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Packers 24 - 19 Vikings
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年9月 9日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Vikings (0-1) |
0 |
3 |
3 |
13 |
19 |
Packers (1-0) |
0 |
10 |
7 |
7 |
24 |
気温13℃のランボーフィールド。初先発QBロジャースの見事なTDパスでリードしたパッカーズは、QBピーターソンのランとQBジャクソンの効果的なスクランブルに悩まされたが、CBブラックモンのパントリターンTDとRBグラントの57ydsランで効果的に追加点を挙げ、最後のヴァイキングスの反撃をインターセプトで仕留めて逃げ切り。記念すべきポストファーヴ時代の幕開けをみごと勝利で飾った。
QBロジャースがラン8回35yds(スニーク2回含む)、QBジャクソンが9回65ydsと、両軍QBがスクランブルで1stダウンを更新するプレーの多い試合だった。パッカーズは12回118ydsと反則が多かったのが反省材料。特にオフェンスは相手強力DLのプレッシャーからか、つまらない反則で3rdダウンロングに追い込まれるシーンが目立った。
第1Q : パッカーズはQBロジャースの5ydsスクランブルで1stダウンを取るが、ホールディング反則とスナップミス等でパント。ヴァイキングスはQBジャクソンのスクランブル、RBピーターソンの9ydsランで2つ1stダウンを取るが、3rdダウンでサック。GB陣16からのパッカーズは3rdダウン13、RBジャクソンのドローでファンブルしたボールが前に転がり、WRジェニングスが押さえて1stダウン。しかしその後反則が続いて3rdダウン28は当然更新できず。ヴァイキングスはRBピーターソンの11ydsラン、34ydsラン、RBテイラーの7ydsランでGB陣18に進んで第2Qへ。
第2Q : ヴァイキングスは反則が響いて1stダウンならず、37ydsFGで3点先制。GB陣38からのパッカーズは、WRジェニングスが56ydsロングパスを見事キャッチしてゴール前6ydsへ。相手3連続反則で1stダウン。しかしランが2回止められて3rdダウンショート、サック寸前でQBロジャースからFBホールにパスが通り、記念すべき先発初タッチダウン。ヴァイキングスは26ydsパスインターフェアをもらうが得点圏に入れず。GB陣13からのパッカーズは、RBグラントの19ydsラン、QBロジャースの8ydsラン、WRドライバーへの25ydsパス等で得点圏に進み、42ydsFG成功。ヴァイキングスは3&アウト。残り1分55秒、GB陣33からのパッカーズはWRジェニングスへの13ydsパス、17ydsパス、QBロジャースの21ydsスクランブルでMIN陣15へ。しかし残り20秒の3rdダウン10でプレーせず、残り03秒まで時計を流して最後のタイムアウト。33ydsFGはブロックされ、7点差のまま前半終了。
第3Q : ヴァイキングスはQBジャクソンの19ydsスクランブル、WRベリアンへの24ydsパス、TEミルズへの23ydsパスでレッドゾーンに入るが、ランが止まって27ydsFG成功で4点差。パッカーズはTEリーへの7ydsパスのあと、WRドライバーへの68ydsTDパスがOLの反則で取り消しに。MIN陣11からのヴァイキングスは、RBテイラーへの14ydsパスで1stダウンを取ってパントとなるが、CBブラックモンが76ydsのパントリターンTD。MIN陣21からのヴァイキングスはFBタペーへの7ydsパス、オフサイドや3回のQBスクランブルなどで得点圏に入って最終Qへ。
第4Q : ヴァイキングスは4thダウン1のギャンブルでWRライスに23ydsTDパス成功、2ポイントは失敗で5点差。パッカーズはTEハンフリーへの7yds、RBグラントの4ydsランで1stダウンを取るが、ロスタックルが響いてパント。MIN陣18からのヴァイキングスはホールディングが響いて3&アウト。パッカーズはWRマーティンへの13ydsパスのあとRBグラントの57ydsランが飛び出してゴール前2ydsへ。相手反則のあと、QBロジャースのスニーク2回でTDが決まって初ランボーリープ。ヴァイキングスは20ydsパスインターフェア、QBジャクソンの27ydsスクランブルで一気にGB陣38へ。4thダウン1はQBスニークで成功。TEミルズへの17ydsパス、GB反則のあと、RBピーターソンが3ydsのTDランで再び5点差。GBの15yds反則で、MIN陣45でのオンサイドキックとなるが失敗に終わる。残り2分38秒、GB陣39からのパッカーズはラン3回で2ミニッツ明けにパント。残り1分51秒でタイムアウトなし、MIN陣31からのヴァイキングスはWRベリアンへの7ydsパス、RBテイラーへの7ydsパスのあと、WRライスへのパスをSSビグビーがインターセプト。QBロジャースがニーダウンして試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは18/22、178yds、1TD、0INTでレーティング115.5。3rdダウンロングでもダウンフィールドを攻めずアンダーニースなどショートパスばかりの安全運転だったが、非常に落ち着いたクォーターバッキングで大きなミスを犯さず、INTされそうな危ないパスはなかった。思い切りのよいスクランブルで活路を開くプレーが多かったのも(最近の)ファーヴとの違い。ラン8回35yds、うち2回はゴール前のスニーク。ロジャースのハイライト映像はこちら。
