グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年10月 4日

元OTトニー・マンダリッチがステロイド使用を告白

パッカーズドラフト史上最大の失敗といえば1989年1巡2位指名のOTトニー・マンダリッチ。「史上最高の大学OL」と言われ(写真1)、QBトロイ・エイクマンとどちらを1位指名すべきか真剣な議論がなされたほどのスターだったが、パッカーズに指名されてからは鳴かず飛ばず(写真2)。ミシガン州立大での活躍やドラフト前のあの驚異的な体がステロイドによるものだったことは周囲の証言からすでに明らかだったが、本人だけはこれまで否定を続けていた。

しかし先日のTVインタビューでマンダリッチはステロイド使用を初めて認めるとともに、実際グリーンベイで大失敗したのは鎮痛剤やアルコール依存によるところが大きかった、と告白している。「最初は1日1回鎮痛剤を注射していたのが、1週間後には1日5回から7回ぐらいになり、それを3年間も続けた。Staydol という薬で、いい気持ちになる。グリーンベイ時代はハイな状態でトレーニングをするのが好きだった。しだいにハイになることの方が優先するようになってしまい、週3、4回のワークアウトをすること自体が大変だった。ドラフトされたときの自分ではなくなってしまっていた」

また1988年のローズボウル(USCに勝利)の際、偽の尿サンプルをドーピングテストに提出したことも明らかにしている。当時のミシガン州立大では7人もの選手が同様の行為をしていたと報道されているが、「自分は近く出版する告白本の中で他の人物を巻き添えにするようなことはしない、ホセ・カンセコ(多数のMLB選手のステロイド使用を暴露)のやったことは最低だ」とマンダリッチは語っている。「私はステロイドを使った。私は使った。初めて言うことだ。これまで自分から告白しなかったのは、同じことをしていた他の人々に影響が及ぶと思ったからだ」

カテゴリ : History, Scandal