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Packers 24 - 27 Falcons
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年10月 6日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Falcons (3-2) |
10 |
7 |
0 |
10 |
27 |
Packers (2-3) |
0 |
7 |
3 |
14 |
24 |
気温16℃、快晴のランボーフィールド。序盤から積極的なパス攻撃を展開するファルコンズに対し、パッカーズはオフェンス不調を引きずって1stダウンを取るのがやっと。ようやく第2Q途中からランとパスがバランスよく出るようになり、第4Qに入ったところでついに同点。しかし好リターンからFGで3点リードされたところでQBロジャースが手痛いインターセプトを犯し、TDランで再び10点差。2ミニッツを切ったところでTDパスを決めて再び3点差とするが、最後はやはりRBターナーのランが止められず時間を使い切られた。パッカーズはこれで3連敗となった。
出場が危ぶまれたQBアーロン・ロジャース(肩)とLB A.J.ホーク(鼠蹊部)はどちらも強行出場。芝の状態がイマイチで、カットしようとして足を滑らせる選手が目立った。LTチャド・クリフトンがハムストリングを痛めて第3Qに退場している。
第1Q : ファルコンズはいきなりWRロディー・ホワイトに37ydsロングパス成功。3rdダウン6からWRホワイトに19ydsパス、8ydsパスとRBターナーのランでゴール前に迫り、ゴール前1ydsでのギャンブルはTEピールへのパス成功で先制タッチダウン。パッカーズは最初のプレーでサックされて3&アウト。ATL陣39からのファルコンズはRBターナーの22ydsラン、RBノーウッドへのシャベルパスでFG圏内に入るが、3rdダウンでRBノーウッドが落球で42ydsFGどまり。パッカーズは3rdダウンでWRジェニングスが落球してまたも1stダウンならず。ファルコンズはWRダグラスのエンドアラウンドで18yds、RBターナーの8ydsラン、5ydsランでGB陣に入って第2Qへ。
第2Q : ファルコンズはロスタックル2回でFG圏内に入れず。GB陣13からのパッカーズはTEドナルド・リーに7ydsパスとRBジャクソンの9ydsランでようやく初1stダウン。WRドライバーの6ydsエンドアラウンド、RBグラントの12ydsラン、WRジェニングスへの6ydsパスでATL陣に入り、3rdダウン1からWRドライバーに44ydsTDパス成功。ATL陣10からのファルコンズはCBリーのパスインターフェアで1stダウン、次の3rdダウンはWRホワイトに26ydsパス、TEピールへの14ydsパスでFG圏内に入り、RBターナーの6ydsランのあとWRホワイトに22ydsTDパス成功。好リターンで50ydsからのパッカーズは、RBグラントの5ydsラン、TEリーへの4ydsパス、1ydsランで1stダウン、WRドライバーへの14ydsパス、4ydsロス、WRドライバーへの10ydsパスで3rdダウン4として2ミニッツ。しかしサックで5yds下がり、43ydsFG成功かと思いきやホールディングの判定、そして53ydsFGは失敗に終わる。GB陣43からのファルコンズはWRホワイトへの7ydsパス、WRマイケル・ジェンキンズへの5ydsパスででGB陣に入るが、反則が響いてパント。ニーダウンで前半終了。
第3Q : 反則でGB陣8からのパッカーズはTEリーへの10ydsパス、RBグラントの9ydsラン、5ydsラン、WRジェニングスへの20ydsパスでATL陣に入るが、反則が響いてパント。ATL陣10からのファルコンズは、RBターナーのラン2回とアンネセサリーラフネスでフィールド中央近くまで進むがそこまで。素晴らしいパントでGB陣2からのパッカーズは、RBグラントのラン2回とWRルヴェル・マーティンへの8ydsパスで1stダウン。WRマーティンへの14ydsパス、WRネルソンへの14ydsパス、RBグラントの14ydsランでATL陣に入り、50ydsFG成功で7点差に。
