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Packers - Lions Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年12月30日
- Cスコット・ウェルズ。「ライオンズは切羽詰まった状況にいて、激しい気持ちをぶつけてくるだろうとわかっていた。しかしこちらだって苦しい状況が続いていて、もう長いこと勝っていなかった。コーチたちも選手たちも、目の前のこと、勝利のために必要なことに集中できていた。彼らの全敗記録とかについてのメディアの騒ぎに巻き込まれずにね」
- WRグレッグ・ジェニングス。「むこうはハードに戦うだろうと僕らはわかっていた。互いに同じだ。こちらは6連敗でシーズンを終えたくなかったし、彼らも0勝16敗で歴史を作りたくなかった。僕らはビッグプレーを許したし、むこうもビッグプレーを許した。彼らが負け続けている理由も表れていたし、僕らが負けている理由も今日のゲームに表れていた」
- 「0勝15敗のチームに負けたチームになりたくなかった。そんな当本人にはなりたくなかった」とFSニック・コリンズ。「もし勝敗が逆に転んでいたら、こっちの傷は並大抵じゃなかった」とDEアーロン・キャンプマン。
- OL陣についてマッカーシーHC。「オフェンシブラインは非常によい仕事をしたと思う。今週は3つのポジションを変更し、しかも試合中にケガ人が2人出て、それを我々は乗り越えなければならなかった。しかしウチのラインには(複数ポジションをこなせる)フレキシビリティがしっかりある。前週の練習で変えるならまだしも、ゲーム中にポジションを変えるのは大変なことだし、2人もケガ人が出たのだからね。彼らがチャンスをくれたおかげでオフェンスは大きな仕事をすることができた。全てはラインから始まる。彼らは素晴らしい働きをした」
- QBアーロン・ロジャース。「ゲームというのはたいていの場合、2つか3つのプレーで勝敗が決まってしまうものだ。僕らは来年、そうしたプレーを成功させなければいけない。きっと似たような状況はあるだろうし、僕らはまた来年ここに戻って、そうした接戦に勝たなきゃいけない」
- 今季最高のレーティング132.2で先発1年目を締めくくったQBロジャースについて、マッカーシーHC。「アーロンはチームの土台となる素晴らしい基盤を築いてくれたと思う。しかしこれからはNFLじゅうが彼のことを分析してくる。そういったことにも備え、賢く自己分析していかなければならない」
- QBロジャースについてWRグレッグ・ジェニングス。「僕にとっては彼がエースだ。彼は今年、多くの人々が間違っていたと証明したと思う。ロッカールームの面々の予想さえ、大きく上回る働きをしたことが何度もあった」
- 試合後もフィールドに残って全国放送のインタビューを受けたQBロジャースに対し、スタンドからはスタンディングオベーションが捧げられ、トンネルへと去っていくときも大きな声援が飛んだ。夏にはファーヴ騒動に巻き込まれて、子供のファンから罵られたりした状況(記事へ)を考えれば大きな進展だ。「素晴らしい経験だったよ。でも僕らは試合に勝ってプレーオフに行かなきゃいけないし、いるべき場所に戻らなきゃいけない。それでもファンのサポートはありがたいし、とくにコミュニティからの支持にはとくに感謝している。ファンは本当に素晴らしいし、僕にとって極めて大きな意味のあることだ」
- WRドナルド・ドライバーも普段より長くフィールドに残り、スタンドのファンに歩み寄って感謝の意を示した。再来月に34歳となるため、放出も覚悟しているからではないか、と地元メディアは見ている。「ファンへの愛とサポートを示しただけさ。僕らがあまり勝利をプレゼントできないときでも、こうしてスタジアムを歩き回り、彼らをどれほど大事に思っているか示すことはできるんだ」
- 先制の73ydsTDランについてRBデショーン・ウィン。「完璧なブロッキングだった。僕がコーナーを回ったときには、相手選手は誰も見えなかったからね。RTダリン・カレッジがダウンフィールドで強烈なブロックをぶちかますのが見えて、あとはワイドオープン。僕は前に走るだけだった。さあ行け、さあ行け、と言いながらドライバーが併走してくれたんで、こっちはそこまで速く走れないんだからスローダウンしてよ、と言いたかった」
