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Packers - Vikings Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年11月11日
- マイク・マッカーシーHC。「今日はむこうのディフェンシブラインが非常によいプレーをして、こちらは試合を通じてパスプロテクションが問題だった。QBがさんざんヒットされ、プレッシャーは非常に大きかった。ラインの勝負を制したのがあちらだったのは明らかだ」
- ディフェンスについてマッカーシーHC。「オフェンスができなかったビッグプレーを生んで、ターンオーバーをもたらして接戦に持ち込んでくれた。チーム全体として、いつも通りみな必死に頑張ったと思う。見事な頑張りでチーム一体となってプレーし、勝利のチャンスを引き寄せてくれた。最後は、そのチャンスがありながらモノにすることができなかった。ターンオーバーの点で、ディフェンスは素晴らしい仕事をしたと思う」
- DEアーロン・キャンプマン。「これはつらいよ。僕らには素晴らしいロッカールーム(の面々)があって、あの相手にはすごい連勝を続けていた。アーロン(QBロジャース)のパスがティップされてドナルド(WRドライバー)がキャッチして、『これはいけるぞ』 と僕も思った。『メトロドームでのランボー・マジック』に、限りなく近かったのに」
- CBチャールズ・ウッドソン。「結果が示すとおり、ミネソタの方がいいプレーをしていて、彼らは正しい方向に進んでいる。僕らはそうじゃない。それが現実だ」
- QBアーロン・ロジャース。「僕らがちゃんとやるべきことをやっていれば、こうした試合は勝てるはずだ。しかし僕らはそれができなかったし、ずっとできていない」
- 試合最後、敵陣40yds付近で保守的なオフェンス(ランで1ydsロス、4ydsラン、4ydsパス)をしたことについて、「あのキッキング距離なら大丈夫と安心感は持っていた。プレー選択を慎重にしたが、それでもちゃんと1stダウンは狙ってプレーした結果だ」とマッカーシーHCは説明している。フィルビンOCは、「サックを受けたくなかったのは事実だ。(アグレッシブにパスで攻めたとして)しっかりプロテクトできるということが、あの時点で証明できていなかったわけだし」
- Kメイソン・クロスビーのFG失敗についてQBロジャース。「彼には同情している。今日は40yds以上を2回も成功させていた素晴らしいキッカーだし、彼の責任では全くない。52ydsのトライにさせてしまったことが悪いんで、彼にもっとよいチャンスを与えなければならなかった。残り2分で敵陣40ydsだったんだから、僕らがもっといい仕事をしなきゃいけなかった」
- Kメイソン・クロスビー。「スナップもホールドもよかったし、キックもよかったと最初は思った。まっすぐ右に行ったまま戻ってこないのに驚いた。最後には左に切れてきていたんだけど・・・。ずっとど真ん中に蹴れていたのに、最後に失敗してしまった。キッカーというものは、こういう状況は早く忘れてしまわないといけない。こうしたチャンスを待ち望んでいたのに、今日はモノにすることができなかった」
- QBロジャースの出来についてマッカーシーHC。「アーロンはもっとよいプレーができたはずだと思う。ただ、詳しくはフィルム分析をしてから評価を下したい。プレッシャーのために苦しい状況に追い込まれたことが何度もあったと思うが、やはりフィルムで詳細を検討してからだ」
- QBアーロン・ロジャース。「今日はたぶん、こちら(のOL)が基本的な部分をしっかりできなかったことと、僕がボールを持ち過ぎたことの組み合わせだったと思う。むこうもすごくいい仕事をしたし、それは評価しなければならない」
- 今季初めてWR5人全員をアクティブ登録したオフェンスは、これも今季初めて5WRフォーメーション通称"ビッグ5"を使用した。6スナップ使って4/5、51yds、スクランブル1回1yds。パスが計142ydsしかなかったことを考えるとまずまずか。
- QBロジャースが最初にセーフティを取られたプレー(ビデオ)では、審判の側にも混乱があった。試合中の主審のコールは「イリーガル・フォワード・パス」とのことだったが、QBロジャースが審判から受けた説明はインテンショナル・グラウンディング。しかしポケットの外からアンダーハンドで投げ、パスが落ちた2ydsほどのところにTEハンフリーがおり、どちらにせよ疑問の残る判定だ。「主審の説明には100%満足したわけじゃない。あれは不運なプレーで、僕はセーフティを避け、ボールを奪われる(即TD)のを避けようとしただけだ」とQBロジャース。
- 投げ方が「不自然なスローイング・モーション」だったからイリーガル・フォワード・パスだ、というのが審判からマッカーシーHCへの説明だったが、下から投げるのはファーヴを始めNFL史上いくらでもあったことで、珍しいことだが反則ではない。NFL広報部長のグレッグ・アイエロのコメントでは、「あれはイリーガル・フォワード・パスではなく、インテンショナル・グラウンディングだ」とのこと。アル・リヴェロン主審(昇格1年目)は試合後に記者から問い詰められると、「インテンショナル・グラウンディングだった」と発言を変えている。それでも前項で述べたように疑問は残る。