- 先発RBライアン・グラントは12回92yds(平均7.7)で、第2Qの19ydsと第4Qの57ydsの2回で大きく稼いだ。12回しかキャリーさせなかったのはプレシーズン全休だったためだろう。RBブランドン・ジャクソンは7回12ydsと振るわず。それでもNFL最強ラン守備を誇るヴァイキングスを相手に、19回104yds(QBスクランブル除く)なら成功の部類だろう。RBクレッグ・ランプキンはキャリーなし。
- WR陣ではグレッグ・ジェニングスが5回91yds。相手CBに競り勝っての第2Qの56ydsキャッチが試合の流れを大きく引き寄せた。ドナルド・ドライバーは68ydsTDパスが反則で取り消されて4回38yds。ルヴェル・マーティンは1回13yds。新人ジョーディ・ネルソンはパスキャッチなし。
- TE陣では、ドナルド・リーが3回10yds。トリー・ハンフリーが1回7yds、ジャーマイケル・フィンリーはアクティブ登録されず。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cスピッツ、RGモール、RTタウシャー。Cウェルズ(腰)はアクティブ登録されず、LGバーバーとOTジャコミニが控えるのみ。
- 代役RGトニー・モールは反則でオフェンスの足を引っ張る形に。トリッピング10yds、インエリジブルレシーバーダウンフィールド2回計10yds。中でも68ydsTDを取り消すことになったインエリジブルが痛かったが、これはもともとランプレーだったのをQBロジャースとWRドライバーのアイコンタクトでパスプレーに変えたもので、仕方がなかったらしい。
- 被サックはゼロ。強力ヴァイキングスDL相手に終始押されていたが、右へのロールアウトや、クイック中心のパス、デザインされたQBランなどいろいろ工夫して的を絞らせなかった。
- トータルオフェンスはパッカーズ317ydsに対してヴァイキングス355yds。タイムオブポゼッションもパッカーズが27分57秒とやや劣勢だった。
- 3rdダウン成功率は7/16の44%とよかった。ヴァイキングスも4/10の40%。
- パッカーズはターンオーバーゼロ。Cスピッツがスナップを自分の股に当てるミスがあったが、QBロジャースがなんとかリカバー。
- 奪ったターンオーバーは1つ。試合終了間際のSSアタリ・ビグビーのインターセプト。
- パス守備は168yds。QBタヴァリス・ジャクソンは前半パス16ydsのみだったが、後半には調子を上げ、16/35、178yds、1TD、1INTでレーティング59.0。パス成績は振るわなかったが、QBスクランブルで9回65ydsと大事なところでよく1stダウンを稼いだ。
- ラン守備は33回187yds(平均5.7)。RBピーターソンが19回103yds(平均5.4)、RBテイラーが5回19yds(3.8yds)とここまでは悪くない数字だが、前述のようにQBスクランブル9回65ydsは走られすぎ。
- 後半になってパスを増やしてきたヴァイキングスに対し、77yds(FG)、79yds(ギャンブルでWRライスにTDパス)、80yds(RBピーターソンのランTD)と6回のうち3回もロングドライブを成功させてしまったのは不甲斐ない。
- パッカーズのサックは1つ。第1QにDEキャンプマンが1つ決めただけで、後半はQBジャクソンにプレッシャーをかけながらパスを通されるプレーが目立った。
- LB陣ではA.J.ホーク(胸筋の肉離れ)はようやくドクターの許可が下りて先発復帰。チーム最多の計10タックルを挙げる活躍。
- 反則12回118ydsが最大の反省材料。ディフェンスは少なかったが、それでもCBハリスとCBトラモン・ウィリアムズがそれぞれ20yds以上の大きなパスインターフェアを取られている。ヴァイキングスは9回42yds。
- ディクラインを含めるとパッカーズの反則は13回。うちオフェンスが8回、ディフェンスが4回、スペシャルチームが1回。前述のRGモールに加えてLTクリフトンもホールディング2回(DEジャレッド・アレンに苦戦)を含む3回35yds。LGカレッジがフォルススタート、RTタウシャーがホールディング。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが3回平均23.0yds。WRジョーディ・ネルソンが1回23yds。
- パントリターンはCBウィル・ブラックモンが78ydsTD含む3回平均26.0yds。TDパス取り消しで意気消沈していたチームを再び勢いづけた。
- 新加入のPデリック・フロストはパント5回平均45.2yds、ネット平均42.6ydsと素晴らしい内容だった。カバレッジチームも相手パントリターンを3回平均4.3ydsに止めている。
- Kメイソン・クロスビーは第2Qに42ydsFGを成功させたが、前半最後に33ydsをブロックされてしまった。キックオフはタッチバック2回、残り3回の平均20ydsと、カバレッジチームも素晴らしい出来だった。
- ケガ人は以下のとおり。
- FSニック・コリンズが第3Qに一時退場したが数プレー休んだだけで復帰。
- DE/DTジェンキンズが第4Qに退場したが、おそらく脚がつっただけ。
- アクティブ登録から外れたのは、WRジョーンズ、TEフィンリー、Cウェルズ、RGシットン、DEトンプソン、CBリー、Sペプラー、第3QBのQBブローム。