- RTダリン・カレッジが右にプルアウトしてまず1人をブロックし、さらに前に進んでもう1人の足元に飛び込んで料理したことが、RBウィンのロングTDにつながった。「僕だけじゃない。ワイドレシーバーたちもすごくいい仕事をしたんだよ。彼らのダウンフィールドブロックはすごかった。WRネルソンがコーナーのアウトサイドで、僕の役目だった相手をブロックしてくれたから、僕はさらに前のディフェンス選手をつかまえることができた。そういったことが普通のプレーをビッグプレーに変えたんだ」
- Journal Sentinel紙の"Play of the Game"図解もRBウィンの先制73ydsTDラン。自陣27ydsでの3rdダウン4、3WRのショットガン隊形で、サイズのあるWRネルソンが右TEの位置に入り、TEリーはフルバックの位置。WRネルソンが左DEホワイトをブロック、RTカレッジが右にプルアウトし、アスレチック能力を活かしてCBボッデンまできれいに料理。TEリーやWRドライバーのダウンフィールドブロックも次々と決まり、RBウィンは右サイドライン際を駆け上がるだけだった。
- 第3QにRBライアン・グラントは、前に倒れ込もうとしたところへSカルヴィン・ピアソンに低く懐深くヒットされ、ファンブルロストしてしまった。「あんなミスは受け入れられない。彼は僕の懐に潜り込んできたけど、そうであってもボールが飛び出してはいけないんだ。あってはならないことだ」
- 1200ydsを達成したものの、大いに不満の残る内容だったとRBライアン・グラント。「区切りの数字に到達したのはいい気分だけど、望んだような成績をチームが残せなかったんだから、個人記録なんてあまり意味がない。今年の僕は1500yds走っているべきだったと感じてる。自分の本来の力はこんなもんじゃない、もっとできたはずだとね。でもこうした数字は次へのはずみになるし、僕らはこの勢いを来季につなげなきゃいけない」
- これまでは生意気発言ばかりが目立っていたTEジャーマイケル・フィンリーがついにNFL初タッチダウン。「フィンリーはフィールドに立つたびにどんどんよくなっている。(シーズン後半に訪れる)ルーキーの壁、ということをよく言われるが、彼は壁に当たるどころか、成長を続けてる。彼を誇りに思うし、明るい将来がある」とマッカーシーHC。
- 5回101ydsを記録したWRジェニングスだが、前半レシーバー陣が4回落球したうち3回は彼の落球だった。「捕ってしかるべきボールだった。試合序盤に十分な集中ができてないレシーバーがいた」とフィルビンOC。WRジェニングス本人は、「僕が心配してるのはそれなんだだよ。(これから始まる契約延長交渉において)チーム側が気に入らない点を見つけたんじゃないかと思って。まあそれは冗談だけど、落球はいつだって自分としては受け入れられない。絶対に落球しないと言ってるんじゃなく、今日のようなのは二度と起きないと約束できるよ」
- 第4Q半ばで3点差にされたことについて、DTライアン・ピケット。「なんてこった、またオレたちは相手に勝利を手渡そうとしてる、って気持ちだった。今年はずっとそればかりだったからね。こちらがリードしていても、相手が盛り返して逆転するのを待っているみたいな。こんな風にシーズンを終えられるのはいいことだ。いったんあそこまで追い込まれ、それを乗り越えてとどめを刺すことができた。今年はずっとこうしているべきだったんだ」
- あっさり3点差に詰め寄られたときには、スタンドから怒りのブーイングが起こった。「もちろん僕らみんなの気持ちの中にはあったよ。0勝15敗のチームに負けたら、NFLじゅうから笑いものになるってね。だから多少の緊張はあったと思う。でもこちらの方が優れたチームだと僕らはわかってたし、それでプレッシャーをはねのけることができた」とLBデズモンド・ビショップ。
- 今日の勝利は来季へのはずみになる?と聞かれたCBチャールズ・ウッドソンはにべもない態度で、「来シーズンにとっては何の意味もないよ。僕らは6勝10敗。プレーオフもなし。勝つべき試合を勝っただけだ」
- CBウッドソンはサンダースDCの続投についての質問には明言を避けたが、DCはもっとシンプルに考えるべきだったのでは、と示唆。「僕らのディフェンスはたくさんやろうとしすぎ、相手の裏をかこうとしすぎることがあった。それが今季は裏目に出ることが多かった。こちらが主導権を握っているのに他のことをやろうとしたり、気の利いたことをやろうとして逆効果になる。ときどき織り交ぜるだけで大丈夫なのに」
