グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年3月21日

LBブランドン・チラーと契約

元ラムズのLBブランドン・チラーがパッカーズとの契約にサインし、パッカーズはようやく今年初のフリーエージェント選手獲得となった。総額$5.4ミリオンの2年契約で、うち$1ミリオンのインセンティブが含まれているとのこと。ブレイディ・ポピンガが務めてきたストロングサイドLBのアップグレードを今年のパッカーズは目指しており、表向きはスターター確定ではないものの、今夏はチラーが先発争いをリードすることになりそうだ。

FA解禁から半月以上が経って有力選手はあらかた市場から消え、残る選手の中ではチラーがベストプレイヤーというESPN記事が数日前に出たばかり。パッカーズ、ラムズ、カーディナルスの3球団がかなり熱心に彼を誘っており、あとは本人の決断待ち、という状態がこのところ続いていた。パッカーズ以外でもっと高い金額もオファーされていたが、勝利を求めていた本人がパッカーズを選んだ、と代理人は語っている。

LBブランドン・チラーはサンディエゴに近いカリフォルニア州カールスバッド出身。UCLAの中心選手として活躍したあと2004年のドラフト4巡指名でラムズに入団、2年目の終盤からデクスター・コークリーに代わってスターターとなった。21歳でプロ入りしたためまだ25歳で、通算41試合に先発し、プロ4年間で1試合しか欠場していない。大学時代にはLBスペンサー・ヘイヴナーの2年先輩であり、カリフォルニア大のQBアーロン・ロジャースとも対戦しているはず。

6フィート3(191cm)の上背に加えてまずまずのスピードとクイックネスがあり、ポイントオブアタックでの強さもある。頭がよく嗅覚に優れる。3つのポジションを全てこなせるが、ストロングサイドが最も適していると見られている。パスカバレッジではやや動きが硬く、直線的なプレーで真価を発揮するタイプ。そういった評判からすると、ポピンガ(サイズも40yds走のタイムもほぼ同じ)を賢くしたような選手ということか。

チラーは父親がインド系(母親は白人)で、NFL史上3人目のインド系選手らしい。2005年7月にインドのマンモハン・シン首相が訪米した際には、父と一緒にホワイトハウスの大統領晩餐会にも招待されている。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player