グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年8月 5日

ビルズとのスクリメージ練習について

金曜夜の"Packers Family Night"には、ビルズを招いて合同スクリメージ練習をすることになっている。パッカーズが合同練習を行うのはリンディ・インファンテHCの1991年以来。マイク・シャーマンHCがビルズのムラーキーHCからこの話を持ちかけられたのは、2月のスカウティング・コンバインでのこと。ビルズは毎年ブラウンズと行っていたが、クレネル新HCを迎えたブラウンズは、今年は合同スクリメージは行わないことになったため、相手探しをしていたのだ。

「この話を聞いた時、私は最初は尻込みをした。しかし考えれば考えるほど良いアイディアに思えてきて、翌日には彼(ムラーキーHC)の所に戻って承諾した。ウチは育成が必要な若手が多いし、キャンプのやり方を多少変えたいという気持ちもあった。私は常に、少しずつ違ったやり方を探し求めている」とシャーマンHC。ディフェンス陣にとっては、未熟な若手に少しでも多く経験を積ますことができ、オフェンス陣にとっては、毎日同じパッカーズ守備陣のスキームを相手にするより、違ったスキームを相手にプレーする機会ができる。

こうした利点のある合同スクリメージだが、これを嫌がるチームが多いのは、どうしてもトラブルが起きやすいためだ。危険なプレーに怒った選手たちの小競り合いが頻発し、コーチたちはそれを沈静化させケガを防ぐことに精一杯で、後には両チームの感情的なしこりだけが残る、というパターンも珍しくない。今回も両ヘッドコーチは、危険なプレーによってケガ人を出したり、乱闘を起こしたりしないことを重視している。

「彼らがAFCを制覇し、こちらはNFCを制覇する、そのために共同で仕事をしているのだ。そういうアプローチをとっている。ウチの選手たちには、バッファローの選手にケガさせないように言う。フィジカルなゲームをしたいものだし、実際フィジカルなプレーはあるだろう。しかし冷静さを失ったために相手に選手を失わせるようなことはしたくない。あちら側もそうあってほしいし、きっとそうしてくれるだろう」

ビルズ一行は木曜日にグリーンベイに到着し、夕方5時45分からパッドありの合同練習。翌金曜午前はパッドなしの合同練習を行い、夜6時からお待ちかねの"Packers Family Night"がスタート。後半部分はフル・タックリングとなる。また木曜の練習終了後には、ランボーフィールドのアトリウムで両チームの選手・コーチによるディナーも予定されている。懇親会をしておくことによって、少しでもトラブルを防げれば、と両コーチが計画したことだ。

シャーマンHCとムラーキーHCが合同練習の基本的な部分を話し合い、さらにコーディネーター同士が電話で連絡を取り合って、細かな予定を相談している。2つのチームの練習の進め方は当然異なっているので、双方が少しずつ歩み寄って決めているとのこと。

カテゴリ : Camp, Coach/Front Office