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Packers 21 - 24 Texans
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年12月 8日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Texans (6-7) |
7 |
3 |
3 |
11 |
24 |
Packers (5-8) |
0 |
7 |
0 |
14 |
21 |
ランボーフィールドの気温は今季最低の-14℃、天気は晴れ。序盤からやすやすとパスを許すパッカーズディフェンスは3つのターンオーバーを奪って接戦に持ち込むが、オフェンスは3rdダウンが大不振でドライブがつながらず、スペシャルチームが4つ目のターンオーバーをもらってようやく第4Qに同点に。残り2分強で敵陣22ydsまで進んだパッカーズだが、反則とサックでFG圏内から出てしまい、残り1分49からHOU陣3ydsからのロングドライブを許し、みじめなサヨナラ負けを喫した。
ビッグプレー成功のたびに反則で取り消しとなり、試合序盤でRTマーク・タウシャーが、終盤にはFSニック・コリンズが負傷退場したのも痛かった。テキサンズは球団記録となるトータル549ydsを稼ぎ、パッカーズは今季4点差以内のゲームで5戦全敗。地区首位ヴァイキングスから絶望的な3ゲーム差となった。
第1Q : テキサンズはFBリーチへの5ydsパス、RBスレイトンの12ydsランのあと、WRウォルターへの58ydsTDパスが通って先制。パッカーズはRBグラントのラン2回と相手DBホールディングで1stダウンを取ってパント。テキサンズは3rdダウン1からRBサップがロスタックル。パッカーズはロングパス成功がパスインターフェアで取り消し、WRネルソンへの12ydsパスもOLのホールディングで取り消しとなって3&アウト。HOU陣10からのテキサンズは、3rdダウン10からRBスレイトンの13ydsランが出るがそれだけ。パッカーズもTEハンフリーへの22ydsパスの後が続かず。テキサンズはRBモーツの3ydsラン、WRアンダーソンへの13ydsパス、RBスレイトンの34ydsランでFG圏内に進んで第2Qへ。
第2Q : テキサンズはWRアンドレ・ジョンソンへの19ydsパスでレッドゾーンに入るが、ゴール前でTEダニエルズがファンブルしてCBトラモン・ウィリアムズがリカバー。GB陣3からのパッカーズはWRドライバーへの11ydsパス、WRジョーンズへの11ydsパス、WRジェニングスへの10ydsパス、WRマーティンへの16ydsパスでHOU陣に入るが、3rdダウンでサックされてパント。HOU陣13からのテキサンズは、サックで3rdダウン13となるがRBモーツへのクイックスクリーンで1stダウン、直後にインターセプト。HOU陣23からのチャンスにパッカーズは、RBグラントの3ydsランのあとTEドナルド・リーに20ydsTDパス成功。テキサンズはWRウォルターへの46ydsパスで一気にFG圏内へ。RBスレイトンのラン4回でレッドゾーンに入るがTDならず、30ydsFG成功。キックオフリターンTDはホールディングで取り消しとなり、残り1分38秒、GB陣17からのパッカーズは、RBジャクソンへの4ydsパス、TEリーへの25ydsパス、RBジャクソンへの2ydsパス、WRドライバーへの5ydsパスでHOU陣に入ったところでインターセプト。残り33秒、HOU陣40からのテキサンズは、WRジョンソンへの5ydsパス、TEダニエルズへの11ydsパス、RBスレイトンへの21ydsパスでGB陣23に進むが、前半終了とともに蹴った41ydsFGは右に外れて追加点ならず。
第3Q : パッカーズはパス失敗3回でパント。テキサンズはFBリーチへの21ydsパスとフェイスマスクで一気にFG圏内に進み、RBスレイトンの4ydsラン、TEダニエルズへの5ydsパスのあと、41ydsFG成功で3点追加。パッカーズは、RBグラントの19ydsランでHOU陣に入るが後が続かず。HOU陣10からのテキサンズは、RBスレイトンの5ydsラン、5ydsラン、6ydsラン、TEダニエルズへの5ydsパスで2つ1stダウンを取ってパントとなるが、プレッシャーを受けたPマット・タークが走って1stダウン。GB陣46から改めて攻撃となったテキサンズは、WRジョンソンへの20ydsパスのあと、WRウォルターへの13ydsパス成功&ファンブルロストは笛を吹いた審判の誤審でチャレンジできず。しかし次のプレーでRBスレイトンがファンブルロスト。GB陣21からのパッカーズは、WRジョーンズへの7ydsパス、RBグラントの3ydsランのあと、WRジェニングスへの63ydsパスでゴール前に迫って最終Qへ。
