グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年11月 5日

ファーヴの引退問題とシャーマンHCの進退

自らの引退問題とマイク・シャーマンHCの去就について、QBブレット・ファーヴが興味深い発言をしている。「どれか1つの問題が、僕が現役続行するか否かに決定的な影響を与えることはないと思う。いくつもの事柄が関わってくる。シャーマンHCの去就もその1つになるだろう。現役続行を決める間際になって 『新しいオフェンスを覚え直さなきゃならない』 なんてことになったら? それが(引退への)最後の一撃になる可能性もある」

「同じオフェンスで14年間もやってきた選手は僕だけじゃないかと思う。確かにオフェンスは発展してきたし、多少は変化してきた。しかしその発展の間、僕はずっとそこにいたわけだ。そんな選手他にはいない。よくない点は、新しいオフェンスを学ぶのがその分困難になるだろう、ということだ。不可能じゃないよ。何事もやってやれないことはない。でも14年もやってきて、これまで奇数が左だったのに奇数が右、ということになったら・・・。言ってることは分かるだろう?」

「初めて東京に行った時のようなものだよ。道路の逆側を走らなきゃならなくて、地獄のようだった。だから運転はせずに、乗せてもらうだけにしたんだ。頭の中に習慣として刻み付けられているからね。(新オフェンスの習得も)やってやれなくはない。ただ、とても嫌な仕事なんだ。僕が間違ってるのかもしれないけど」

来季のことは、オフシーズンになるまで自分にもわからない、という従来のコメントを繰り返したファーヴだが、試合の準備の苦労が年々増していることは認めている。「今は進んでやっているいくつかの細かいことが、壁になってしまうこともありうる。つまりね、ただ試合だけのことだったら、フットボールから離れたいなんてことにはならないと思う。プレーはしたい。プレー自体は愛している」

「でも、これは野球じゃないしバスケットボールでもない。週に3時間だけプレーすればいいというものじゃないんだ。ただ日曜日に来てプレーするだけ、と世間には思われているが、長い長い時間を費やしている。昼メシを食いながらウトウトしてしまうぐらい、一日中を費やして準備をし、夜もフィルムを見る。試合の3時間のためにだ。そのように準備して、結果が良い方に出ないと、準備の時間が長い分だけ失望も大きくなってしまう」

昨年も引退の一歩手前まで行ったファーヴだが、今のチーム成績とケガ人の多さは、引退への決定的な要素にはならないだろう、と彼は言う。現代のNFLでは、最下位クラスからトップクラスへの飛躍が可能だからだ。「いくつかのドラフト好指名といくばくかの幸運があれば、来年はまるで違ったことになる。それはよく分かっているんだ。 『復活には時間がかかりそうだ』 なんて言わないよ。いい選手はたくさんいるし、何人か補強すれば、驚くほど簡単にチームは変わってしまう。それにこのディビジョンでは、今年だけじゃなく、たいていの年は地区優勝のチャンスは大きく開いている。僕が来年も帰ってくれば、すぐ優勝争いに加われるかもしれないと思う」

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