グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年11月 4日

CBジョーイ・トーマスを解雇

昨年の3巡指名選手で現在は3番手CBのジョーイ・トーマスが解雇された。飛躍を期待された2年目の今季、彼は毎週のように試合を決める大失策を繰り返し、ベンガルズ戦の途中でニッケルバックからも降ろされている。前評判以下のスピードとカバー能力、タックルミスの多さ、抜かれてから追いかけない無気力プレーなど、今季の彼のプレー内容には批判の声が多かった。

さらにコーチ陣からの信頼を失ったのは、過ちを認めようとしない頑なな態度だった。つい2日前にも、「キャロルも同じように反則を犯しているのに、自分が降格させられたのは不当だ」とメディアにぶちまけている。もともと精神面の未熟さが懸念されていたが今年のオフはむしろ優等生で、キャンプ序盤まではキャロルを上回ってスターターだった。しかしハムストリングを痛めて先発の座を失ってから、歯車が狂ってしまった印象だ。3巡指名選手を2年目で解雇するのは稀なことだが、地元メディアやファンからは決定を支持する声が多い。

シャーマンHCは、ベンガルズ戦での手痛い反則や反抗的な態度が解雇の原因ではないとしながらも、「向上するためには、自分の仕事に対して責任を持ち正直でなければならない。我々全員がそうだし、チームとしてもそうだ。『俺たちは今こうなっている。ここがうまく行っていない。ここは改善していかなきゃいけない』という風でなければ。チームとして、自分たちをそのように見なければならないし、もちろん個人としてもそうだ」と語っている。

シャーマンHCとトンプソンGMのどちらが今回の人事を主導したかは明らかでないが、トンプソンGMにとっては前任者(シャーマンHC)の獲得した選手ということで、大ナタが振るいやすかったのかもしれない。また、今年の5巡指名CBマイク・ホーキンスの将来性は依然として高く評価されており、戦力的な痛手も(今後ケガ人が出なければだが)さほどではないだろう。

解雇されたトーマス本人は意外なほど殊勝な態度。 「これもこの商売にはつきものだ。恨みに思うことはないし、思っても意味がない。チャンスを貰ったことに感謝してる。個人とか性格の問題とは思わない。ただ結果的に物事がうまく運ばなかっただけだ。ちょっと傷ついたけど、やり直すいいチャンスだ。みんなの幸運を祈るよ。チームにはよくしてもらった」と電話インタビューに答えているのは、次の就職のためにも「問題児」のレッテルを貼られないように、という意図か。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player