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Packers 14 - 30 Titans
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年9月 1日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (2-2) |
7 |
0 |
7 |
0 |
14 |
Titans (3-1) |
0 |
14 |
13 |
3 |
30 |
QBファーヴ率いる先発組オフェンスは、2シリーズ目で先制タッチダウンを挙げて退いた。ディフェンスはLBバーネットと両ベテランCBを温存したうえ、2シリーズ目からほとんどが2ndチームとなった。そのため、第3Q途中まで先発組が出場したタイタンズとはミスマッチとなり、QBロジャースの2ndチームオフェンスが苦しむ間に、タイタンズが2TDを挙げて簡単に逆転。パントリターンTDまで飛び出して最後は点差が開いた。
QBファーヴとレシーバー陣のタイミングを合わせるため1stチームはほとんどランプレーをコールしなかったのでラン攻撃の成否はわからないが、2ndチームのラン攻撃不振は今回も深刻だった。ここまで3試合好調だったスペシャルチームにもミスが多かった。
土曜夕方の最終ロースターカット期限に向け、首脳陣は休むまもなく53人への絞込み作業に入る。
第1Q、パッカーズはWRジェニングスへの11ydsパスで1stダウンを更新するがそこまで。タイタンズが3&アウトのあと、パッカーズはTEフランクスへの9yds、20ydsパス、WRジェニングスへの23ydsパスでTEN陣9へ。最後はパスキャッチしたRBノア・ヘロンの頑張りでタッチダウンに。タイタンズはRBレンデル・ホワイトへのスクリーンパスで19ydsゲインするがホールディング反則が響いてGB陣には入れず。ファーヴが退いてQBロジャースが登場し、WRジョーンズへのパス2回、WRマーティンへの11ydsパスなどでTEN陣34へ。しかしKクロスビーが52ydsFGを失敗して得点ならず。
第2Q、タイタンズは4thダウン1のギャンブルでRBホワイトが21yds走り、WRブランドン・ジョーンズへの20ydsパスでGB陣7へ。最後もWRジョーンズにパスが通ってタッチダウン。パッカーズは3rdダウンでサックされてパント。タイタンズはRBホワイトの9yds、6ydsラン、WRモウルズへの17ydsパスでGB陣22へ。RBクリス・ブラウンのラン3回でGB陣8に進み、最後はQBヤングがスクランブルでエンドゾーン右に飛び込んでタッチダウン。GB陣7からのパッカーズは3&アウトに終わり、TE陣43からのタイタンズも3&アウト。パッカーズは15ydsフェイスマスクで久しぶりに1stダウンをもらって2ミニッツ。RBウィンの11ydsランと1ydsランでハーフタイムへ。
第3Q、タイタンズは1stチームオフェンスが引き続き出場したが、いきなりDEバーダインがサックしてファンブルフォース、DTハレルが拾って18ydsのリターンTDとなり同点。タイタンズはTEハートソックへの11ydsパス、WRクリス・デイヴィスのリバースで18ydsゲインし、51ydsFG成功で再びリード。パッカーズはQBロジャースが退いてQBポール・トンプソンが登場するが3&アウト。タイタンズはQBヴィンス・ヤングが退いてQBケリー・コリンズ登場。RBブラウンの17ydsラン、TEトゥループへの11ydsパスなどでレッドゾーンに入るがTDはならず、33ydsFG成功。パッカーズはまたも3&アウトとなり、低いパントを70ydsリターンTDされてしまう。
第4Q、パッカーズはWRホリデイへの11ydsパス、WRクラウニーへの8ydsパスなどでTEN陣に入るが、4thダウン1でサックされギャンブル失敗。タイタンズはQBコリンズが退いてQBティム・ラテイが登場。WRゲイジへの13ydsパスなどで得点圏に進み、46ydsFG成功で16点差。パッカーズはRBウィンのラン3回で1stダウンを更新するがFB/RBホワイトは1stダウンを取れず。2ミニッツ明けのタイタンズはWRロビーへの19yds、RBヘンリーへの18ydsパスで得点圏に進むが、ホールディング2回で得点ならず。パッカーズはQBトンプソンが2回ニーダウンして試合終了。
