グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年4月27日

ニーズ分析 ディフェンス編 2 /スペシャルチーム編

CB コーナーバック

アル・ハリスはプロボウル一歩手前の実力の持ち主。もう1人の先発アマド・キャロルは精神的に不安定な反則魔だが、(反則をしていないときの)プレー内容は向上してきた。2年目のマイク・ホーキンズはシャットダウンコーナーとなれる才能の持ち主だが技術的にかなり未熟で線も細く、ランサポートは全く苦手なタイプ。現代のNFLではしっかりしたCBが4人必要なのに現状では4番手CBはジェイソン・ホートンで、スペシャルチームはともかく、通常のディフェンスで彼に頼るようでは心細い。

ハリスは実力十分とはいえすでに31歳で、いつ衰えが始まってもおかしくない。今ドラフトでは1人は指名して層を厚くしておきたいところで、上位指名も十分ありうる。FAでチャールズ・ウッドソン(OAK)獲得に動いているのも同じ理由だ。(追記 : ウッドソンが契約に合意したため、上位指名の可能性は薄れた)

S セーフティ

昨年の2巡指名でポテンシャルの高さを見せたニック・コリンズとシーホークスからFA加入のマーカンド・マニュエルが先発で、昨年までの先発マーク・ローマンはマニュエルを追う展開になりそう。昨年の4巡指名マーヴィール・アンダーウッドは昨季のプレーを見る限りでは期待はずれで、今年スターターを脅かすにはかなりの成長がなければならない。

決してレベルの高いユニットではないが、コリンズの成長も見込め、他のポジションと比べればドラフトでの優先度は高くない。そこそこの選手ならFAで手に入りやすいポジションでもある。

K キッカー

長年スターターだったロングウェルをFAで失い、3人と契約した。先発経験のあるのはビリー・カンディフ(元DAL)だが、飛距離も正確性も今ひとつ。デイヴ・レイナーは昨年のコルツの7巡指名だが、今春解雇されたところを見ると「ハズレ」扱いのようだ。飛距離自慢のリース・ロイドは経験が浅い。ドラフトでは、下位で良いのが残っていれば指名もありうる。

P パンター

一昨年の3巡指名、B.J.サンダーは先発に昇格した昨年も期待はずれで、特にシーズン後半は目も当てられない出来だった。サンダーがケガのため最後の2試合で蹴ったライアン・フリンは6回36.3ydsしか飛ばず。昨年CFLで記録を作ったカナダ人のジョン・ライアンと契約し、現在は3人で競わせているところだ。キッカーと同じくドラフト下位指名はあるが、ドラフト外で1人というのが現実的な線か。

LS ロング・スナッパー

大ベテランのロブ・デイヴィスで問題なし。今オフにはトーマス・ギャフォードという若手と契約して様子を見ている。

KR/PR リターナー

キックオフリターナーは、ダヴェンポートが(エースRBになったら別だが)最有力候補で、WRファーガソンが2番手。CBキャロルも昨季終盤に良いリターンを見せた。しかし今年はコーチ陣が交代したので序列がガラッと変わる可能性もある。

パントリターナーはWRチャットマンが移籍のため新しい選手を探さなければならないが、チーム内にこれといった候補は見当たらない。WRの層が薄くなったこともあり、WR兼リターナーを指名できれば理想的。

カテゴリ : Draft