第4Q : パッカーズはRBグラントが6ydsTDランを決めて逆転。テキサンズはWRウォルターへの15ydsパス、TEドリーセンへの4ydsパス、TEダニエルズへの21ydsパスでFG圏内に進み、RBスレイトンの2ydsラン、5ydsラン、WRウォルターへの3ydsパスで1stダウンを取ったあと、WRジョンソンに11ydsTDパス成功、2ポイントもWRジョンソンに決まって7点差。パッカーズは3&アウトだったが、テキサンズのリターナーがマフしてGBがリカバー。あらためてGB陣49からのパッカーズは、3rdダウン1からRBグラントの22ydsランが出てレッドゾーンへ。RBグラントの9ydsラン、1ydsランのあと、WRネルソンに同点9ydsTDパス成功。HOU陣35からのテキサンズはインテンショナルグラウンディングが響いて3&アウト。GB陣16からのパッカーズはWRドライバーへの59ydsパスでHOU陣25に進むが、OLのホールディングとサックで大きくロスし、2ミニッツ明けにパント。ナイスパントでHOU陣2からのテキサンズは、RBスレイトンの3ydsラン、FBリーチへの22ydsパス、WRアンダーソンへの22ydsパス、5ydsパス、TEダニエルズへの27ydsパスでFG圏内へ。3ydsランでGB陣23に進み、残り4秒でタイムアウト。40ydsFGがど真ん中に決まって試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは19/30、295yds、2TD、1INTでレーティング104.2。
- 見かけ上のスタッツは十分だが、大事なのは3rdダウンがわずか1/10だったこと。唯一の成功はRBグラントのランで、9回の失敗は全てパス。
- スラントなど早いタイミングの短いパスが通らず、微妙なコントロールミスやレシーバーとタイミングの合わないプレーが目立った。
- ランは1回4ydsのみで、スニークもなかった。
- チームラッシングは20回108yds(平均5.4)。
- 先発RBライアン・グラントは19回104yds(平均5.5)、1TD。後半に19ydsと22ydsのビッグゲインがあったので100ydsを超えたが、それを除くとあまりコンスタントに走れてはいなかった。
- RBブランドン・ジャクソンはボールキャリーなし、パスキャッチ2回6ydsのみ。太もものケガがよくない可能性もあるが、先週あれだけ走った彼を使わなかったことは論議を呼ぶかも。
- RBデショーン・ウィンは今週もインアクティブ。FB陣はラン・パスキャッチともゼロ。
- WR陣は以下のとおり。
- ドナルド・ドライバーは3回75yds。第1Qには42ydsパス成功と思われたが、DBを押したと判定されてパスインターフェアで取り消し。
- グレッグ・ジェニングスは2回74yds。
- ジョーディ・ネルソンは3回25yds、1TD。ランボーフィールドでは初のタッチダウンで、初のランボーリープ。
- ジェームズ・ジョーンズは2回20yds。
- ルヴェル・マーティンは2回17yds。
- TE陣では、ドナルド・リーが3回48yds、1TD。トリー・ハンフリーが1回22yds、ジャーマイケル・フィンリーはパスキャッチなし。
- RTマーク・タウシャーが最初のシリーズでヒザを負傷して退場し、試合最後までトニー・モールが代役を務めた。
- 被サックは2回。第4Qに勝ち越しを狙ったドライブでサックを喰らったのが痛すぎた。第2Qのサックも敵陣に入ったところでの3rdダウンに喫したもの。
- トータルオフェンスはパッカーズ387ydsに対してテキサンズはなんと球団記録となる549yds。3つターンオーバーを奪ったとはいえ、このヤーデージはあまりにもひどい。逆にパッカーズが挙げた3TDはいずれもターンオーバーで始まったもの。
- タイムオブポゼッションはパッカーズがわずか25分57秒。
- パッカーズの3rdダウン成功率は1/10の10%、テキサンズは7/13の54%で、ここが勝敗を分けたか。
- パッカーズの犯したターンオーバーは前半2ミニッツでのインターセプト。前半残り38秒、敵陣に入ったところでの3rdダウン3、WRジェニングスへのショートパスをCBダンタ・ロビンソンに狙われてしまった。
- 奪ったターンオーバーは4つ。
今年は大量ターンオーバーを奪っても競り負ける試合ばかり。
- 第2Q最初のファンブルリカバーは、自陣1ydsあたりでTEオーウェン・ダニエルズがパスをキャッチするがLBデズモンド・ビショップがファンブルフォース、CBトラモン・ウィリアムズがリカバー。
