グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年6月14日

今年のNFLヨーロッパ

第12回ワールド・ボウルは、ベルリン・サンダーがフランクフルト・ギャラクシーを30-24で下して優勝。NFLヨーロッパの2004年シーズンは幕を閉じた。 この試合に出場したパッカーズの選手は、敗れたフランクフルトに所属するOT/OGジェイソン・ヒメネス。先発ではなく、ティム・ステューバー(彼もパッカーズに在籍したことがある)と交代で右ガードを務める、というのがいつものパターン。(ワールドボウルではどうだったか未確認)

今年のヨーロッパで最も活躍したパッカーズ選手は、アムステルダム・アドミラルズのTEトニー・ドナルドだ。大学時代は4年間セーフティをプレーし、2002年にドラフト外でテキサンズに入団したが開幕前に解雇。昨年パッカーズにやってきた時はLBとしてだった。トレーニングキャンプで少しだけTEをやらせてみたところで時間切れ、開幕ロースターに残れないのは当然のことだった。昨季の途中、プラクティス・スクワッドに出たり入ったりしている頃に、パッカーズ側は「ドナルドの将来はTEにある」と腹を決めた。なにしろWR並の40yds走4.49秒、パスキャッチも上手く、大学時代はリターナーの経験もある。

というわけで、経験不足を補うためにヨーロッパに送られたドナルドは、32キャッチ、382yds、4TDの活躍で、オールNFLヨーロッパにも選出。パス攻撃主体のチームで、さほどブロック力を要求されないということもあったが、密集を恐れないタフなプレーは、パッカーズ首脳を喜ばせている。ブロック力、ルート取りなど、まだ磨かなければならない点も数多いが、この夏のキャンプで3番手TEを争う資格はある。

2番目に評価が高かったのはDTカレン・ジェンキンズで、ケルン・センチュリオンズで20タックル、0.5サック。ただし、ややサイズが小さい。WRショックメイン・デイヴィスはキックオフリターンでNFLヨーロッパ1位の30.1ydsを記録し、スペシャルチーマーとしてオールNFLヨーロッパに選出された。DEエリック・パウエル(センチュリオンズ)もまずまずのプレーで17タックル、2サックを記録したが、開幕ロースター入りを争うまでは期待薄。

おそらく最も期待を裏切ったのは、昨年のドラフト7巡指名LBスティーヴ・ジョシュー。アドミラルズで12タックル、1サックを記録。スターターに定着することができず、パスラッシュLBとしても目立った活躍はできなかった。また、昨年ロースター入りしていたCBアーウィン・スウィニー(センチュリオンズ)も多くのビッグプレーを許し、完全に期待はずれ。CBデリック・コームズ(アドミラルズ)はスウィニーよりずっとスピードがあり、まずまずの出来だったようだが、ドラフトでCBが2人指名されたことを考えると、開幕ロースター入りは昨年よりかえって遠のいたと言えそうだ。

カテゴリ : Contract/Personnel