水曜日にチーム施設を訪問したQBティム・カウチの記事が、パッカーズ公式サイトに掲載された。移籍が決まる前にこのような記事が公式サイトに載ることは、(パッカーズに限らず)比較的めずらしいことであり、載る場合はチームが本気で口説き落としにかかっていることが多い。今回がそれに当てはまるかはわからないが。
「ここに来たのは、施設を見学し、コーチたちと面談し、パッカーズ・オフェンスの簡単なオリエンテーションを受けるためだ。聞きたかったこと、見たかったことは全てクリアできた。ここのシステムは僕にとてもフィットすると思う。ウェストコーストオフェンスはずっとやってみたかった。もしここでプレーすることになったら、それがとても楽しみだ」とカウチはその記事の中で語っている。
ファーヴの控えを何年か務めることについては、「幸運にも僕はこれまで、十分プレーする機会があった。NFLでの経験が豊富だと言っても、僕はまだ若い。フットボールを勉強し、控えに退がってブレットのような選手を見て勉強し、チャンスに備えるだけの時間はある」 「先発でプレーすることに慣れているから、その点で適応は必要だ。でも、これ(ファーヴの後継者として待機すること)はユニークなシチュエーションだと思う。彼はブレット・ファーヴであり、史上最高のQBの1人だ。それに昔から、僕の大好きな選手の1人だった。彼と一緒に仕事をし、彼の頭脳から吸収したり学んだり、彼がどのように働くかを毎日そばで見られることだけでも、僕はすごく楽しみなんだ」
本人の気持ちが前向きだとしても、移籍への道のりはまだ遠い。Wisconsin State Journal紙の記事では、ブラウンズの要求はドラフト2巡または3巡指名権だと情報筋は明かしている。しかしこのような条件をパッカーズが飲むことはまず考えられない。今のところカウチに興味を示しているのはパッカーズだけであり、トレードが不成立ならブラウンズは6月1日以降に彼を解雇せざるを得ず、そうなったら何の見返りも得られないからだ。
カウチ本人の前向きなコメントと比べ、代理人はやや慎重だ。「問題は金じゃない。グリーンベイはいろいろな意味で彼にとって魅力的だ。しかし、ファーヴはあと4年プレーする可能性だってある。ティムは4年も失いたくはないのだ。1年か2年なら、話は別。このようなことも、考慮に入れなければならない」