不振に終わったDEカレン・ジェンキンズは、試合後のロッカールームで3-4スキームへの不満を漏らしている。「スキームに選手たちが縛られてしまっている気がする。このディフェンスにはもともと優秀な選手たちがいるんだ。プロボウラーが何人もいて、彼らはそれぞれ得意な分野でプロボウルに選ばれた。でも彼らはそうした仕事をさせてもらってない」。 おそらく自分やOLBキャンプマンのことを指しているのだろうということは、容易に想像がつく。
- しかし他の選手はこのジェンキンズ発言を聞かされても(賢明なことに)同意はしなかった。「スキームのことは心配してない。ただ、僕らがいいプレーをすることを心配してる」とILBニック・バーネット。「どんなコールであっても、(サックなどの)目標に到達して好プレーを決めなきゃいけない。このディフェンスを遂行するために先週ずっと練習したんだし、僕らが結果を出さなければ。コールがよかったか悪かったかは僕は知らない。僕らがちゃんとプレーできれば、全てのコールは正しかったことになるはずだ」
- 上記DEジェンキンズ発言についてドム・ケイパースDC。「ライオンズ戦やブラウンズ戦の後では誰ひとり文句を言う者はいなかった。フラストレーションから出た言葉だと承知してるよ」
- 第1Qにモメンタムを失ったDEジョニー・ジョリーのアンネセサリーラフネスについて、マッカーシーHC。「私自身はその(ヘッドバットした)瞬間は見ていないのだが、あまり賢いとはいえない反則だった。こちらはむこう(の3rdダウン)を止めたところだったのに。私の見たかぎりでは、あのパーソナルファウルは容認できない反則だったし、あれで相手のドライブが続いてしまい、4点を失うことになった」
- しかしDEジョニー・ジョリー自身はほとんど反省の色を見せず、「いいかい、僕はあのぐらい興奮してプレーするんだ。毎試合ああいう風にプレーする。自分らしくプレーしてるだけだ」とコメントしている。今後コーチ陣からお叱りがあるのではないか。
- 今季目立っているアンネセサリーラフネスの他にも、後半は無駄なタイムアウトを2つも使わざるをえなくなるなど、規律面での問題も小さくない。まずオフェンスのラインナップが遅れて最初のタイムアウトを使い、次はゴールライン守備で12メンだったためにマッカーシーHCが慌ててタイムアウト。ILBデズモンド・ビショップが余計だったらしい。
- 新人WRパーシー・ハーヴィンに何度もビッグリターンを許して敗因を作ったショーン・スローカムSTコーチ。「非常に大きかった。あれを許して勝利を期待することなどできない。彼の最初のビッグリターンは素晴らしかった。大変な爆発力のある選手で、縦に抜けるシームを彼に与えたら、その代償を支払うことになる。そしてそのとおりになってしまった。2つ目のは、本当はスクイブ・キックを蹴るはずだったのだ。しかしメイソン(Kクロスビー)が足を滑らせてボールが高く浮いてしまい、ボールの周りにはこちらのカバレッジがいなかった」
- フィールドポジションについて、WRジェームズ・ジョーンズ。「ものすごく大きかった。僕らはフィールドポジションで試合を落としたんだ。だって、誰が見たってそうだろう。もっといい仕事をする必要がある。言えるのはそれだけだよ」
- 今回はフォルススタートがなかった代わりに、左右タックルのホールディングが3回あった。反則6回45ydsの内訳は、アンネセサリーラフネス7yds(DEジョリー。ハーフディスタンス)、キックオフリターンの際のホールディング10yds(OLBポピンガ)、オフサイド5yds(DEモンゴメリー)、ホールディング4yds(RTバーバー。ハーフディスタンス)、フェイスマスク9yds(NTラジ。ハーフディスタンス)、ホールディング10yds(RTバーバー)。その他、LTラングのホールディングが相手反則とオフセットになっている。
- ILBブランドン・チラー(手の骨折)のほかに復帰できなかったケガ人は、SSデリック・マーティン(頭を打った)だけ。FSコリンズ(足首)、WRドライバー(肩)、WRジェニングス(胸部)はみな試合に復帰したので、たいしたことはなさそう。ただし、WRドライバーは試合後のロッカールームで首をかなり痛がっている。
- QBアーロン・ロジャースは試合後のロッカールームでひどく左足をひきずっている。被サックはすでに今季31回となり、QBドン・マコウスキーが1989年に作った47回の球団記録まであと16回。2位はQBリン・ディッキー(1981・1983)とQBブレット・ファーヴ(1996)が40回で並んでいる。
- 試合後にフィールド中央に集まって祈る両軍選手たちのパノラマ写真(QuickTime必須)。写真上をぐりぐりドラッグすると動くのが面白い。報道陣が群れているのはQBファーヴにTVインタビューしているのか。
- ヴァイキングスのブラッド・チルドレスHCにとってこれがランボーフィールド初勝利。ヴァイキングスがパッカーズをスウィープしたのは2005年シーズン以来4年ぶり。