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Packers 23 - 16 Vikings
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年10月 1日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (4-0) |
7 |
3 |
3 |
10 |
23 |
Vikings (1-3) |
0 |
6 |
3 |
7 |
16 |
ファーヴの記録達成目前とあって、いつになくパッカーズファンの目立つメトロドーム。パッカーズは第1Qにファーヴの通算421TD記録で先制するが、第2Qになるとヴァイキングスが少しずつ盛り返す。しかし前半最後に3点を追加したパッカーズは後半に入ると完全にペースをつかみ、点差を14点に広げて終盤戦に。7点差とされた後にファンブルロストしてピンチを招くが、最後はSSビグビーのダイビングINTがチームを救った。
第1Q、ヴァイキングスはFBリチャードソンやTEシアンコーへのパスなどで2つ1stダウンを更新するがGB陣には入れず。パッカーズは相手反則2回で1stダウンを取っただけでパント。ヴァイキングスはWRウェイドへのパスや反則でGB陣に入るが、パスキャッチしたFBデューガンがファンブルし、DTジョリーがリカバーしてMIN陣46へ。パッカーズはTEドナルド・リーへの27ydsパスでレッドゾーンに進むと、WRジェニングスへのスラントパスが16ydsの先制タッチダウンに。ヴァイキングスは2回の3rdダウンをWRライスへのパス成功でクリアしてGB陣へ。
第2Q、ヴァイキングスは得点圏に進めず、ナイスパントでGB陣5へ。パッカーズは3rdダウン1でランが止められてパント。ヴァイキングスはGB反則とラン2回でGB陣に入るが、今度も得点圏に入れず。パッカーズはWRマーティンへの36ydsパスで敵陣に入るが、36ydsパスをキャッチしたTEドナルド・リーがMIN陣8でファンブルロスト。ヴァイキングスはRBピーターソンの55ydsランで一気にGB陣33に進み、44ydsFG成功で3点を返す。パッカーズが3&アウトのあと、MIN陣42からのヴァイキングスは、WRウェイドへの40ydsパス成功で一気にレッドゾーンへ。しかし今度もTDならず、35ydsFG成功で1点差に。残り1分56秒、GB陣24からのパッカーズは、WRジェニングスへの18yds、TEフランクスへの12ydsパス、RBモレンシーへの18ydsスクリーン、WRドライバーへの13ydsパスでMIN陣4へ。しかし残り12秒でサックされTDならず、28ydsFG成功で4点差としてハーフタイム。
第3Q、パッカーズはWRドライバーへのパス2回とTEドナルド・リーへのパス2回でフィールド中央まで進んでパント・・・と思いきやパントフェイクでPライアンが走って1stダウン。レッドゾーンには入れず44ydsFG成功。ヴァイキングスはTEシアンコーへの15ydsパスとRBテイラーの37ydsランで一気に得点圏へ。サックで下がったが48ydsFG成功で再び4点差に。GB陣24からのパッカーズは、WRドライバーへの14ydsパスはあったがMIN陣に入れずパント。MIN陣7からのヴァイキングスは3&アウト。MIN陣35からのパッカーズは、TEフランクスへの9ydsパスが決まって最終Qへ。
第4Q、パッカーズは33ydsFG成功で再び7点差に。RBピーターソンのビッグリターンでGB陣48からのヴァイキングスだったが、ロスタックルが響いて3&アウト。GB陣18からのパッカーズは、RBモレンシーへの11ydsパス、WRジョーンズへの8ydsパスでフィールド中央へ。RBグラントの15ydsランのあと、WRジョーンズに33ydsTDパスが成功。MIN陣28からのヴァイキングスは、TEシアンコーへの13ydsパス、15ydsフェイスマスクなどでGB陣に入ると、4thダウンギャンブルも成功し、WRライスへの15ydsTDパス成功。残り1分55秒、オンサイドキックはWRドライバーがしっかりキャッチするが、2プレー目でRBグラントがファンブルロスト。残り1分45秒でMIN陣46からのヴァイキングスは、WRライスへの15ydsパスとパスインターフェアでGB陣34に進むが、SSビグビーのインターセプトが飛び出して万事休す。
- QBブレット・ファーヴは今回も投げまくって32/45、344yds、2TD、INTなしとチームをよく引っ張った。2つのTDパスはどちらも完璧なコントロールで、WRジェニングスもWRジョーンズも全くスピードを落とさずエンドゾーンに走りこむだけ。今回はなんと10人に投げ分け、70ydsレセプション以上が1人もいないかわりに30yds以上が7人いた。
- RB陣ではブランドン・ジャクソンが欠場、同じく新人のデショーン・ウィンが初先発して10回20yds(平均2.0)。今季初出場のモレンシーはラッシングは1回だけだったが、好スクリーンパスを含めてキャッチ3回33ydsと貢献した。
- ライアン・グラントは15ydsのランがあったが、第4Q残り1分50秒でファンブルロストを犯してチームを危機に陥れた。TEドナルド・リーも第2Qに36ydsキャッチした際に痛いファンブルロスト。それ以外にも、ロストこそしなかったがWRジェニングスとRBモレンシーがパスキャッチ後にファンブルし、ボールセキュリティに課題の残る試合だった。
- WR陣ではドライバーが7回58yds。ジェニングスは記録達成の先制TDを含む3回43yds。ジョーンズはNFL初TDを含む4回49yds。
