グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年6月29日

復活を期すOGマット・オドワイヤー

いまオフェンスで最も熾烈なスターター争いは、右ガードだ。今年FA移籍してきたOGマット・オドワイヤーは、ルーガマーらと僅差の接戦を繰り広げている。通算105試合もの先発経験を持つオドワイヤーだが、今春のFA市場では高い評価が得られず、パッカーズとベテラン最低額の1年契約を結ぶしかなかった。過去2年連続で大きなケガをしてしまい、かつての力は残っていない、と見られてしまったからだ。

パワフルなドライブ・ブロッキングが自慢のオドワイヤーは、現在32歳。ノースウェスタン大から1995年のドラフト2巡指名でジェッツ入りし、2年目からスターターに定着、ジェッツとベンガルズでの7年間で102試合に先発出場した。しかし2003年には足のケガでわずか先発1試合、翌2004年にFA移籍したバッカニアーズでは胸筋を断裂してしまい、1試合も先発できずじまいだった。

「去年FAになる時、僕は足を痛めていて、動けず、踏ん張ることができなかった。『ああ、ヤツはパワーを失った』と見られてしまった。しっかり踏ん張ることもできない状態では、力が落ちたと見られるのも当然だ。移籍したバッカニアーズではアテにしてもらっていて、ミニキャンプの頃はスターターになれそうな感じだった。なのに6月に胸筋を断裂してしまった。すごく残念に思っている。バッカニアーズではよくしてもらったのに、結果が出せなかった」

「(今春のFA市場でも)僕はもう終った、と見る人が多かったのだと思う。そう思わせておけばいい。成功を続けてきた優れたオフェンシブラインの一部になるチャンスを、僕はもらったんだ。(ケガした箇所も)すごく調子がいいし、スターターになる準備はできている」とオドワイヤー。一昨年の足のケガからはもう100%回復し、昨年の胸筋断裂も、90%は回復したと彼は言う。「今は自分でも驚くほど体調がいい。この2年間にはなかったことだ。胸筋も強さが戻ってきている。心肺機能が元通りになれば、タフになれると思う」

先発両ガードを失ったパッカーズが彼をワークアウトに呼んだのは今年3月半ばのこと。そこで、ケガさえ治れば十分やれる、とパッカーズ首脳は判断した。アシスタントOLコーチのジェームズ・キャンペンは、「すごく良いワークアウトを見せてくれた。彼はフィジカルな選手で、(トレーニングキャンプで)パッドを着けて練習を始めれば、それが見て取れるはずだ。それが彼の本領だからね」

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