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Notebook: マーク・マーフィ社長の思い出
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年2月24日
ドラフト候補生の見本市のようなスカウティング・コンバインのため、全球団の関係者、それに代理人たちがインディアナポリスに集まっている。
- QBブレット・ファーヴはまだ引退問題の結論を出していないが、球団側は急いでいないとマッカーシーHCは強調している。「結論に近づいていると期待している。先週は彼と非常によい話し合いができた。テッド(トンプソンGM)は数日前に彼と話をしたところだし、私もまた数日のうちに話し合うだろう。ブレットはむしろ(結論を出すべき)期限のことを心配していた。球団の迷惑になるのではないかとね。ブレットが100%確信できる判断を下してほしい、というのが私の気持ちだ。彼にとっては、終わったばかりのシーズンがまだ生々しく、疲れ切っている。そういった話をしたよ。大丈夫、彼は正しい判断をするよ」
- トンプソンGMの口ぶりからすると、フランチャイズ指名したDTコーリー・ウィリアムズと長期契約交渉をする意図は今のところないようだ。「成り行きを見守るつもりだ。こちらのオファーは1年契約であり、それが我々の現状だ」
- 12月11日に肩の手術を受けたDTジョニー・ジョリーは、7月末のトレーニングキャンプ開幕に間に合わない可能性もかなりあるようだ。「ぎりぎりになるだろうね。(ヒザのACLなど)大きなケガをした選手と同じように、最大限の注意を払いながらリハビリを進めることになる。間に合わないと断言はしないが、プレーする準備ができるためにはトレーニングキャンプいっぱいかかるだろう」とマッカーシーHC。上記DTウィリアムズをフランチャイズ指名したのは、こうした事情も関係していそうだ。
- 2005年にLGウォールとRGリヴェラが抜けて以来ガード補強がうまくいかなかったことについて、テッド・トンプソンGM。「就任最初の2005年は、代わりとなる選手を集めるのに私はよい仕事ができなかった。今はオフェンシブライン全体について非常によい感触を持っている。だんだんよくなっているとね。しかし、もっとずっとよくなっているはずだった。2005年に、望んでいたようなスタートを切ることができなかったのはたしかだ」
- チーム最年長39歳のLSロブ・デイヴィスはもうじきFAとなるが、「本人はもう1年プレーしたいと希望している。いずれは(現在補佐をしている)プレーヤー・プログラム・ディレクターになることだろうが」と代理人は説明している。いっぽうマッカーシーHCは、「我々はロブにこの球団の一員でいてほしい。選手であろうとなかろうとね。ロブについては今みなで話し合っているところだ」
- ファルコンズから解雇されたTEアルジー・クランプラーには多球団(一説によると11球団)が興味を示しているが、パッカーズもその1つだと噂されている。
- ディフェンスのクォリティ・コントロール・コーチ(アシスタントコーチでもっとも下っ端)は、エリック・ルイスがルイヴィル大に移るため空席となっている。マッカーシーHCによると、コンバインの期間中に3人の候補と面談するとのこと。
- Journal Sentinel紙によると、選手サラリー担当のアンドリュー・ブラント副社長が先月退団したのは、彼みずからの意思によるものではなく、トンプソンGMによる事実上の解任とのこと。現役引退後に株式仲買人として働いたトンプソンGMはビジネス感覚に優れ、サラリーキャップ管理にも積極的に関与するタイプらしい。そのためブラント副社長と共同作業することが多かったが、ブラントはやや傲慢で、無私無欲を旨とする球団の方針に合わない、とトンプソンGMは判断したらしい。またブラントについては、マッカーシーHCもトンプソンGMに同調したようだ。
- GMなど人事担当者やコーチたちが集結しているコンバイン会場だが、オーナーとなると数少ない。しかしマーク・マーフィ新社長は、自分がNFL入りした時にはコンバインというものがなかったので見てみたかった、と視察に訪れている。
- 1977年にレッドスキンズにドラフト外入団した思い出についてマーク・マーフィ新社長。「自分はコルゲート大だったし、ワークアウトを見てくれたのは数チームだけ。ドラフト初日、レッドスキンズは僕ら数人の選手をワシントンに集めた。『翌日ドラフト指名してすぐ記者会見するため』という説明だったが、実際はドラフト外で他のチームに獲られないよう抱え込むのが目的だったんだ。ドラフトのあいだワシントン見物に連れ回され、ドラフトが終わると練習施設レッドスキン・パークに行った。ジョージ・アレンHCが、『我々は君がとても気に入っている。これがウチのオファーだ』と言ってからアシスタントGMの方を向いて、『もしマークがサインしなければ、その横のオクラホマ大のセーフティにしろ』と言ったんだ。すごく安い金額だったけれど、他の球団とも連絡を取っていたから、何とか交渉して金額を上げることができたけどね」
- かつてボブ・ハーラン名誉会長は、ファンや記者からの電話に自分で応対をすることで有名だったが、マーク・マーフィ新社長も同様にしているとのこと。「そのとおり。テストしてみてくれ。オフィスにいるときには、自分で電話に出るよ。この球団の性質からして、身近な存在でいることが非常に重要なんだ。時には、ファンからの面白いコメントを聞けることもあるけれど、彼らはみなパッカーズのことを思い、チームが成功してほしいと願っているんだ。彼らファンと一緒に仕事ができるのを楽しみにしているよ」