グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年7月18日

ロースター展望 DT編

本来なら、若手の押し上げでデプスは十分となるはずだったが、グレイディ・ジャクソンが契約延長を求めてホールドアウトも辞さない情勢、クリディアス・ハントは6月のミニキャンプをサボって、なんだかきな臭くなってきた。チーム側との関係がさらにこじれれば、2人とも解雇がありうる。

ロースター枠はDL全体で通常9人。多い年で10人。上記のようなゴタゴタがなければ、ジャクソン、ハント、ウィリアムズ、ワシントンまでが当確で、DL9人目のイスをリー、コール、ピーターソン、モンゴメリーあたりが争うだろう。

グレイディ・ジャクソン Grady Jackson

先発ノーズタックル。プロ9年目の32歳。ノックスヴィル大から1997年のドラフト6巡でレイダーズに入団、2年目からローテーションに入り、4年目にはスターターに昇格して8サックを記録した。2002年にセインツに移籍したが首脳陣とうまく行かず、翌2003年シーズン半ばに解雇されてパッカーズに移り、すぐに実質スターターとなった。340ポンド級の巨漢ノーズタックルで、ランストッパーとしてだけでなく、ペネトレートしてのパスラッシュも迫力がある。

能力的には申し分ないが問題はケガで、ヒザに爆弾を抱えるため、シーズンを乗り切るのはまるで綱渡りだ。それに加えて32歳という年齢もあってチーム首脳は長期契約に消極的だが、それを不服としたジャクソンは、悪名高いドリュー・ローゼンハウスに代理人を代え、ホールドアウトも辞さない姿勢。

クリディアス・ハント Cletidus Hunt

いわゆる"3テクニック"のスターター。ケンタッキー州立大から1999年のドラフト3巡で入団し、今年でプロ7年目の29歳。2002年に先発に昇格し、2003年春には総額$25ミリオンの6年契約を手にした。サイズに恵まれ身体能力は高いが、典型的なナマケモノ系で、モーティベーションが続かない。また、先発昇格の前はDEホリデイの欠場時にパワー・エンドもプレーしていたが、ベイツDCはそのような意図はなさそう。

4月のミニキャンプはコンディショニング不足で現れてすぐにケガ。6月のミニキャンプは無断欠席し、首脳陣との関係は悪化するばかりだ。上記のジャクソンンとともに波乱含みだ。

コーリー・ウィリアムズ Corey Williams

DT/DE兼任。アーカンソー州立大から昨年のドラフト6巡指名で入団。下位指名ながら1年目からローテーションの一角に加わり、ノーズタックルを除く全ポジションでプレーした。バジャ=ビアミラの控えとしてパスラッシュDEをプレーすることが多かったが、今年は主に"3テクニック"でプレーすることになりそうだ。公式サイトのデプスチャートではスターターとして、ハントと併記されている。

ドネル・ワシントン Donnell Washington

昨年のドラフト3巡指名でクレムソン大から入団。足のケガのため開幕前にインジャリー・リザーブ入りしてしまったため、実質今年がルーキーシーズンとなる。6フィート6(198cm)の大型選手で身体能力も申し分ない。DT/NT兼用のはずだが、公式デプスチャートでは、ノーズタックルでグレイディ・ジャクソンに次ぐ2番手となっている。ジャクソンがホールドアウト含みだけに、今年のキャンプは大きなチャンスと言える。

ジェームズ・リー James Lee

オレゴン州立大から一昨年のドラフト5巡指名で入団。1年目はケガで棒に振ったが、昨年は控えノーズタックルとなり、9試合に出場した。しかしプレーぶりはイマイチで、最新の公式デプスチャートでも上記ワシントンに次ぐ3番手ノーズタックルとなっている。320ポンド級の大型選手にしては優秀な4.9秒台のスピードがあるが、姿勢が高いためか、身体能力をフィールド上で活かせない。今年はロースター枠の当落線上で、キャンプが勝負となりそう。

コリン・コール Colin Cole

アイオワ大から2003年のドラフト外でヴァイキングス入りするが開幕前に解雇され、ライオンズに移るが出場はなし。昨季はパッカーズのプラクティス・スクワッドからシーズン終盤にロースター昇格し、3試合で7タックルを記録。主にノーズタックルとしてのプレーだったようだが、今年のデプスチャートではDTの方になっている。上記のリーと同様、ロースター枠ぎりぎりを争う。

A.J. リンゼイ A.J. Lindsay

テンプル大出身のドラフト外ルーキー。ジュニア・カレッジでの2年を含め、4年間で1試合しか欠場していないとのこと。サイズがあるノーズタックルのタイプ。

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