- TE陣ではドナルド・リーが4回66ydsと頑張ったが、ファンブルロストは大減点。フランクスは4回30yds。
- OL陣は今回もランブロックよりファーヴを守るのが仕事。前半最後にサックを1つ許しただけで、パスプロは十分に機能していたようだ。ただ先週よりはプレッシャーのかかる場面は多く、ゆっくりレシーバーを探す余裕は少なかった。
- トータルオフェンスはパッカーズ384ydsにヴァイキングス382ydsとほぼ同じで、TDを取る決定力が勝負を分けたか。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが30分58秒と大きな差はないが、これほどランが少なくてボールコントロールできたのは地道なショートパスを多く通したおかげ。3rdダウン成功率はパッカーズが7/14の50%とかなりよく、ヴァイキングスは5/15の33%。
- パッカーズの犯したターンオーバーは2つで、TEドナルド・リーとRBライアン・グラントのファンブルロスト。前述のように、ロストが2回で済んだのは幸運だった。奪ったターンオーバーも2つでどちらもSSビグビーの素晴らしいプレーだった。第1QにはパスキャッチしたFBデューガンの腕からボールをかき出し(リカバーはDTジョリー)、試合最後にはCBウッドソンがディフレクトしたボールを地面すれすれで見事なダイビング・インターセプト。今回は他にもINTチャンスが何度もあったが、CBブラックモンなどがキャッチできなかった。
- ラン守備は22回155yds(平均7.0)と不甲斐ない出来で、RBエイドリアン・ピーターソンには55yds、RBチェスター・テイラーには37ydsのロングゲインを許している。後ろから追いついたFSコリンズの頑張りがなければ、RBピーターソンのランはTDになるところだった。
- パス守備は代役QBケリー・ホルコムに21/39、258yds、1TD、1INT。
- 今回も4メンラッシュ主体だったがよくプレッシャーをかけてチーム計4サックを挙げた。DEバジャ=ビアミラが今回も2サックを記録し、DEキャンプマンとDTピケットが1つずつ。
- 今回のDT陣はライアン・ピケットとジョニー・ジョリーが先発。ジョリーはSSビグビーがファンブルさせたボールをうまく拾って右サイドライン際を19ydsリターンし、先制TDドライブに貢献した。
- 反則は6回40yds。今回はパスディフェンスに反則が多く、CBウッドソンのパスインターフェアとイリーガルコンタクト(そのためINT取り消しに)、CBハリスのイリーガルコンタクトとパスインターフェア、LB A.J.ホークの15ydsフェイスマスクはどれも相手に1stダウンを与えるものだった。
- Kメイソン・クロスビーは28yds、44yds、33ydsを全て成功させてパーフェクト。キックオフは2回タッチバックがあったが、それ以外はRBピーターソンに3回平均32.7yds、最長51ydsリターンを許し、カバーチームに課題を残した。
- パントリターンはCBチャールズ・ウッドソンが4回平均8.8ydsとまずまず。第3Qの15ydsリターンが追加点に結びついた。
- キックオフリターンはCBトラモン・ウィリアムズとWRボディフォードを合わせて3回平均22.3ydsとパッとせず。
- Pジョン・ライアンは4回平均49.0yds、ネット44.3ydsと素晴らしかった。1回だけ33ydsのシャンクがあったものの、それ以外の3回は、58yds(タッチバック)、51yds(リターンは1ydsロス)、54yds(リターンなし)とカバーチームも申し分ない出来。
- スペシャルチーム今季初のスペシャルプレーは、Pジョン・ライアンのフェイクパントからのラン。ブロッキングが悪く完全にロスタックルの流れだったが、個人技で頑張って貴重な1stダウンを稼ぎ出した。Journal Sentinel紙の記者によると、ラン・パスのオプションだったらしい。
- ケガ人は以下のとおり。
試合後にロッカールーム取材をした記者によると、比較的軽いものが多かったようだ。
- 第2QにDTコーリー・ウィリアムズがヒザ?を痛めて退場したが、復帰している。
- FSコリンズはすぐ次のプレーでRBピーターソンのロングTDを防いだタックルで左ヒザ?を負傷し、カートで退場。しかしこちらも第3Qには復帰している。
- 第3QにはSSアタリ・ビグビーが負傷したが、すぐに復帰。
- CBアル・ハリスは手を痛めて第3Qに退場し検査のためロッカールームへ。第4Qにも脚を痛めて一時退場し、満身創痍となっている。
- アクティブ登録から外れたのは、RBジャクソン、OTオーリン・トンプソン、G/Tバーバー、DEモンゴメリー、DTハレル、DTミューア、LBビショップ、CBウォーカー。
- 第1Qの通算TDパス記録達成の際には、暫時試合を止めてセレブレーション。QBファーヴはスタンド最前列の妻ディアナのところに行って喜びを分かち合った(写真1・2)。大画面にはダン・マリーノによる祝福のスピーチも流れたが、ファーヴは全く聞かずにベンチに座っていつも通りプリントアウトに見入っていた。
- ダン・マリーノやマイク・ホルムグレンHCやコミッショナー等からの祝辞はこちら。
- QBファーヴは通算パス試投数(8,393回)でもダン・マリーノ(8,358回)を抜いてNFL史上1位となった。241試合連続先発出場は、OLミック・ティンゲルホフ(元MIN)を抜いてNFL史上単独2位に。1位はDEジム・マーシャル(元MIN)の270試合。