- じつは今季はずっと腰と左足首のケガを抱えていた、とFSニック・コリンズ。「シーズンを通してケガしながらプレーしてきた。でもトレーナーたちのおかげで、毎週日曜には間に合ったんだ。彼らのおかげだよ。何試合か欠場してもおかしくなかったのに、彼らが適切な治療をしてくれたおかげで、毎週フィールドに立つことができた。(ウッドソンなど)ベテランたちからは、『我慢してプレーしろ。お前の状況はみな理解してる。とにかくファイトし続けるんだ』 って教えられたしね」
- フェアキャッチをしたチームはフリーキックを選択できるという「フェアキャッチキック」規定があり(Wikipedia記事へ)、第2Q末にCBブラックモンがフェアキャッチをしたときにはクロックがゼロになっていたが、Kメイソン・クロスビーが69ydsFGにトライできた。キックオフと同じで相手はボールの10yds以内にセットすることができないため、パスラッシュもない。弱い追い風を受けてボールはまっすぐに飛んでいったが、わずか1ydsか2yds足りなかった。今季はカーディナルスのKニール・ラッカーズも第12週NYG戦で68ydsに挑戦したが失敗。1968年にベアーズがパッカーズ相手に成功させて以来、NFLでは40年間成功例がない。
- Kクロスビーがもしこのキックを成功させていたら、NFL史上最長FGとなるところだった。「蹴った瞬間には、行ったと思ったんだけどね・・・。最後は風に止められた感じだ。こういった特殊な状況についてはこれまでも話し合っていたし、ちゃんと準備はしていた」
- 足首を負傷して退場したCスコット・ウェルズだが、程度は比較的軽く、もしスピッツが負傷したら彼がプレーする予定になっていたとのこと。LGアレン・バーバーは足首の捻挫、Sアーロン・ラウスはヒザの捻挫。
- 今回はRBグラントとRBウィンがともに100ydsラッシング、WRドライバーとWRジェニングスがともに100ydsレセプションを記録。1試合で2人が100ydsラッシング、2人が100ydsレセプションを記録したのはNFL史上初とのこと。
- CBウッドソンとFSコリンズがともに7インターセプトとなった。チームに7INT以上が2人いるのは、パッカーズでは1984年以来とのこと。そのときの片割れだったCBティム・ルイスは、スティーラーズやジャイアンツでディフェンシブコーディネーターとして活躍し、現在はパンサーズのDBコーチ。2006年1月にはパッカーズのヘッドコーチ候補としてトンプソンGMと面談したこともある。
- DEアーロン・キャンプマンは今季9.5サックに終わり、惜しくも3年連続2桁サックを逃した。
- WRドナルド・ドライバーは1000ydsシーズンが球団史上最多の6回目となった。ジェームズ・ロフトン(移籍のため)とスターリング・シャープ(早期引退のため)はそれぞれ5回ずつしか記録していない。
- WRドライバーが今季の1000ydsを達成した71ydsTDパスが、QBロジャースにとっても今季4000ydsを超えた瞬間だった。「勝利が一番大事だけど、あれも個人にとって大事な目標だ。ドナルドと僕が同時にマイルストーンに到達するなんてね。5年連続で1000ydsとはすごいことだよ。彼の偉さをよく示している。とくに、グレッグ(WRジェニングス)があれほど活躍した年に、ドナルドもまた1000ydsを超えるというのは特別なことだ」とQBロジャース。
- RBライアン・グラントはパッカーズ史上4人目(7回目)の1200ydsラッシャーとなった。2003年のRBアーマン・グリーン(1883yds)以来5年ぶり。グリーンが1200yds超を3回記録した他はFBジム・テイラーが2回、RBドーシー・レヴェンズが1回記録しただけ。
- 1200ydsラッシャーと1000ydsレシーバー2人を輩出したのは、球団史上2回目のこと。1997年にRBレヴェンズが1435yds、WRフリーマンが1243yds、WRブルックスが1010ydsを記録している。
- パッカーズのドラフト1巡指名権は9位に決定。
- ジェッツがプレーオフに出場できなかったため、ファーヴのトレードでジェッツから受け取る指名権は3巡だけとなった。さらに、ファーヴがジェッツ1年限りで引退した場合、パッカーズは2010年の7巡指名権をジェッツに譲渡しなければならない。