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Packers 17 - 48 Bengals
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年8月30日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (1-2) |
0 |
7 |
3 |
7 |
17 |
Bengals (3-0) |
17 |
17 |
7 |
7 |
48 |
良かった点は、これがプレシーズンゲームであったこと、そしてRBアーマン・グリーンが無事に復帰戦をクリアしたこと。悪かった点はそれ以外のほとんど全て。おまけに第4Qには雷による中断で40分間も待たされ、パッカーズにとっては散々なオハイオ遠征となった。
パッカーズは序盤から反則とターンオーバーによる自滅で17点をプレゼントし、その後もパスディフェンスの崩壊でさらに失点を重ねた。オフェンスラインが圧倒されて全くランが出ず、パス攻撃もレシーバー陣の落球が非常に多く冴えなかった。ディフェンスはパスカバーもパスラッシュも最悪の出来で、ノーハドルを多用するベンガルズオフェンスに対応できず、3rdダウンコンバージョンを次々と成功されて大量失点した。
- さいわいケガ人は少なかった。RBアーリス・ビーチが足首を痛めて後半途中で退場。RBガドー(肋骨)とTEマーティン(脚の痙攣)は一時退場したが復帰している。
- 高温多湿だったせいか、ボールが手につかないプレーがパッカーズ側に目立った。最初のドライブでクイックパスをバックワードに投げようとしたQBファーヴは手を滑らせてファンブルリターンTD。次のドライブではQBファーヴの高いパスをWRドライバーが弾いてインターセプトから3失点。それ以外にもレシーバー陣がパス落球を繰り返してオフェンスの勢いを止めてしまった。
- 先発QBブレット・ファーヴは第3Q半ば過ぎまで7シリーズプレーし、12/25、165、1TD、1INT。3rdダウンロングのシチュエーションばかりで相手DLのプレッシャーがきつく、またレシーバー陣の落球にも苦しめられたが、彼のコントロール自体もイマイチだったようだ。
- QBアーロン・ロジャースは第3Q残り4分21秒から登場し、2/6、7yds。どういうわけか終盤はラン主体のオフェンスにされてしまい、パス回数自体が少なかった。スタッツには残らないがWRロジャースへのロングパスが50ydsのパスインターフェアを引き出し、第4QのTDランにつなげた。
- 3番手・4番手QBはまったく出番なし。
- 先発OLは先週と同じく左からLTクリフトン、LGスピッツ、Cウェルズ、RGモール、RTタウシャー。
- ファルコンズ戦ではほぼ完璧だったパスプロテクションもこの日は押され、QBファーヴが3サックを浴びた他にも、強烈なプレッシャーやQBヒットが何度もあった。「スタッツだけを見たらそう思わないかもしれないが、パスプロテクションはサンディエゴ戦ほどやられなかったと思っている。フィルムを見るまでは完全には分析できないが、今夜はパスプロが問題だったとは思わない」
- およそ10ヶ月ぶりの復帰戦となった先発RBアーマン・グリーンは19プレーに参加し、ラッシングは8回18yds。長いリハビリを乗り越えて復帰戦を無事に終えられただけでも大きな収穫だ。穴が開かずランが出ないのは誰がRBでも同じだが、鋭い加速やタックルを振り切ろうとする馬力は、負傷前とさほど変わらない印象を与えた。ブリッツを見事にピックアップする好プレーもあったが、ファンブルして自分でリカバーするプレーも。(写真)
- RBアーマン・グリーン。「耐久力を取り戻す努力をしてきたからね。最初に交代するまで、15か16プレー続けて出ることができた。10ヶ月ぶりの選手にしては上々だ。フィールドであちこちヒットされても、いい感じだった。君たち記者だって、長いこと休めば調子をつかむまで時間がかかるだろう。素晴らしくはなかったけど、今日はまずまずだった。そして、今日求めていたのはまさにそのことだ。後退はしなかった」
- チーム全体のラン攻撃は36回101yds(平均3.5yds)。RBダヴェンポートは5回21ydsとかろうじて平均4ydsを超えたが、12ydsランを除くと平均2.3yds。RBガドーは10回23yds、1TD。RBビーチが2回7yds(途中退場)。RBヘロンが8回27yds。終盤にランを多くしたのは、若手OL陣のランブロック練習のためか、控えRB争いを見極めるためか。またこの試合に限らず、RBダヴェンポートはブロックをしくじるプレーが目立つ。
