グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年7月 8日

ロースター展望 FB編

長い間ヘンダーソンがスターターの座を守ってきたが、昨年春にニック・ルーチーをFAで獲得し、状況は変わってきた。昨年夏にもヘンダーソン放出の噂はあったし、今年の春も解雇する可能性はあった。しかし、大型で破壊力のあるルーチーへといまだに世代交代できないのは、ヘンダーソンの自己管理が完璧で隙を見せないこと、ルーチーの自己管理が甘く、常に体重問題を抱えていること。ルーチーは控えFBにしてはサラリーが高いこともあり、今年のキャンプの出来次第ではヘンダーソンを解雇する可能性もある。昨年のように不安定なパフォーマンスが改善されなければ、今年もヘンダーソンの安定感に頼ることになるだろう。

ロースター枠は通常2人。RB陣にケガ人が出ればFBを減らしてRBを増やし、ダヴェンポートをFB兼任にする手もないではない。

ウィリアム・ヘンダーソン

プロ10年目の34歳。1996年の優勝時のスターターで残っているのは今や彼とファーヴだけとなった。力の衰えが全くないと言えば嘘になるが、まさにプロ中のプロで、コンディショニングは怠りない。ロッカールームでのリーダーシップにも定評がある。これほど実績あるベテランでありながら、若手との先発争いに文句を言わず真剣に取り組む姿勢は立派の一言。今年の夏もルーチーとの先発争いで、もし敗れれば降格どころか解雇もありうる。

ニック・ルーチー

プロ6年目。猛烈にヒゲが濃い。昨年春にベンガルズからFA移籍してきた。270ポンド級の体を活かし、ツボにはまった時のパワフルなブロックは素晴らしく、250ポンド級のRBダヴェンポートの前でブロックする姿は痛快。スペシャルチームでも存在感を増している。しかしアサインメントミスも時々あり、プレー振りは不安定。本来はボールキャリーもできるタイプだが、昨年はわずか1回3ydsに留まった。

いまだにベテランのヘンダーソンを押しのけられないのは、彼自身の甘さのせい。毎年ミニキャンプのころには体重オーバーで評判が悪いが、「キャンプに向けて少しずつ絞っていくから問題ない」と本人は危機感を持っていない様子。「彼のポテンシャルの大きさに期待する気持ちはわかるが、彼はけっきょくあのままだろう」と酷評する声もある。

ヴォンテ・リーチ

イースト・カロライナ大出身のドラフト外ルーキー。$7500ドルとわずかだが契約金をもらっている。大学ではわずか2年間しかFBを経験していないため(その前はLB)、テクニック面などは粗削りだが、そのぶん伸びシロは大きい。スペシャルチームでも使い勝手はよさそう。ヘンダーソンが放出される場合にロースター入りするのは彼かもしれない。

クリス・ブリッグス

サザン・メソジスト大出身。昨年春にはドラフトされず、昨季はフットボールから離れていた。

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