グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年10月27日

ロッカールームの大統領選論議

大統領選が来週火曜に迫り、パッカーズのロッカールームでも選挙が大きな話題となっている。「僕は投票に行くよ。非常に大事なことだ。政府に文句を言いながら投票に行かないなんて人はどうかしてると思う」とQBアーロン・ロジャース。

一般的に黒人選手が民主党、白人選手は共和党という傾向があるものの、実際はそう簡単には割り切れない。DEバジャ=ビアミラは熱烈なクリスチャンで、妊娠中絶や同性婚に反対の立場から共和党のジョン・マケインを支持。いっぽうLBブレイディ・ポピンガは民主党のバラク・オバマ支持だという。QBロジャースやWRドライバーやDEキャンプマンのように、支持候補を公にしない選手も少なくない。パッカーズのロッカールームでは、オバマ支持がわずかに優勢、とある選手は分析している。(ウィスコンシン州ではオバマ候補が支持を拡大し、現在12ポイント差でほぼ安全圏の模様)

NFL選手が一般の国民と違うのは、ほとんどが高額所得者というところだ。それだけに両候補の税制プランが、選手たちの最大の話題となっている。黒人選手が大多数を占めるのにオバマ支持が圧倒的でないのも、$25万ドル以上の高額所得者への増税が待っているからだ。「なんといっても税金。60%も持って行かれるなんて話もあるからね。そりゃあ大きいよ。前回は民主党に入れたけど、それは僕がNFLに入る前だった。今回はどうするか、まだ検討中だ」とCBトラモン・ウィリアムズ。

増税になったとしてもオバマを支持する、とRBブランドン・ジャクソンは言うが、南部出身の保守派であるCスコット・ウェルズは共和党の標榜する「小さな政府」を支持していて、「僕への課税が最も少ない方に入れるよ」といたってシンプルな方針。WRジェームズ・ジョーンズは、「マケインのよいところもあるし、オバマのよいところもある。同性愛者の結婚や、妊娠中絶はよいことだとは思えないしね。僕にとっては肌の色など関係ない。世界のために何がベストか、ということだ。ただ、マケインの気に入らないところもあるから、まだ決めかねているところ」

RTマーク・タウシャーはどちらを支持するか明言しなかったものの、「変革に魅力を感じる」とオバマ支持を示唆している。「今回の選挙は非常に大きなものだから、選手たちもみな注目してるんだ。僕自身も政治にはとても興味がある。スポーツに似てるよ。絶え間ない競争の世界。毎週起こる事態に対処しなきゃいけないところも。スポーツに最も近い舞台かもしれないね。それに僕は議論に加わるのが大好きだ」

投票を呼びかけるテレビCMにも出演したマーク・マーフィ社長は、選手たちが政治的な意見を公にすることを禁じていない。彼自身は立場上、支持候補を明らかにしていないが、大学を卒業したばかりの次女エミリーは、オバマ候補の選挙スタッフ(有給)としてシカゴで奮闘中とのこと。

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