グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年6月21日

パッカーズの収入はNFL10位

株主総会を来月27日に控え、昨年度のグリーンベイ・パッカーズ会計報告が発表された。それによると、収入は前年度から11.7%アップして$200ミリオン、これは3年連続でNFL10位とのこと。税引後利益は$25.4ミリオンで10.9%のアップとなっている。

収益が極めて好調なのは、3年連続地区優勝もさることながら、やはり新ランボーフィールドの集客効果が大きい。アトリウム(パッカーズ・ホール・オブ・フェイム、スタジアム・ツアー、各種レストラン、イベント開催も含む)が昨年からフル稼働を始めたため、売り上げが$2.8ミリオンから$5.9ミリオンに跳ね上がった。また、プロショップ(NFL最大とのこと)も$1.8ミリオン増の$17.2ミリオンの売り上げを記録した。

グリーンベイ・パッカーズは市民株主による所有のため、苦しい時にポンと大金を支払ってくれるオーナーがいない。そこで頼りになるのは、チーム内に蓄えておく準備金、いざという時のための貯金だ。4年前には$35.6ミリオンだった準備金だが、好調な経営を反映して、$58ミリオン、$84ミリオン、そして今では$97.7ミリオンまで積み上げることができた。

このような準備金を必要とする状況は、早ければ2年後にも訪れる可能性がある。現在交渉中の新労使協約が2006年いっぱいまでに締結に至らない場合、2007年のNFLはサラリーキャップなしのシーズンとなってしまうからだ。

$97.7ミリオンにふくらんだ準備金を、このたびパッカーズは"Packers Franchise Preservation Fund" と名づけ、その用途に制限を設けることになった。将来にわたってフランチャイズをグリーンベイに留めるためには、パッカーズの競争力を保っていかなければならない。そのためにこの資金は、選手サラリーおよびフットボール関連にのみ支出されることになる。富裕なオーナーがいない潜在的な不利を抱えるパッカーズだが、オーナーが儲けを自分の懐に入れてしまうこともなく、利益を全てフットボールにつぎ込めるという有利さもある。

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