グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年8月 3日

元TEマーク・チュムラがラジオのコメンテーターに

不祥事と首のケガのために早期引退を余儀なくされた元TEマーク・チュムラが、地元ウィスコンシンのAMラジオ局WAUKの"The Football Show" でホストの1人として解説をすることになった。2000年春に逮捕(友人宅のパーティで17歳のベビーシッターを暴行したとの容疑)され、パッカーズを追われた彼は、翌2001年には無罪判決を受け、その後はひっそりと暮らしてきた。

「まず第一に、もうあの裁判を思い出したくはない。私にとってはもう終わったことだし、家族も、もう乗り越えることができた。 他の多くの人たちも、そうしたいだろうと思う」とチュムラは、このラジオ局のインタビューで答えている。裁判について、人々に言いたいことは?と聞かれると、「もう一度みなさんに謝りたい。私は、間違った行動をした。決して犯罪行為はしていない。したと言うつもりはない。しかし、私は間違った判断をしてしまった。それについて謝りたい」

2001年春にNFLコミッショナーから復帰が認められた時、数チームから最低額のオファーはあった。しかしウェイトルームで、1999年に痛めた首のケガが再発したように感じ、改めて引退を決意したのだと言う。「"behind-the-neck press"をやっていた時、腕の感覚がなくなったんだ。"これで終わりだ"と僕は決めた。上半身の感覚がなくなるのは、三度目のことだったから」

自分の弁護を担当したジェラルド・ボイル弁護士の事務所で、パートタイムのアシスタントとして働いていたチュムラだが、最近、MLBブリュワーズの元GMサル・バンドたちと、新たに事業を始めたばかり。今回のラジオ局からのオファーがあった時、彼は1日待ってくれと頼み、妻リンダに相談した。「妻は"やりなさい。もう、そうする時よ"と言ってくれた。だから僕はこうしてここにいる」

マサチューセッツ出身のチュムラだが、これからも家族でウィスコンシンに住み続けるつもりだ。「ここは家族を養うのに素晴らしい場所だ。妻もここを愛してる。友人もたくさんいる。裁判の間も、みんなが私に親切にしてくれた。私は彼らを、失望させてしまった。それははっきり認めるよ。失望させたことに、私は謝罪する。今でも、そこらの子供が自分のジャージーを着ているのを見るのは、とても嬉しいものだ。本当に涙がこみ上げてくる」

仲の良かったQBブレット・ファーヴとも、退団以来あまり話す機会がないとチュムラは言う。「大学での友人やルームメイトのような感じだ。時間がたつと物事は変わっていき、影が薄くなってしまう。私とブレットの関係もそんな感じだ。でも今年は、ランボーフィールドに観戦に行き、彼とゆっくり昔話でもする機会が持てたらいいと思う」

逮捕の直後、パッカーズから容赦なく解雇されたことに、当時は怒りも感じた。しかし、最近はチュムラとパッカーズの関係も、次第に回復してきたようだ。「彼らもやるべき仕事をやったまでだ。それを責めるつもりはない。前はあまり音信もなかったけれど、ここ数ヶ月は、パッカーズのトレーナーたちとゴルフもしたし、ファーヴの父上の葬儀の際に、シャーマンHCともかなり長く話す機会があった。何試合か見に来てほしいと言ってくれた。パッカーズは、私の人生の大きな一部分だ。本当に素晴らしい時を過ごすことができた。今年、ランボーフィールドに入っていったら、たぶん私は泣き崩れてしまうだろう」

カテゴリ : History