土曜朝のチャリティー・ゴルフ大会の記者会見でブレット・ファーヴがついに引退問題の発表をするという誤った情報が流れたため、ミシシッピのコットンウッズ・ゴルフコースに報道陣がつめかけた。しかし結局、本人からのコメントは「変化はない」というもの。「まだ僕には分からない。もし結論に達したら、できる限り早く連絡する、とチーム側には伝えてある。もしかしたら来週のうちかもしれない。僕の家族にとっては負担になっているし、僕と親しい人たちもちょっと苛立ってきている」
「僕のスタンスは、テッド(トンプソンGM)やマイク(マッカーシーHC)にも言ったことだけど、僕はフットボールを愛しているということだ。フィールドに戻ることで、かなりのサラリーが得られる、記録も作ることができる。でも僕は『スーパーボウルを争える』と思いたい。聞く人が喜ぶからそのように言うのではだめだ。スーパーボウルが狙えると我々が本当に信じているのでなければ、コーチたちにはそう言ってほしくないし、僕も言いたくはない」
「僕の知る限り、チームは何人かの選手と契約をした。でも、戦力的に去年より良くなったのか悪くなったのか僕にはわからない。今ここで、チームは去年より強くなったのだと、僕だって皆さんに言いたい。しかし本当のところはわからないんだ。僕はGMじゃないし、ヘッドコーチでもない。人事面での判断をするのは僕じゃないし、ああしてくれと頼んだこともない」
「4勝12敗では、パッカーズを取材するのも、パッカーズを応援するのも、パッカーズでプレーするのも、あまり喜びは見つけられなかったんじゃないかと思う。シーズンを終えたとき、僕はもうフットボールにワクワクすることは難しくなっていた。でも、僕の血の中には流れているんだ。フットボールをプレーするのが大好きだ」
「時間が経つにつれ、4勝12敗シーズンの記憶は薄れ、よかった頃のことを思い出している。僕がフィールドに戻ってプレーすることに決めたとしたら、それは楽しみのためだ。スーパーボウルには戻れないかもしれない。それはやってみなければわかならい。でも、(やる以上は)スーパーボウルを争えると思いたいんだ」
「(フリーエージェントの季節は)もう終わりかもしれない。今はそういう気もしている。だから最終的には、(チームの補強うんぬんでなく)自分がプレーするかどうか、そして再び4勝12敗となるリスクを冒すかどうかなのかもしれない。常にリスクはある。12勝4敗となるチャンスもある。たぶん12勝4敗の方が驚くだろうけどね。僕がグリーンベイにいる間に4勝12敗になることがあるなんて思わなかった。だから、もう何があっても驚かないよ。FA市場はそろそろ終わろうとしている。ドラフトは、今年入った連中がインパクトを与えるのは僕が去ってからかもしれない」
パッカーズファンに伝えたいことは?と聞かれると、「うん、彼らは毎年シーズン開幕を待ち焦がれている。『シーズンが始まるのを待ちきれないよ!』というのがまだ2月だったりする。でも人生には、僕の引退問題やチームの補強以外にもいろいろとあるだろう。ファンはいつだって僕にすごくよくしてくれた。グリーンベイを心から愛しているし、そこでプレーするのは素晴らしかった。でも、フットボールの他にもすべきことはあるだろう。(ファンのみなさんには)それをしてくれ、と言いたい。僕が今しようとしているのもそういうことなんだ」