グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年6月15日

RBヴァーナンド・モレンシーの先発争い

移籍2年目のRBヴァーナンド・モレンシーは、エース不在のRB陣で仮のスターターとなっている。しかしフルタイムのエースRBが務まるのか疑問視する声は多く、じっさいチームはドラフト2巡でRBブランドン・ジャクソンを指名し、彼と先発争いをさせる構えだ。それでも、プロ入り3年目にして最大のチャンスが彼に訪れていることに変わりはなく、今オフは毎朝6時半に出勤するハードワークぶりでコーチの賞賛を集めている。

「彼はこのチームで最もハードワーカーの1人だ。驚くべきハードワークぶりだよ。人より先に来て、人より後に帰っていく。"モー"はそういうタイプだ。時間の許す限りここにいてトレーニングを続けている。仕事が大好きなんだな。よく学び成長を続けたいと願う情熱を持った若い選手を見るのは素晴らしいことだ」とエドガー・ベネットRBコーチ。

RBサムコン・ガドーとの1対1トレードが決まったのは昨年9月13日のこと。テキサンズの練習フィールドでキュービアックHCからトレード決定を知らされ、ロッカールームに下がると急いでシャワーを浴び、身の回りのものをひっつかんで家に帰って荷造りを始めた。「飛行機に乗り遅れたくなかったんだ。新天地でのスタートに遅刻はふさわしくないからね」とモレンシーは振り返る。プロ入り2年目にして3つ目のオフェンス習得を強いられることになり、しかもテキサンズより強力なスターターがいた。「それでも、少なくとも僕を欲しがってくれるチームなのは確かだった」

そうしてパッカーズ移籍後は、鋭いステップで何度もロングゲインを稼ぎ出し、グリーンを上回る平均4.6ydsを記録した。チェンジオブペースの3rdダウンバックとしての能力は証明したが、先発RBの重荷を背負っていけるタフネスがあるのかどうか。「僕はエヴリダウン・バックだ。生涯を通じてエブリダウン・バックだったと強く信じている。批判されることは僕にとって問題じゃない。批評をやめさせることなどできないからね。彼らが間違っていることを証明するだけだ」

彼はキャリアを通じて有力RBの影に隠れることが多く、高校では自分の兄、大学ではテイタム・ベル、テキサンズではドマニック・デイヴィス、パッカーズではアーマン・グリーンがいた。「僕の人生は全て同じことの繰り返しだ。そういうことになってるんだよ。何ひとつむこうから与えてはくれないのだから、自力で勝ち取るしかない。それだけのことだ。だから、僕は1日も欠かさずハードワークを続けているのだし、自分がハングリーに頑張っていることをコーチにも見せているんだ」

スターターとしての能力についてジョー・フィルビン新OCは慎重で、「彼が本当にできると証明するまでは、すべて憶測にすぎない。我々にもよく分かっていないことがたくさんあるのだ」と語っている。しかし、かつてパッカーズのエースRBを務めたベネットRBコーチは、「彼ならできると思うよ。私よりも優れたランナーだ。自分も彼ぐらい捕まえにくいRBならよかったのにと思う。彼ほどの能力を持つRBはあまり見たことがない」

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