グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年3月 2日

RBダヴェンポートに最低額オファー

もうじき制限つきフリーエージェント(RFA/用語集参照)となるRBナジェ・ダヴェンポートに対し、パッカーズ側は3段階のうち一番下のオファーをしたことが明らかになった。$656,000ドルの1年契約で、他チームへの移籍を許す場合、パッカーズは(ドラフト指名の時と同じ巡の)4巡指名権しか補償を受け取ることができない。1ランク上の$1.43ミリオンのオファーをしておけば、移籍時には1巡指名権を受け取ることができるが、そこまでの価値を認めなかったことになる。

全く同じケースが一昨年のパッカーズに起こっている。元4巡指名のLBディッグスに対し、パッカーズは同じく最低額のオファー。ライオンズからの4年$10ミリオンのオファーにディッグスはサインしたが、パッカーズがマッチ(同額をオファー)して、なんとか移籍を阻止した。いずれ長期契約を結ぶつもりだったにせよ、最初にケチるとかえって高くつくこともあるのがRFAの現実だ。

4巡指名権を譲ってでもダヴェンポートがほしい、と高く評価するチームが現れた場合、パッカーズには同額オファーで引き留めるだけの余裕があるのか。トンプソン新GMが彼をどのように評価しているかによるだろう。キャリア平均5.1ydsラッシング、キックオフ平均25.6ydsは素晴らしいが、ケガが多く、ファンブルも多い。彼を手放しても構わない、ともし判断したのなら、今春のドラフトでRBを指名するのはほぼ確実となる。

QBクレイグ・ノール(元5巡指名)とOTケヴィン・バリー(元ドラフト外入団)に対しても、パッカーズは最低額のオファーを通達したようだ。バリーはドラフト外だけに扱いが難しく、横取りしたいチームはドラフト指名権を譲渡する必要がない。才能はスターター級でも、体重問題もあり、高額オファーをするチームはないだろう(安いオファーなら十分マッチできる)、とパッカーズ側は判断したのかもしれない。

注目されるもう1人のRFA、DEアーロン・キャンプマンだが、こちらはまだ判明していない。昨年までのディフェンスのスキームなら$1.43ミリオンのオファーで引き止めるのが順当かもしれないが、今年はジム・ベイツDCに交代したのが一つの要素になるかもしれない。DEテイラーとDEオグンリエを左右に並べたドルフィンズ時代のように、パスラッシュ力を重視する場合は、無理して引き留めなくてもよい、という判断にいたる可能性もある。

カテゴリ : Contract/Personnel