グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年1月 9日

娘のきもち

ファーヴの長女ブリタニーはもうじき18歳。高校に入る頃から、NFLシーズン中はグリーンベイの両親と別れて叔母夫婦とミシシッピで暮らし、何試合かはグリーンベイまで観戦に来る。この秋からは大学に進む予定で、第1志望のデューク大のほか数校に願書を出しているところだ。

「もう本当に、どこに行くにも父のファッションは最悪。見た目を全然気にしない。1995年から着てるような破れた短パンやTシャツを着てくるから、こっちは『パパ! いいかげんにしてよ!』って感じになる」 

彼女が生まれたとき父ブレットはまだサザンミシシッピの大学生。父ブレットと母ディアナはそのまま結婚せずにいろいろなことがあり、2人がようやく結婚したのは1996年、ブリタニーが7歳になってからのことだった。「私が生まれたとき両親はまだ若くて、父のキャリアがうまく行くまで、母と私は2人だけで暮らしていた。生まれたときからメイドや執事に世話されて育ったように思われがちだけど、私はそんなふうじゃない。私はごくふつう」

普通の感覚を持つ子に育てたい、というのは両親とくに母ディアナの強い方針だった。「小さいときからブリタニーは独立心が強く、常にその年齢よりも大人でした。きっと成功してくれると思う。あの子のことはとても誇りに思っているんです」と母は言う。グリーンベイとハティスバーグを行ったり来たりの不安定な学校生活にもかかわらず学業成績は優秀で、バレーボールでも昨年は地区大会優勝に貢献した。ゴシップ誌からトルーマン・カポーティまで幅広く本を読み、ショッピングをし、ボーイフレンドと付き合い、ファーストフードを食べ、遅い運転者にイラついている。

「フィールドで父が倒れると怖いけれど、私も他の人たちと同じように、父がまた平気で立ち上がるのを当たり前のように思ってしまってる。深刻そうなケガをした時でさえ、『あーパパがケガした!』 とはなかなか思えない。また立ち上がってプレーを続けることがわかっているから。両親は2人ともとてもアスレチックでタフで、それと比べたら私なんか普通の小娘という感じ」

ファーヴの父の急死、ディアナの弟の事故死、ディアナの乳がん、そしてハリケーン被害とファーヴ一家にはつらい時期が続いてきた。「誰にとってもつらいことだけど、それがESPNで大々的に報道されるのだからよけい大変になってしまう。家族に起きていることを世界中が知っているのだから。(苦難を乗り越えて頑張っていると)称賛されるのはいいけれど、全てを知られてしまっているのはね。そっとしてほしい、何も答えたくない、というときもある」

父の引退問題について。「私が答えを知ってて黙っている、と世間では思っているみたい。私としては、知らないものは教えようがない。父が正しい判断をできるのは、自分のことだけを考えていないからだと思う。 『自分はチームに迷惑をかけているか? チームの助けになっているか』 と父はいつも考えてる。引退すべきときが来たら父にはわかるはずだし、そのときが来れば父はそうする、と私は信頼してる。私たち家族はそのときにそばにいるだけ。まあ違いはクリスマスのときに父がどこにいるか、だけだけど」

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