グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年2月 4日

ゾーンブロッキング

ジャゴジンスキー今季不振を極めたラン攻撃を立て直すため、マッカーシーHCとジャゴジンスキーOCはゾーンブロッキングの導入を計画している。ブロンコス(1000ydsラッシャーを量産)とファルコンズ(2年連続ラン攻撃1位)で成功を収めたアレックス・ギブスの下でジャゴジンスキーは2年間ゾーンブロッキング・スキームを学び、「あのスキームの内部構造については十分に知識を得ることができた」と語っている。

個々のブロッカーが特定のディフェンダーを割り当てられる(アサインメントブロック)のではなく、決められた自分のエリアに来たディフェンダーをブロックしていくのがゾーンブロッキング。「決まった進路を保ち、そこに来る相手ディフェンスを誰でもブロックしていく。だからアグレッシブになることができる」とフィルビン新OLコーチ。

ダブルチームを多用するこのシステムでは、軽量でも機動力のあるアスレチックな選手が必要とされるが、RTタウシャーやLTクリフトンは機動力も十分とコーチたちは見ている。「大事なのはアスリートが必要であることだ。320ポンドでも297ポンドでも、それは関係ない」とフィルビンOLコーチ。今季先発右ガードとして苦しんだRTウィティカーのような大型選手は向かないのではという懸念に対しては、以前のようなプルブロック(正面の相手ではなく横方向に動いて遠くのディフェンダーをブロックする)を必要としなくなるため、かえってフィットするはずだ、とのこと。

新スキーム導入について全OL選手に電話で説明をしたというフィルビンOLコーチは、「選手の間には、興奮と、そして多少の不安があるようだ」と語っている。これまでのパッカーズオフェンスにゾーンブロッキングがなかったわけではなく、2005年シーズンでは30%から40%がゾーンだったとのこと(ブロンコスはおよそ95%)。アトランタではドラフト下位やドラフト外出身のOLが多く、より限られたタレントで成功を収めることができた、とジャゴジンスキーOCは語り、「ここにはアトランタよりもタレントが多い」と自信を示している。

カテゴリ : Football