グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年2月26日

オフェンスのコーチ陣紹介 2

Larry Beightol - Offensive Line Coach

ラリー・ベクトルOLコーチは、ピッツバーグ出身の62歳。今のコーチ陣では最年長となる。カタウバ大(ノースカロライナ州)ではキャプテンとしてガードやLBをプレーし、卒業後はウィリアム&メリー大で教育学の修士号を取得。翌1968年からウィリアム&メリー大でOLコーチとしてキャリアをスタート。ノースカロライナ大、オーバーン大、アーカンソー大、ルイジアナ工科大(ヘッドコーチ)、ミズーリ大の各大学で主にOLコーチやオフェンシブコーディネーターを務めた。

1985年にはNFLへ。ファルコンズのOLコーチ(1985-1986)、バッカニアーズのOLコーチ(1987-1988)、チャージャーズのOC(1989)、ジェッツのOLコーチ(1990-1994)、オイラーズのOLコーチ(1995)、ドルフィンズのOLコーチ(1996-1998)を歴任。1999年にレイ・ローズHCの下でパッカーズのOLコーチとなり、シャーマンHC政権に変わってもチームに留まった。

NFL屈指と言われるパッカーズの強力OL陣を作った立役者。今の先発OL陣は全員がパッカーズにドラフト指名された選手だ。どちらかというと昔気質のコーチで、容赦なく選手を怒鳴り上げるいっぽう、外部に対しては徹底して選手をかばい通す優しさがある。スターターの育成だけでなく、ケガ人が続出した2002年にはCフラナガンをLTとして使ったり、ドラフト外ルーキーのRTバリーを先発出場させたりと、困難な状況を切り抜ける手腕も相当なもの。やや気難しく、誰とでも上手く行くタイプではないだけに、長くグリーンベイにいてくれるのはありがたい。

年齢の上に、ヒザがかなり悪い(キャンプではカートを使って見回ることも多い)こともあり、引退の時期も遠くないと本人は覚悟している。

James Campen - Assistant Offensive Line Coach

ジェームズ・キャンペンはカリフォルニア州出身の40歳。Cウィンタースの前にパッカーズの先発センターだった元選手だ。彼をテュレーン大に誘ったのは、当時OLコーチだったマイク・シャーマンHC。1986年にドラフト外でセインツ入り。1989年にパッカーズに移り、翌年にはついに先発センターに昇格。ケガのためウィンタースに先発の座を譲って引退するまで、通算42試合に先発した。1992年9月27日、初先発のファーヴにスナップしたセンターも彼だった。

引退後はカリフォルニアに戻って高校でヘッドコーチを務め、好成績を残した。2004年にパッカーズのアシスタントOLコーチに誘われ、初めてNFLのコーチとなる。今年が2年目。

James Franklin - Wide Receivers Coach

ジェームズ・フランクリン新WRコーチはペンシルベニア州出身の33歳。写真ではわかりにくいが黒人のコーチ。5年間にわたってWRコーチを務めたレイ・シャーマンの後任となる。ディビジョンIIのイースト・ストラウズバーグ大でQBとして活躍。卒業後は、ワシントン州立大、アイダホ州立大などを経て、2000年からメリーランド大のWRコーチに。2003年からはリクルーティング・コーディネーターも兼任し、優れた実績を挙げたとのこと。

Joe Philbin - Tight Ends /Asst. Offensive Line Coach

ジョー・フィルビンTEコーチはマサチューセッツ州出身の43歳。ワシントン&ジェファーソン大でタイトエンドとしてプレーしたあと、母校でコーチの道へ。ウォーチェスター工科大、国立商船大、アレゲニー大、オハイオ大、ノースイースタン大、ハーヴァード大、アイオワ大でOLコーチやオフェンシブ・コーディネーターを歴任した。

アイオワ大で、OGエリック・スタインバック、OTロバート・ギャラリーなど優れたOLを育てたのが認められ、2003年からパッカーズのアシスタントOLコーチに。2004年には、ジャゴジンスキーTEコーチの退団にともなってTEコーチに移った。アシスタントOLコーチの肩書きもまだ残っており、ジェームズ・キャンペンより職階は上。ベクトルOLコーチが引退すれば、後任はこのフィルビンだろうと見られている。

カテゴリ : Coach/Front Office