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OTA Notebook: LGバーバーの成長
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年6月 2日
- この夏いちばん面白そうなのが左ガードの先発争い。「バーバーとカレッジを1日ずつ交互に」とのことだが、二度の公開日にどちらもLGアレン・バーバーが1stチームに入っているのは、彼への期待がそれだけ大きいということだろう。昨夏のキャンプでも評判はよかったが、ガード経験の浅さ(大学ではずっと左タックル)やプロのオフェンス習得に時間がかかったこともあり、プロ1年目は先発ゼロに終わった。
- プロ2年目のLGバーバーが注力しているのは、NFLの大型DTに押し負けない体作り。3月半ばから2ヶ月間続いたオフシーズン・プログラムの間に筋肉だけで16ポンド(7.25kg)増やし、脂肪を10ポンド落としたことが機械による検査で判明している。「非常に大きな進歩だ。テスト結果を見て、目を疑ったほどだよ。あの若さでこれほど変化するのは、ヤツが本気で取り組んでいる証拠だ。栄養面も積極的に取り組んでいて、間食に何を食べたらタンパク質が取り込めるか、話し合っているところだ。どこまで体が作れるか、私としても好奇心をそそられるよ」とロック・ガリクソン・トレーニングコーチ。
- LGバーバーの進歩について、ジョー・フィルビンOC。「1年前のことを思うと、全くの別人のようだ。体だけじゃなく、システムにも慣れてきて、ガードの仕事がわかってきた。素晴らしいアスレチック能力を備えているし」
- いっぽう馬力アップが必要なのはライバルのLGダリン・カレッジも同じこと。プロ2年目の昨季も、パスプロと比べてランブロッキングの不安定で、とくにDT相手の力負けがラン攻撃不振に直結したからだ。「今年は本当にウェイトルームに集中してるよ。ガードの仕事がよくわかって、その点で心配はなくなったから、今年はフィジカルが大事な年だ。結果は出てきているよ。調子はすごくいいし、ロック(ガリクソン)もほめてくれている。正しい方向に向かっていると思う」とLGカレッジ。
- 昨年スターターとして期待されながらわずか267ydsラッシングに終わったRBブランドン・ジャクソンだが、今年は10ポンドほどバルクアップして2年目シーズンに備えている。「昨年とは違った心構えができている。プレーへの理解も深まった。今年は大丈夫だよ」と本人。ただ、RBライアン・グラントが強気に新契約を求めているのは、ジャクソンに先発の座を奪われる心配が少ないからでもある。
- まだ評価するには時期尚早とはいえ、3巡指名のTEジャーマイケル・フィンリーはよい動きを見せ、2番手TEとして期待が高まっている。「非常にアスレチックであることは、もともとよく知っていた。それにあの(身長や腕の)サイズを活かしたプレーはとても目立っている。オフェンス理解も非常に順調だ」とマッカーシーHCは合格点を与えている。TEフィンリー本人は、「毎日50か60ページ分のプレーブックを渡され、『明日までに準備してくるように』 と言われ、翌日そのプレーをフルスピードでやらなきゃいけないんだ。でもすごくうまく行ってるよ」
- 新ルールでディフェンス選手も1人受信装置を付けられることになったが、パッカーズはまだLBバーネットで確定してはおらず、FSコリンズなど他の選手も検討するようだ。決めていない理由についてマッカーシーHCは、「私のオフェンス側の経験から言って、QBには耳元であれこれ言われたくない選手もいるものだ。そういうQBたちはプレーコール以外に何も聞きたくなくて、『何も言わず電話を切ってくれ。俺たちは仕事に行く』 という調子だ。しかしブレットは、『何でも好きなだけしゃべってくれ。(プレークロック残り15秒の)制限時間が来るまで話していいよ』 という感じだった。私にとってそんなQBは彼が初めてだったね。ディフェンス選手はQBと違い、これまで耳元で指示された経験が皆無だ。だから選手たちとも話し合って、そうした指示に彼らが馴染むかどうか確認しているところだ。選手もコーチも、それぞれコミュニケーションのやり方はさまざまだからね」
- かつてパッカーズでプレーし、コーチも務めたディック・エヴァンズがフロリダ州サラソタの自宅で死去。93歳だった。アイオワ大で活躍した彼は、いったんナショナル・バスケットボール・リーグ(NBAの前身)のシカゴ・ブルーインズでプレーしたあとNFLに移った。1940年と1943年にパッカーズ、その間の2年間はシカゴ・カーディナルスに所属し、エンドとして通算パスキャッチ13回145ydsを記録。選手としてはパッとしなかったが、1970年にパッカーズのフィル・ベングストンHCの下でDBコーチを務めるなど、7球団でコーチを務めた。