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ファーヴ騒動2009: 本人がTV出演
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年6月17日
現役復帰を模索するQBブレット・ファーヴがHBO局の生番組に出演し、司会者ジョー・バック(FOXのNFL中継でトロイ・エイクマンと組むアナウンサー)に対して現在の心境を語った。今回の騒動が始まってから彼が公の場で語るのは初めてのことだ。発言の内容はおおむねこれまで報道されてきたとおりで、ヴァイキングスへの惚れ込みようがさらに強調されている印象もある。これを受け、パッカーズの地元メディアは、ファーヴのヴァイキングス入団はもはや時間の問題、という雰囲気になりつつある。
- ブレット、来季NFLでプレーする予定? 「あー・・・かもね。いま考えているところだ」
- 「2週間半前、Dr.アンドリューのもとで手術を受けた。彼によると、完全に成功したかどうかはおよそ4週間か5週間でわかる、とのことだった」
- 「去年は、投げることはできたが、痛みはあった。首から腕にかけて痛みがあった。ジェッツでの最終戦を終えたあと、手術が必要だとわかってはいたが、受ける気にはならなかった。だが結局受けることになった。今はリハビリをし、フットボールのできる体に戻そうとしているところだ」
- 「ヴァイキングスと話し合いはしている。お互いに、興味はあるのかい? といった程度の話に過ぎないけどね。僕が受けた手術のことは彼らも認識している。けっきょくは僕の腕がどうなるか、全てはそこからだ」
- 日曜にはヴァイキングスのトレーナーに会ったとのこと。「リハビリの助けになるエクササイズについて、それだけだ」
- 「話し合っている球団はミネソタだけ。僕が16年間やってきたオフェンスと同じだから、完璧に理にかなっている。僕から教えることもできる。去年のニューヨークは、合流が2週間遅れだから大変だった。それに自分にとって全く新しいオフェンスだったし。悪くはならないだろうとは思ったけどね。ブライアン・ショッテンハイマー(OC)とマンジーニ(HC)は僕がちゃんとコールできる程度にプレーブックを圧縮してくれて、ありがたかった。それでも、全く新しい言葉を学ぶようなものだった」
- RBエイドリアン・ピーターソンを擁する強力ランオフェンスやリーグ屈指の強力ディフェンスについて聞かれた文脈の中で、「ウチは非常によいチームになるだろう」と"We"という言葉を使い、熱愛ぶりを裏付けた。ふつう入団が決まってもいない選手は"We"は使わない。
- ヴァイキングスとの契約には何が必要? 「まずなによりも右腕の問題が解決されなければならない。時が来てもそれが十分に回復しなければ、プレーはできない。去年は同じことを経験し、なんとか頑張り通したけれど、自分のプレーにもチームの結果にも影響を与えてしまった。二度とそれを繰り返すつもりはない。だから手術を受けた」
- ヴァイキングスからは決断の期限を設定された? 「いや、報道されているようなことはない。僕が手術を受けたことを彼らは知っている。コーチ・チルドレスからはOTAに来ないかと言われたんだ。参加するのではなくて。そうした事情も理解はしているけど、僕は行かないことにした。僕とチームに一体感を持たせたい、という彼の意図は理解できるけど、右腕が元通りに治る保証がないと知りながら、メディアの騒ぎを巻き起こすのもどうかと思ったから」
- パッカーズファンの神経を逆なですることは、さほど意に介していない様子。
- 「自分が何をしようと支持してくれる人たち、何をしようと反対する人たち、そして何をしようと関心のない人たちがいるものだ」
- ヴィンス・ロンバルディHCの名前を挙げ、「彼は最後にレッドスキンズに移ったけれど、アイツは裏切り者だとか言う人はいないだろう。時が多くの傷を癒すものだ」 とした発言には、すでに批判が少なくない。ロンバルディHCはグリーンベイでオーナーシップの一部を求めて断られ、それを与えてくれたレッドスキンズに移ったが、同地区ライバルに移ったわけではない。論旨のすり替えにすぎない、という見方だ。
- 表向きはともかく、ファーヴの動機の一部がパッカーズ(トンプソンGM)への敵意/復讐心(or逆恨み)であることは複数の情報筋が認めていること。「グリーンベイには今も最大限の敬意を持っている。本心から言っていることだ」というコメントは、少々しらじらしいと言わざるをえない。