- パッカーズがセーフティを喰らったのは、2001年12月16日にRBアーマン・グリーンがタイタンズのDTジェイソン・フィスクにエンドゾーンでタックルされて以来。セーフティを1試合で2回も許したのは、1973年10月21日のLAラムズ戦以来、球団史上わずか2回目。
- パッカーズの敗れた5試合でディフェンスは計969ydsラッシングを許し、1試合あたりなんと193.8yds(平均5.3yds)。勝った4試合は計422ydsで1試合あたり105.5yds(4.6yds)、これもあまり自慢できた数字ではないが。相手RBに100ydsラッシングを許したのは5回目で、そのうち4試合でパッカーズが敗れている。
- ラン守備についてDTライアン・ピケット。「最後までやり通すことができなかった。一番大事なときに、僕らはいいプレーができなかった。ディフェンス全体としてはビッグプレーもいくつかできた。しかしウチのディフェンスは、前に前に行くディフェンスじゃない。『曲がっても折れない』というタイプだ。ピーターソンを完全に止めることはできないとわかっていたが、だからって192ydsも走られるのは許されない」
- ヴァイキングスのゲームプランは、TEやWRをワイドに散らすことでセーフティ陣がランサポートに上がって来られないようにすること。RB2人のランが計40回もあったのに、SSビグビーがわずか5タックルに留まったのはそのためだ。「むこうはスプレッド・アウトしてきた。基本的にそういう考え方だったね。そうなると、僕はコーナーに行って、ニック(FSコリンズ)はミドル・セーフティとしてディープに守らざるをえない」とSSビグビー。
- このところ風当たりが強まっているボブ・サンダースDC。ランとわかっていて止められなかった逆転TDドライブについて聞かれると、「プレーコールの観点から、私は試合に勝つためにできる限りのことをした。選手たちも勝利のためこれ以上できないほどハードに戦った。誰もが勝利のためできる限りのことをした」
- FSニック・コリンズは今季3回目のINTリターンTDとなり、NFL最多。59yds走りきったリターンも見事だった。「僕は高校時代にRBをやっていたんで、ビジョンはすごくいいんだよ。カットバック・レーンが見えるから、その通りに走るだけだ。むこうのQBはレシーバーを見つめてしまっていたから、ボールを狙うチャンスはすごく大きいんだ。今日の僕らはそれを活かしたというわけ」
- シーズンに3回もINTリターンTDを挙げたのは、パッカーズでは殿堂入りCBハーブ・アダリーが1965年に記録して以来。
- CBチャールズ・ウッドソン。「ウチには若い"Ballhawk"(INT狙いがうまいDB)が後ろにいて、ビッグプレーの生み出し方を知っている。彼らはそうした大きなプレーが毎週増えてきている。僕らはオフェンスにチャンスを与えた。大きいプレーがさらにいくつかあれば試合に勝てたかもしれないが、それは起きなかった」
- 今回はLBチラーが外れたため、LB A.J.ホークはニッケル守備でも全スナップでプレーした。LBバーネットが戦線離脱となれば、今後のニッケル隊形ではホークとLBチラーが入ることになるのか。
- RBピーターソンの逆転TDランの際にチャレンジしたのは、ピーターソンがエンドゾーン手前でファンブルをしていたと思ったからだ、とマッカーシーHCは説明している。「しかし後から考えれば、2ミニッツ攻撃で2つタイムアウトを残しておいた方がよかった」
- CBウィル・ブラックモンは、エンドゾーン内でパントをキャッチ(10ydsリターン)してしまう大ポカのあと、65ydsの逆転パントリターンTDを成功させて汚名返上した。「仲間に言ったんだ。1人目のタックラーは心配するな、必ず僕がかわすから、とね。その通りにしてアップフィールドに駆け上がると、みんながすごくいい仕事をして、僕のためにレーンを切り開いてくれた」
- マイク・ストックSTコーチはパンターを酷評。「我々」と言ってはいるが、パンターは1人しかいないのだからPデリック・フロストを名指ししたも同然だ。「フィールドポジションがよくないのは、我々がまともなパントが全くできていないからだ。改善が必要だ。パントをもっとよくしていかなければ。試合序盤の数分間は、キックオフリターンが悪く、ブロックも拙かったのでフィールドポジションが悪かった。その部分でオフェンスを助けることができなかった。しかもパントがあのようにひどいので、ディフェンスも悪いフィールドポジションにおいてしまった。キッキングゲームのおかげで、オフェンスもディフェンスも苦しいところから始まってしまった」
- ケガ人については以下のとおり。
- LBニック・バーネットは相手ランプレーの際に方向を変えようとして芝に足を取られたようだ。マッカーシーHCは「ヒザの打撲」としているが、負傷直後は軽めにしか言わない傾向があるので安心はできない。LBバーネット本人は、「わからない。検査前なので詳しいことは言いたくない。ACLじゃないといいけど」と悲観的なトーン。(追記 : シーズンアウトと発表された)
- FSニック・コリンズは放送中に説明のあったとおり"Turf Toe"とのこと。
- CBジャレット・ブッシュは足首を痛めて途中退場。程度は不明。
- LBブランドン・チラーをアクティブ登録しなかったのは、試合前夜になって肩に問題が出たため、とのこと。