- 第2Qのインターセプトは、WRアンドレ・ジョンソンへのショートパスを読んでCBトラモン・ウィリアムズがうまく飛び込んだ。
- 3つ目は第3Qのファンブルリカバー。WRウォルターのファンブルロストが誤審(早く笛を吹いてしまった)でチャレンジ不能になった直後、DEマイケル・モンゴメリーがRBスレイトンから叩き落としたボールが、ちょうどDTジョニー・ジョリーの前に転がってきて、拾い上げることができた。
- 4つ目はスペシャルチーム。第4Q、自陣18ydsからのパントを相手リターナーが胸に当ててマフする凡ミスで、パイルの下でリカバーしていたのはロングスナッパーのブレット・グード。フィールド中央からの攻撃となってオフェンスが同点TDを挙げることができた。
- パス守備はQBマット・ショウブに28/42、414yds、2TD、1TDのレーティング104.7を許す体たらく。極寒を恐れずに、序盤から長めのパスを果敢に狙うゲームプランにやられてしまった。
- ラン守備は31回141yds(平均4.5)。コンスタントにランが出るので、QBのプレーアクションがなおさら効果を発揮した。
- パッカーズのサックは1つだけで、ブリッツに入ったLBデズモンド・ビショップが挙げたもの。長いパスを狙うQBに十分な時間を与えてしまった。
- LB陣ではブランドン・チラー(鼠蹊部)が欠場し、代わりにデズモンド・ビショップがウィークサイドで初先発する苦しい布陣。代役のビショップは、第1Qの3rdダウンインチズの場面でうまくペネトレートしてロスタックルに。第2Qには自陣ゴール前1ydsでファンブルフォース、ブリッツでサックも決めた。
- 代役のLBビショップが健闘したとはいえ、相手TE陣にパスキャッチ7回69ydsを許すなど、LBチラーの不在はパス守備で響いた。
- DB陣ではビグビーに代わってチャールズ・ウッドソンが2試合連続でSSとして先発し、トラモン・ウィリアムズが先発CBに。
- 反則は6回65yds。WRドライバーのインターフェアや、キックオフリターンTDの際のホールディングなど、大きなプレーを帳消しにする反則が目立った。最後の攻撃もホールディングでの罰退が痛かった。テキサンズの反則は4回30ydsのみ。
- 先週チームの敗因となったスペシャルチームだが、今回は悪くなく、フィールドポジションはおおむね優勢だった。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが4回平均18.3ydsと今回も今ひとつ。第2Qにはタッチダウンと思われたが、DEハンターのホールディングと判定されて取り消しに。
- パントリターンはCBウィル・ブラックモンが2回平均4.0ydsと不発に終わった。
- 新加入のPジェレミー・カピノスはパント8回平均39.5yds、ネット34.5yds。最初がいきなり25ydsのシャンクで心配されたが、その後はまずまず。第4Q最後の敵陣3ydsに落としたパントは見事だった。
- Kメイソン・クロスビーはFG機会なし。この寒さではキックオフもタッチバックまで飛ばない。
- 先週不振だったキックオフカバレッジだが、今回は最長27ydsの平均18.0ydsと頑張った。パントカバレッジも5回4.0yds。
- スペシャルチーム最大の失態は、第3Qに相手パンターのマット・タークに許した18ydsラン。デザインされたスペシャルプレーではなく、GBのラインの頑張りでプレッシャーを感じたPタークが無理に走ったら、なぜか突破できてしまったようだ。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第1Q最初にロングTDパスを許した際にFSニック・コリンズが足首?を負傷して退場したが、次のシリーズでは復帰。しかし第4Qの2ミニッツで再び負傷して退場、サヨナラFGにつながってしまった。試合後のインタビューによると負傷箇所はすねらしく、深刻なものではなさそう。
- RTマーク・タウシャーが第2Q最初の攻撃で左ヒザを負傷して退場。軽くはないようで、今季終了ではないかと地元メディアからは見られている。
- LBダニー・ランサナーが腕を負傷して退場。
- アクティブ登録から外れたのは、RBウィン、OGバーバー、OTジャコミニ、DEトンプソン、LBチラー、CBポーター、SSビグビー、そして第3QBブローム。
- QBロジャースからWRジェニングスへの69ydsパスは今季チーム最長。
- パッカーズが414ydsパッシングを許したのは今季最多で、400yds以上は2006年10月22日ドルフィンズ戦でQBジョーイ・ハリントンに許して以来。