第4Q : ファルコンズはQBライアンの18ydsスクランブル、WRジェンキンズへの31ydsパス、フェイスマスクでレッドゾーンに進むが、エンドゾーンでCBトラモン・ウィリアムズが見事インターセプト。パッカーズはTEハンフリーへの37ydsパス、RBグラントの13ydsラン、TEハンフリーへの5ydsパスのあと、WRジェニングスに25ydsTDパスが通ってついに同点。ビッグリターンでGB陣48からのファルコンズは、RBターナーの9ydsラン、FBムヘリの9ydsラン、RBノーウッドへの7ydsパスのあと、41ydsFG成功で再び3点リード。パッカーズはRBグラントの6ydsラン、TEハンフリーへの9ydsパス、GBホールディングのあとATLイリーガルコンタクトで1stダウン。しかしインテンショナルグラウンディングで3rdダウン19となり、無理に投げてインターセプト。GB陣19からのチャンスにファルコンズは、RBターナーの5ydsラン、12ydsランでゴール前に迫り、最後もRBターナーが2ydsTDラン。パッカーズはWRジョーンズへ9ydsパス、RBジャクソンへ3ydsパスのあと、WRジェニングスへの36ydsパスでATL陣23へ。TEハンフリーへの16ydsパス、スパイク、3ydsスクランブルでゴール前4ydsへ。2ミニッツ明けにTEリーへのショベルパスで4ydsTD成功、再び3点差に。残り1分56秒(GBタイムアウト2つ)でオンサイドキックは失敗。GB陣47からのファルコンズはRBターナーのラン3回で1stダウンを更新し、ニーダウンで試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは25/37、313yds、3TD、1INTでレーティング109.4。
- 前半は7/9の92ydsだったが、後半は16/28、221ydsと盛り返している。前半は肩の問題を全く感じさせなかったが、後半に入って(ヒットされないのに)投げたあと痛みに顔をしかめるシーンが目立った。
- 痛かったのは第4Q残り4分42秒でのインターセプト。サックされそうになってインテンショナルグラウンディングで3rdダウン19となり、カバーされていたWRルヴェル・マーティンに無理に投げ、アンダースローで手前のLBマイケル・ボーリーがインターセプト。ラン3回で簡単にTDを決められて10点差となってしまった。
- もう一つの大きな投げ損ないは第3Q最初のドライブ。パスラッシュをかわしてうまく右に逃げて時間を稼いだが、ワイドオープンのWRジェニングスに20ydsほどのパスが届かなかった。通っていれば少なくともFGレンジだった。
- 2ミニッツ明けのTEドナルド・リーへのTDパスは、初めてのショベルパス。敵陣ゴール前4ydsでの3rdダウン、ブロッカーとしてバックフィールドに下がったTEドナルド・リーに、タイミングを遅らせてのショベルパスが見事に成功した。
- ノーバック隊形からCウェルズのショットガンスナップミスで頭を越されるが落ち着いて拾って走り、投げ捨てるプレーも。
- 先発RBライアン・グラントは今季最多キャリーの18回83yds(平均4.6)とまずまず。RBブランドン・ジャクソンは2回11yds。RBクレグ・ランプキンは今回も欠場。 前半はチーム全体で10回38ydsだったが、後半はよくランブロッキングが頑張った。
- 今季初めて5人全員が揃ったWR陣。
- グレッグ・ジェニングスは4回87yds。2番目のドライブでは3rdダウンで痛い落球をしたが、第4Qの25ydsTDパスは、相手DBと競り合いながらのナイスキャッチ。
- ドナルド・ドライバーは3回68yds。第2Qの44ydsTDキャッチはパスもドンピシャだったが、DB2人と競り合いながらの見事なキャッチだった。
- 復帰のジェームズ・ジョーンズは1回9ydsのみ。ルヴェル・マーティンは3回31ydsと後半重要なところで働いた。ジョーディ・ネルソンは1回14yds。
- TE陣では、ドナルド・リーが4回25yds。トリー・ハンフリーが自己ベストの4回67ydsと、フィールド中央を縦にストレッチするプレーが後半うまくいった。ジャーマイケル・フィンリーは落球があってレシーブなし。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTタウシャー。第3Q途中でLTクリフトンが退場すると、LGダリン・カレッジが左タックルに移り、アレン・バーバーが左ガードに。
- 被サックは2回で決して多くはないが、TEやRBをバックフィールドに残す7メンプロテクションが多く、しかも相手DLに圧倒された結果のホールディング反則が3回あったことを考えると、パスプロテクションは決してよくなかった。元パッカーズのDTグレイディ・ジャクソンが試合最初のプレーでサック。第2Q終了間際の5ydsサックはFG失敗につながってしまった。これはパスプロ崩壊ではなく、投げるところが見つからず(TEフィンリーはフリーだった)カバレッジサック。第4Qのインテンショナルグラウンディングも実質はサックだった。
- トータルオフェンスはパッカーズ408ydsに対してファルコンズ370yds。タイムオブポゼッションはパッカーズが31分17秒。 前半はわずか12分17秒と圧倒されていたが、後半にランが出るようになって盛り返した形。
- 3rdダウン成功率は7/13の53%と頑張ったが、ファルコンズも6/12の50%とディフェンスが不甲斐ない。
- パッカーズの犯したターンオーバーは前述の第4Qのインターセプトのみ。両チームともファンブルが一度もなかった。
