3巡指名権のないパッカーズはこの日最初の指名として、4巡9位(全体109位)でイースタン・ミシガン大のOT T.J.ラングを指名。これもまたニーズに沿った指名と言える。「ポジションについてはチームに合流して評価を下してから」とジェームズ・キャンペンOLコーチは話しているが、先発右タックル争いについて聞かれると、「いま4人か5人の候補がいて、これで6人目が加わったことになる。チームの誰にとってもチャンスはあるが、ラングがその座を争うのはたしかだ」
Strengths : まずまずのサイズとアスレチック能力に恵まれている。激しく、フィジカルで、嫌らしいプレースタイル。上体のパワーとクイックネスがあり、効果的で激しいハンドパンチを繰り出す。ランブロックでも手の置き方がうまく、脚をしっかりドライブして押すことができる。ダウンフィールドに進んでLBを捕まえる動きもまずまず。プルやトラップブロックができるフットワークがあり、素早く倒れ込むカットブロックも器用にこなす。インサイドの3ポジションもすべてこなせるヴァーサタイルな選手で、ゾーンブロッキング向き。
非常にハードワーカーで、毎年着実に成長してきた。現在まだ21歳7ヶ月と若いが、大学2年目から3年間で36試合連続先発出場(うち最初の10試合は右タックル、その後は左タックル)。OTとしてうまくいかなくても修業を積めばガードやセンターでやっていける、との見方も。
Weaknesses : トップクラスのアスレチック能力と腕の長さには欠ける。まだ線が細いところがあり、NFLでやるには全般的なパワーアップが必要。インサイドに移るならもっと経験が要る。クイックなDL相手だと、突き放すよりもジャージをつかんでしまうことがある。大学1年目まではDTをしていて(先発経験も)、オフェンシブラインとしては経験が浅い。