- FB不足のためTEマーティンがフルバックに入るプレーがあった。それ以外にもダブルタイトエンド隊形が多かったが、TEマーティンはキャッチミスばかり。
- WR陣はWRドライバーが4回72yds、1TD。第2QのTDキャッチはエンドゾーン左隅に少し浮かせたパスをダイビングキャッチする見事なプレーだった。WRジェニングスは3回40yds、WRガードナーは1回15yds、WRファーガソンはパスキャッチなしに終わった。
- DTはライアン・ピケットとカレン・ジェンキンズが先発。ピケットは3試合連続先発だが、その相棒は毎試合変わっている。
- パス守備は前半だけ出場のQBパーマーに9/14、140yds、3TDといとも簡単に得点され、3rdダウンコンバージョンも7/8と惨憺たる数字。ランを止めて3rdダウンに追い込んではパス成功を許すことの繰り返しだった。
- エースWRチャド・ジョンソンにマッチアップしたCBアル・ハリスはキャッチゼロに抑えたが、CBチャールズ・ウッドソンが悪夢のような出来で敗因の一つとなった。主にWRフーシュマンザダ(5回96yds)に簡単に抜かれるシーンが目立ち、ある記者によると5回のビッグプレーの主犯または共犯だったとのこと。
- サックは試合通してゼロ。プレッシャーさえほとんどかけることができず、相手QBに好きなように投げさせてしまった。
- ラン守備は34回146yds(4.3yds)。1stチーム相手の前半は16回56yds(平均3.5yds)と合格点。しかし控え同士の後半は18回90yds(5.0yds)と悪く、さらに相手を楽にしてしまった。
- RBグリーンと同じく大ケガからの復帰戦となったLBブレイディ・ポピンガは、第2Q途中にベン・テイラーに代わって1stチームに入りストロングサイドでプレー。恐ろしく早いペースで回復しただけでなく、先発の座を脅かす存在であることがはっきりしてきた。ただ、ベンガルズは3WRセットを多用してくるためストロングサイドLBを下げてニッケル隊形にすることが多く、ストロングサイドLBの出番自体が少なかった。
- 同じく今年初出場のCBマイク・ホーキンズは、第2QにはCBキャロルに代わってニッケルバックとして出場するシリーズがあった。しかし後半にはQBアンソニー・ライトからWRベニー・ブラゼルに25ydsTDパスを許すなど出来はよくなかった。
- 移籍初先発のSマーカンド・マニュエルは前半ほとんどをプレーしたが明らかに不調。足を滑らせてパスキャッチを許したり、WRタブ・ペリーへの6ydsTDパスを許したり、特にパス守備で不甲斐ないプレーが多かった。
- Kデイヴ・レイナーは今週も30yds成功1回だけしかFGの機会がなかった。キックオフは前半はオンサイドキック失敗だけ。後半のキックオフは敵陣エンドゾーン内2yds、敵陣2yds、敵陣9ydsでタッチバックなし。相手キッカーのシェーン・グラハムはタッチバックが2回もあった。
- Pジョン・ライアンは最初が33ydsしか飛ばない失敗パントだったが、その後は敵陣10ydsへの35yds(フェアキャッチ)、51yds(5ydsリターン)、60dys(14ydsリターン)と盛り返し、最終的には4回平均44.8yds。ネット平均40.0ydsは非常によい数字だ。
- キックオフリターナーは1stチーム(2人横に並ぶ)がRBビーチ(2回平均21.0yds)とRBヘロン(2回平均22.5yds)。2ndチームがWRロジャース(2回22.0yds)とWRブリュースター。6回のうち自陣35ydsまでリターンしたのが最高で、いまひとつパッとしない。
- パントリターナーは前半一度も機会がなかったため、前半限りで出番を終えたCBウッドソンはけっきょく1回もリターンせず。後半はWRジェニングスが登場し、最初はフェアキャッチだったが、2回目は見事な27ydsリターン。WRコーリー・ロジャースは、心配されたとおり上手くキャッチできずジャッグルしてしまいノーゲイン。
- 反則は6回37yds。決して多くはないが、そのほとんどが前半(つまり1stチーム)に集中しており、ワンサイドゲームの一因となった。昨年チームのフォルススタート王だったLTクリフトンが今日も2回、LGスピッツがホールディング1回というのもOLの苦戦を反映している。
- 主な欠場者は、FBヘンダーソン、G/Tウィティカー、OTジョシュ・バーク、OGムーキー・ムーア、DE/DTピーターソン。