グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年4月21日

ニーズ分析 スペシャルチーム編

K キッカー

勝負強く、悪天候にも強いライアン・ロングウェルで全く問題なし。来年契約が切れるが、そのために前年からキッカーをドラフト指名するチームなどない。キックオフの飛距離だけは物足りないので、キックオフもできるようなパンターがいてくれれば理想的だが。FAまたはドラフト外で1人キッカーを獲って、キャンプでのロングウェルの負担を減らすだろう。

P パンター

驚愕のドラフト3巡指名から1年、B.J.サンダーはいまNFLヨーロッパで修行中。マイク・シャーマンのGMとしての失敗を象徴する選手であり、「たとえ今後彼がスターターに成長したとしても、3巡でパンター指名は馬鹿げていた」という声がファンにも地元メディアにも支配的だ。けっきょく昨季は40歳のブライアン・バーカーに先発を任せたが、安定性と引き換えに飛距離不足は目を覆うばかりだった。

サンダーが今夏もスターターを争うのは間違いないが、それと競わせるベテランはもう少しマシな選手を用意したいところ。ドラフト指名もありえなくはないが、昨年あれだけの批判を受けただけに、トンプソン新GMとしても、再びそのようなリスクを(下位指名であっても)冒す度胸はないだろう。

LS ロングスナッパー

36歳の大ベテランにして若手の良き兄貴分、ロブ・デイヴィスで全く問題なし。ロングウェルの好成績は彼の安定性のおかげでもあり、無理して世代交代する必要もなさそう。できればTEやOLなど他のポジションがこなせればロースター枠のやりくりは楽になるが、ロングスナッパーを軽視すると痛い目に遭う。ドラフト外でロングスナップもできる選手を獲るかも。

なお、ホルダーはQBピダーソンが引退し、Pバーカーとの再契約もなさそうなので、新ホルダーが必要だ。パンターまたは控えQBの仕事となる。

KR キックオフリターナー

アレン・ロッサムを2002年春にFAで失って以来なかなか固定できないが、現在のロースターの中では、RBダヴェンポート(一昨年に31.6ydsを記録)またはWRファーガソン(昨季NFL7位の25.0yds)の2人。問題は2人ともケガが多いこと。ウォーカーはエースWRに成長したので、もうリターナーはさせないはず。ドラフト下位でWR兼任の選手を指名したいところだが、キックオフリターンよりもパントリターンをアップグレードする方が大事だろう。

PR パントリターナー

KRと同様、アレン・ロッサム流出の痛手がいまだに癒えない(パッカーズはNFL22位)。この2年はWR兼任のアントニオ・チャットマンが務めている。WRとしてはかなり成長して4番手となったものの、リターナーとしては物足りないままだ。昨季はロストこそなかったがファンブルも3回あった。4番手・5番手WR争いはワイドオープンなので、下位指名でWR兼リターナー(DBでも構わないが)を指名するのがちょうどよさそう。今後獲得するFA選手や、ドラフト外ルーキーにもチャンスはある。

カテゴリ : Draft