- RBノア・ヘロンがヒザを痛めて退場したが、幸いたいしたことはないようだ。Sタイロン・カルヴァーは肩を痛めた。
- QBブレット・ファーヴは2シリーズだけ出場して8/10、82yds、1TDと申し分ない出来で、今プレシーズンで最もシャープな内容だったかもしれない。この日のパス失敗はWRジョーンズへのロングボム失敗とRBウィンのイージーな落球だけ。プレシーズン4試合で2TD、INTなし、レーティング93.2。
- 今年のキャンプでマッカーシーHCはノーハドルオフェンスに力を入れてきたが、その成果は第1Qに表れた。QBファーヴがタッチダウンを挙げた第2シリーズは、ノーハドルオフェンスでのショットガン隊形が中心だったようだ。QBロジャースに代わった第3シリーズはFG失敗に終わったものの、こちらもノーハドル中心で9プレー49ydsゲインしている。
- QBアーロン・ロジャースは3/7、35ydsと苦しんだ。最初のシリーズだけは1stチームOLが残ってくれたが、欠場者の多い2ndチームOLに交代すると相手DLに圧倒され、ロジャースは逃げ回らなければならなかった。それでも今夏の成長は著しく、プレシーズン4試合で3TD、INTなし、パス成功率62.7%、レーティングは98.3。
- 3番手として登場のQBポール・トンプソンは6/9、37yds。
- 第2Qからは、マッカーシーHCでなくフィルビンOCがプレーコールしたとのこと。
- 脳震盪のRBジャクソンに代わってRBノア・ヘロンが先発したがラッシング機会はなく、6ydsのTDパスキャッチのみ。2人、3人とディフェンスをかわしてエンドゾーンに飛び込む好プレーだった。
- 事実上のエースRBとしてプレーしたデショーン・ウィンは21回54yds(平均2.6)とほぼシャットアウトされ、前半終了間際に11ydsゲインしたのが最長だった。そのうえ第1Qだけでイージーなパス落球が2回もあったのは大減点で、開幕ロースター入りが厳しくなったかもしれない。
- FBはルーキーのコーリー・ホールが今回も先発し、ブランドン・マイリーは2番手で登場。
- WR陣ではドライバーに代わってジェームズ・ジョーンズが先発し、今回もチーム最多のパスキャッチ5回37yds。プレシーズン計21キャッチはNFL最多タイ、233ydsレセプションはNFL3位。
- TE陣ではフランクスが20ydsと9ydsのパスキャッチを挙げ、調子を上げてきている。
- OL陣ではスピッツ(ふくらはぎ)に代わってジュニアス・コストンが右ガードで先発。
- ターンオーバーは両軍合わせて1回だけ。パッカーズのDEバーダインが背後からサックして浮いたボールをDTジャスティン・ハレルがキャッチし、追いすがるタックラーを振り切ってまっすぐエンドゾーンに飛び込んだ。
- ラン守備が32回152yds(4.8)とよくなかったのが最大の敗因か。QBヴィンス・ヤングがスクランブルでエンドゾーン右隅に飛び込んだプレーでは、もしレギュラーシーズンだったらチャレンジしただろう、とマッカーシーHC。
- パス守備は3人のQB合わせて20/28、180yds、1TD。
- 先発DTコンビは今回もライアン・ピケットとコーリー・ウィリアムズ。
- ドラフト外ルーキーのDEラリー・バーダインはプレシーズン4試合で3つめのサック。彼のファンブルフォースのおかげでタッチダウンを決めたDTジャスティン・ハレルに対して、「何かプレゼントをくれ」と笑っている。
- テネシー大出身のDTジャスティン・ハレルにとっては里帰りゲーム。およそ50人もの親族や友人の前でタッチダウンを決めることができた。「ラリーの素晴らしいラッシュだった。僕はたまたまいい場所にいただけだ。でも友人や家族の前であんなプレーを決められて最高だったよ」
- DTダニエル・ミューアはDEでも出場し、ヴァーサタイルな能力をアピールした。「練習でもスカウトチームでDEをやらせたことがあった。しっかりバックアップDEが務まると思う。アスレチックな選手だ」とロバート・ナンDTコーチ。
