グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年6月27日

QBアーロン・ロジャースへの注目度

「結婚した」との誤報が流れたり、髪を切ったことだけで記事になったり、今年のQBアーロン・ロジャースへの注目度は過去2年とは比べ物にならない。練習が終われば彼のロッカーに何重もの人垣ができる。ESPNのジョン・クレイトンやショーン・サリスベリも、主にロジャースを取材するためにパッカーズのミニキャンプを訪れた。「クレイトンとは1回か2回話をしたことがあったけど、テレビの連中が自分のところに話をしにくるようになるなんてね。過去2年は誰も僕のところになんか来なかったのに」

「自分のことをテレビで見るのは好きじゃないんだ。不思議な気分になる。でもこれも仕事の一部だし、楽しんでこなすようにならないと。メディアを通して自分のメッセージを伝えることを理解しなきゃいけないし、メディアから好かれ、尊敬されたい」と語るロジャースだが、やはり腹立たしいこともある。「ブレットのロッカールームの話とかね。正直言って僕にはもっと大事な仕事があるし、そんな話題は考えたこともなかった。いちど誰かがそれを記事に書くと、それを読んだ誰かがまた別の記事を書く。大げさな話題が作られることがよくあるんだよ。僕のところに質問に来て、僕がその話題にあまり反応しなくても、やはり大げさな記事に仕立てるんだ」

「僕とブレットとの関係についての記事もそうだ。僕らはすごく仲良くやっていた。しかし一度そういう記事が書かれると、それを読んだ記者がまた別のところに書く。誰も僕に直接質問などしなかった。もし来ていたら、どれほどしっかりした関係を築いていたか説明したさ。仲良くやっていて、いつもふざけあっていたとね」

メディアとの付き合いについてアドバイザーがいるわけでなく、これまで独学で身に着けてきたとロジャースは言う。「子供の頃から、とにかく見て学んできた。有名人のインタビューを見て、その良し悪しを見分けるようにしていた。(北カリフォルニア育ちなので)僕はジョー・モンタナが大好きで、彼のインタビューをよく見たものだ。だから自分が大学に行くようになったとき、(エースQBたる自分が)どのようにメッセージを出すべきか、理解できていたと思う」

3年間の控えQB生活を経てついに先発に昇格することについて。「控えが3年間あったことは、僕の場合は利点の方が大きかった。唯一の難点は、競争心の強い自分がサイドラインからフィールドを見なければならなかった、ということだ。利点は、らくらく殿堂入りする名QBの後ろで学ぶことができたこと。すぐにスポットライトの下に押し出されなかったおかげで、大きなプレッシャーを受けることなく、ゆっくりと学ぶことができた。もう1つものすごく大きいのは、チームメイトとずっと付き合ってから僕がエースに昇格することだ。僕らは14勝4敗のチームで、あと1ゲーム、あと1クォーターでスーパーボウルだった。その優れたチームメイトに囲まれているというのは大きなプラスだよ」

ファーヴ関連の質問が今後も絶えることはないのでは?という質問にロジャース。「グリーンベイでそのような贅沢は許されないだろうと思う。僕は全然かまわないよ。これから常にブレットと比較されることは理解しているし、彼と同じ文章の中で語られるだけで、僕にとっては名誉なことだ。彼の名声はすなわちパッカーズの名声だ。今年しっかりしたプレーをして、その伝統を受け継いで行けたらと願っている」

マッカーシーHCからのアドバイス。「自分自身を見失わないことが鍵だ。彼は3年間ここで過ごしてきて、ロッカールームの仲間ともよくなじんでいる。彼自身が他の選手にとって素晴らしいチームメイトであり、それを変える必要は全くない。このチャンスのために本当によく準備してきたし、アーロンにとって大事なのはその集中を失わないようにすることだ。先発クォーターバックになること、ブレットの後継者となることのプレッシャーを彼はよく理解しているが、そのようなことを心配していてはいけない」

2005年ドラフト会場で何時間も指名を待ったとき、元49ersの名DBマートン・ハンクス(5巡指名入団から4回のプロボウル)に言われたことをよく覚えているとロジャースは言う。「キャリアを通して、自分はドラフト時の怒りを忘れずに全試合プレーした、と彼は話してくれた。それは僕にも少しあてはまる話だ。けっして涙の物語ではないけど、チャンスが来るのを待ち続け、そのチャンスに精一杯がんばるのがこれまでの僕の経歴だった。そして今こうしてチャンスを手に入れた。ドラフトでは多くのチームから見送られたけど、それから3年経って、すごくいい状況に僕は置かれている」

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