グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年9月12日

The Odd Couple

マーク・ローマン今年からコンビを組むFSダレン・シャーパーとSSマーク・ローマンは、いろいろな点で対照的な2人だ。シャーパーはビッグプレーメーカーで、ディフェンス陣を代表してやや饒舌なほど喋り、カメラに注目されることを好み、ハンサムな独身貴族。いっぽう新加入のローマンは、静かで、常に控えめで、地味な仕事人タイプ。高校時代からのガールフレンドと結婚し、すでに子供が3人いる。

ダレン・シャーパーバトラーの引退以来、パッカーズのDB陣がシャーパーの能力をあまり活かしきれていなかったのは衆目の一致するところ。カバー能力が低く、ミスタックルを量産するSSばかりだったため、どうしてもシャーパーは後ろに控えざるをえなかった。しかし、守備範囲が広く、タックルがシュアなローマンの加入で、今年はシャーパーをかなりフレキシブルに動き回らせることができると、期待が高まっている。

「ローマンはシャーパーとよくマッチしている。どちらもポジションを交代可能で、さまざまな用途に、シャーパーの能力をフルに使うことができる。彼ら2人がいてくれることに非常に満足している」とスロウィックDC。シャーマンHCは、「彼はこれまでいた選手より、レンジが広い。2人の前任者(エドワーズとアンダーソン)よりも、ずっとシュアなタックラーだ」

ローマンが、アンダーソンと違ってあまりビッグプレーを狙いに行かないことも、シャーパーに安心感を与えているようだ。「彼は僕とスタッツで争うことなど気にかけていない。ただひたすら勝利がほしいだけだ。試合中に僕が、"そっちがこうしてくれれば、僕はこう動ける"と話すと、いつも彼は"何であれ必要だと思うことをしてくれ。こっちはサポートする"って感じなんだ」

今年のルール変更によりパスカバーの手段が制限されるため、QBに時間を与えないためのパスラッシュがより重要になった。スロウィックDCはプレシーズンゲームから、さまざまなパッケージでブリッツを送り込むアグレッシブな守備を試している。ブリッツを増やせば後ろが手薄になってしまうため、なおさら(アンダーソンのような典型的なストロングセーフティではなく)ローマンのようなカバー能力の高い選手が有用なのだ。彼の加入で、今年はシャーパーがスクリメージ近くでプレーすることが増えると予想されている。

「開幕をマンデーナイトで迎えられるなんてエキサイティングだね。ここに来る前のシンシナティでは、試合は決まって日曜午後1時だった。ダレンのような選手と一緒にプレーし、ブレット・ファーヴはじめ素晴らしい選手たちと同じチームでプレーするのはワクワクするよ。パッカーズが僕の能力を買ってくれて、このチャンスを与えてくれたことが本当に嬉しい」 とローマン。

シャーパーとの性格の違いについて、「シャーパーはシャーパーだ。あれが彼の個性。良い悪いじゃなく、僕と違うってだけだ。僕はずけずけ言うタイプじゃない。母校のルイジアナ州立大の勝敗についてだけは、自慢をするだろうけどね。しかしそれ以外は、たいていの場合は静かにしてる。できるだけ冷静に、リラックスして、目立たずにいる」とローマンは説明する。「彼とプレーすることで、僕も向上していくと思う。むこうが同じように思っているかは知らない。でも、ありうることだとは思うね」

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