- 奪ったターンオーバーは第4Q最初のCBトラモン・ウィリアムズのインターセプト。ロングパスとフェイスマスクでゴール前に進まれた大ピンチ、エンドゾーンでTEハートソックがいったんワイドオープンになったが、後から追いついたCBウィリアムズが見事にワンハンドでボールを引き寄せた。
- 前半のパッカーズ守備は5回全てでGB陣に進まれる体たらく。ファルコンズは緩めのノーハドルを中心に試合を始めた。前半は積極的に投げて点差を広げ、後半はパスを減らしてラン主体。
- パス守備は新人QBマット・ライアンに16/26、194yds、2TD、1INTのレーティング94.1yds。前半だけで13/18の154ydsも投げられたが、後半は3/8の40yds。WRロディー・ホワイトも前半だけで8回132yds、後半はゼロ。
- ラン守備は今回も36回176yds(平均4.9)とひどい出来。前半だけで19回86yds(平均4.5)。終了直前、ランとわかっていて3回で1stダウンを更新され時間を使い切られたのは情けない。
- パッカーズのサックはゼロ。フロント4ではまったくプレッシャーをかけられず、思い切ってブリッツしても全く届かず、かえって裏目に出た。
- DEジェンキンズの戦線離脱で先発出場したDEマイケル・モンゴメリー、それにDEカビーア・バジャ=ビアミラとも、右サイドをしっかりコンテインしなかったためカットバックやエンドアラウンドでロングゲインを許すプレーがあった。
- LB陣はA.J.ホークが強行出場。第1QにはTEピールに振り切られて先制TDを許したが、その後はよく頑張ったようだ。
- CBハリスとSSビグビーとSラウスを欠いたDB陣は、CBトラモン・ウィリアムズとSチャーリー・ペプラーが先発。ディフェンス最初のプレーでCBウッドソンが足を滑らせてWRホワイトに37ydsパスを許し、相手のパス攻撃を波に乗せてしまった。
- 反則は今回も9回97ydsと非常に多く、敗因の1つとなった。ファルコンズはわずか2回15ydsと対照的。
- 第2QにCBパトリック・リーが取られた20ydsパスインターフェアは疑問の残る判定で、その後89yds進まれてTDドライブとなったのが残念。
- 第2Q末には43ydsFGの際にラインが痛いホールディングを取られ、53ydsFG失敗で3点を失っている。しかし実際は誰がどうホールディングだったのかわからない。この3点が最後まで響いた。
- 第3QにはFSニック・コリンズがアンネセサリーラフネスで無駄な15yds。第4QにはCBウィル・ブラックモンがフェイスマスク(直後にCBトラモン・ウィリアムズのINTが出て事なきをえる)。
- オフェンスは、課題のフォルススタートは1つもなかったが、相手DLに圧倒された結果のホールディングが3回もあった。今季オフェンスのホールディング反則15回はNFL最多らしい。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが4回平均27.5yds。最長45ydsの好リターンの際には、うまく走ればタッチダウンもあったかも。
- 相手パンターの出来が素晴らしく、パントリターンはフェアキャッチが1回、ダウンが2回でCBウィル・ブラックモンのリターン機会なし。
- このところ不振のPデリック・フロストはパント3回平均41.0yds、ネット40.0と数字だけはいいが、最初の2回はライナー性の失敗気味パントだった。第3Qの敵陣10ydsでフェアキャッチさせたものは久しぶりにコントロールのよいパントだった。
- Kメイソン・クロスビーは前半最後に53ydsFGを失敗し、第3Qに50ydsFGを成功。前半の53yds失敗の前には43ydsFGを成功させたかに見えたが、ラインがホールディングの反則を取られて取り消しに。最後のオンサイドキックは完全に飛び過ぎで、ワンバウンドでやすやすと相手に捕られてしまった。
- キックオフリターンカバレッジでは、第4QにRBノーウッドに54ydsリターンを許したのが痛かった。ようやく追いついた直後にこれで再び勝ち越しFGを許し、二度と追いつくことができなかった。
- ケガ人は以下のとおり。
- QBアーロン・ロジャースは試合前のウォームアップで普段より軽めのパス練習。パッカーズ選手で唯一長袖を着た。後半は投げた後に痛みで顔をしかめることが多く、終盤はプレーの間に腕をあまり上げることさえできなかった。
- WRドナルド・ドライバーは第2Qに44ydsTDパスをキャッチした際、相手DB2人と絡みながら倒れ込んだ。しばらく立ち上がれなかったので心配されたが、胸を打って一時的に息が苦しくなっただけのようだ。
- LTチャド・クリフトンが第3Qの2番目のドライブで左ハムストリングを痛めて退場し、そのまま復帰できなかった。
- 第4QにDTライアン・ピケットが負傷。
- 第4Q終盤にDEマイケル・モンゴメリーが右足首を負傷。
- アクティブ登録から外れたのは、RBランプキン、FBホール、OTジャコミニ、DEハンター、CBハリス、SSビグビー、Sラウス、第3QBのブローム。