グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年5月16日

ドラフト指名選手紹介 3: WRテレンス・マーフィ

 2巡26位 WR テレンス・マーフィ Terrence Murphy
Texas A&M Senior 6-1(185cm) 202lb(92kg) 40yds/4.39秒 1982年12月15日生

経歴 : テキサス州タイラー出身。高校まではQBだったが、大学進学時にWRに転向。それまでWRは全くの未経験だったが、1年目からパスキャッチ36回、518ydsの活躍を見せた。大学4年間で45試合に出場、29試合に先発。通算172キャッチ、2,600ydsはどちらもテキサスA&M記録だ。3年時はキックオフリターナー(27.2yds)としてオール"Big 12"に選ばれ、4年時はWRとして同賞に選ばれている。

Strengths : 身長はまずまず、ガタイもまずまず。スピードやジャンプ力(垂直跳び41インチ、立ち幅跳び10フィート8)などアスレチック能力は申し分ない。加速が鋭く、フェイクや鋭いカットを踏んでスクリメージでのジャムを避ける。競り合いに強く、アクロバティックなキャッチを決める。ルート取りがスムーズで、ランアフターキャッチも良い。ブロッキングも進んで行うタイプで、かなり上手くなってきた。

Weakness : 大学に入ってからのWR転向なので、ルート取りなどはまだ磨かれていない面が多い。相手守備の読みや、ゾーンカバレッジ相手にフリーになることは向上の余地がある。素晴らしいキャッチをしたかと思うと、イージーな落球をすることがある。走りながらのキャッチでボールをお手玉することがある。無理にボールを進めようとしてファンブルすることもある(4年時にファンブル3回)。

メンタル面 : チームキャプテンとしてリーダーシップを発揮しており、精神的にはしっかりしている。QBからの転向がスムーズにできたのは、ハードワークのおかげだろう。4年時にはアカデミック・オール・ビッグ12に選ばれているので、学業もしっかりやっていたと言える。ワンダーリックテスト15点はあまり良くない。

指名の経緯 : 彼がこのあたりの順位で指名されたのはほぼ前評判どおり。しかしパッカーズが要補強ポイントでないWRをここで指名したのは驚きだった。1巡で将来のエースQBロジャース、2巡19位でも荒削りなSコリンズと、即戦力とは言えない選手を指名していたので尚更だ。「ロン・ウルフ・フィロソフィーで、その時点で最も高く評価していた選手を獲ったのだ」とシャーマンHC。リターナー実績はかなりアテにしているようだ。WRジャヴォン・ウォーカーの契約問題が影響を与えた可能性もある(首脳陣は認めていないが)。マーフィが即戦力として3番手が務まれば、ウォーカーが欠けても大きな痛手にはならないかもしれない。

パッカーズにとって : この2年間のパッカーズは4番手WR以降の層がかなり薄く、1人でもケガ人が出るととたんに苦しくなった。これでWR陣のデプスは大丈夫。スロットでのプレーが得意のようなので、3番手を争うのにはちょうどいいかもしれない。豊富な実績を誇るキックオフリターンと比べるとパントリターンの経験は少ないが、それは先発WRをケガさせたくないという理由が大きかったようだ。パッカーズとしてはコーチを派遣して彼のパントリターン練習も調べ、十分やっていけると見ている。

etc. : かつてのエース、アントニオ・フリーマンの背番号86を着ける。テキサスA&Mで2巡指名のWRといえば、2001年入団のWRファーガソンと全く同じだ。同大学に1年しか在籍しなかったファーガソンと比べ、マーフィはまる4年間たっぷりと実戦経験を積み、着実に成長してきた。精神的にもルーキー時のファーガソンよりしっかりしていそうだ。ただし、ファーガソンの方がさらにガッチリしており、当たりに強いタイプ。

カテゴリ : Draft, Player