- LB陣ではバーネット(休養)に代わってデズモンド・ビショップがミドルLBで先発し、チーム最多の9タックルを挙げた。LBホークは1シリーズで退いた。
- セーフティはFSコリンズとSSビグビーが先発し、ビグビーだけ第2Qいっぱい出場した。ビッグプレーはなかったもののアサインメントミスのない堅実な内容で、開幕スターターの座を確実にしたようだ。
- 両スターターCBが休みのため、CBジャレット・ブッシュとCBウィル・ブラックモンが先発。ブラックモンは親指骨折のせいかリターナーとしてはプレーしなかったものの、エンドゾーンでWRブランドン・ジョーンズへのTDパスをカットする好カバレッジがあった。
- 今プレシーズンかなり好調だったパッカーズのスペシャルチームだが、この日は各ユニットとも不振だった。52ydsのロングFG失敗は仕方ないものの、パントはミスばかりでディフェンスの足を引っ張り、カバーチームは70ydsのパントリターンTDを許す大失態。リターナーも下記のようにWRクラウニーが2つのミス。
- WRデヴィッド・クラウニーは最初のキックオフリターンこそ23ydsとまずまずだったが、2回目はGB陣7yds地点で取り損なってアウトバウンズに出してしまう最悪のミス。その後には、キャッチすべきパントを見送って大きくロスしてしまう判断ミスもあり、この2つの失敗で開幕ロースター入りがますます遠のいたかも。
- CBトラモン・ウィリアムズのパントリターンはわずか2回平均3.5yds。キックオフリターンは2回平均23.5yds。悪くはないが、ロースター争いのプラスになったとは言えないだろう。
- Kメイソン・クロスビーは52ydsFG失敗のみ。キックオフは2回平均72ydsと文句なし。
- Kデイヴ・レイナーはFG機会がなく、キックオフは1回67yds。
- Pジョン・ライアンのパントは6回平均50.2ydsと見た目はいいが内容はかなり悪く、ネットはわずか30.7ydsの不振だった。最初の2回はまずまずだったが3回目のパントはシャンクで、ラッキーバウンドのおかげで50yds転がった。第3Q末には低い42ydsパントがリターンTDにつながった。第4Qの55ydsパントはタッチバック。パントリターンTDについてPライアンは、「全ては僕の悪いパントから始まった。責任は認めるよ。仲間を苦しい状況に追い込んでしまった」
- LBトレイシー・ホワイトはカバーチームで好タックルを見せ、ロースター入りに前進。最初のパントカバレッジでは3ydsのロスタックルに仕留め、キックオフカバレッジでも19ydsリターンで止める好タックル。
- ケガ人は以下のとおり。
- RBノア・ヘロンがヒザを痛めて退場。TDパスキャッチ直後のキックオフカバレッジでの負傷だった。試合後のロッカールームでは歩き回っており、レギュラーシーズンならプレーを続けただろう、と本人。
- Sタイロン・カルヴァーは第3Q末にパントリターンTDを許したプレーで肩を痛めて退場。4番手セーフティ争いでやや劣勢だったので、これがとどめになるかもしれない。
- 欠場者は、RBジャクソン、RBモレンシー、WRドライバー、WRボディフォード、RGスピッツ、T/Gモール、OGパーマー、DEバジャ=ビアミラ、DEモンゴメリー、LBバーネット、LBヘイヴナー、LBホッジ、CBハリス、CBウッドソン、Sマニュエル、Sラウス。欠場者のうちケガと関係ないのはLBバーネット、CBハリス、CBウッドソン、Sマニュエル。
- 足を捻挫して欠場のWRドナルド・ドライバーだがナッシュヴィル遠征には帯同し、保護ブーツを着けてサイドラインで見学していた。回復は順調で、金曜にもそのブーツを外してワークアウトを始めるとのこと。
- パッカーズのトンプソンGMとタイタンズのマイク・ラインフェルトGMはかつてヒューストン・オイラーズで一緒にプレーした親友で、この日も試合前にフィールドで話し込んでいた。ラインフェルトはパッカーズの次期社長候補に取り沙汰されているが、本人に気があるかどうか聞かれたトンプソンGMは、「それは本人に聞くべき質問だろう」
- シャーマン前HC時代にスペシャルチームコーチを務め、今は引退しているフランク・ノヴァックが試合前にサイドラインを訪れ、コーチたちと談笑。彼の息子ジェイソンはタイタンズのトレーニングコーチのアシスタントをしているとのこと。