グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年4月19日

ニーズ分析 ディフェンス編 3

S セーフティ

言うまでもなく、今オフの最重要ポイント。昨季のセーフティ陣が大不振だったことに加え、減俸に応じなかったダレン・シャーパーを解雇、バウ・ジューもFAでチームを去り、昨季から残るセーフティはマーク・ローマンだけとなった。3月には元レッドスキンズのトッド・フランツ、そして4月に入って元ドルフィンズのアーテュロ・フリーマン、元ブラウンズのアール・リトルと契約し、いちおう人数だけは揃った形。

昨年FA移籍してきたマーク・ローマンは、スロウィックDCのディフェンスと合わなかったのか迷いが目立ち、シーズンが深まるにつれ不振の度合いはひどくなってしまった。先発の座はかろうじてキープしたものの、ニッケル隊形ではバウ・ジューに譲ってベンチに下がるなど、不本意なシーズンを送った。もともとはフリーセーフティ向きのタイプと言われていたはずだが、昨季はストロングセーフティをプレーしていた。ジム・ベイツ新DCのディフェンスに変わって生き返ることができるか、今夏はフリーマンやリトル、それにルーキーとの先発争いとなる。

新加入のアーテュロ・フリーマンは28歳と油の乗った年齢だが、アール・リトルは、32歳とそろそろ衰えの出てくる頃。2人とも本職はフリーセーフティのようで、ローマンも含め、ハードヒッタータイプの典型的なストロングセーフティがいない。このような人選はベイツDCの意図したものなのか、たまたま適当なFA選手がいなかっただけなのか。トッド・フランツは先発を争うほどではなく、おそらくスペシャルチーマー。

ロースター枠は通常4人。先発経験のある選手を2人確保したとはいえ、これはドラフトで自由に動けるだけの保険をかけた、という意味合いが強そうで、このままシーズンを迎えるはずがない。ドラフト上位でプレーメーカーを獲得し、将来にわたる中心選手を育てたいところだ。1巡または2巡指名を予想する。余談だが、レイヴンズのプロボウルSSエド・リードも、(今年のパッカーズと同じ)1巡24位で指名された選手。

また、6月1日以降には大物セーフティが放出されてくることも多く、パッカーズのキャップの空きがそこで生きてくる可能性もある。

カテゴリ : Draft