グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年3月11日

CBクリス・ジョンソン

たいした実績のない無名のCBだったクリス・ジョンソンがドラフト7巡指名されたのは、ルイヴィル大の"Pro Day"でのワークアウトで、40yds走を4.2秒前後という驚異的なタイムを記録したのがきっかけだった。「あの40ヤードは、僕にとってものすごく大きかったね。スカウトたちは、速く走る選手がいると驚いて注目するものだけど、それが自分の身に起こったんだ。正直言うと、自分でもあの時のタイムには驚いた。スピード・コーチとトレーニングを積んで、急に全てがかみ合うようになったんだ」

7巡指名ながら、彼は最初のミニキャンプから高いカバー能力をアピールし、2003年組の中の最大の掘り出し物という評価は、地元のすべての記者が認めるようになった。 夏のトレーニングキャンプ、プレシーズンゲームでもその評判は下がることなく、4番手CBどころか3番手もうかがう勢い。 ところがキャンプ終盤の練習中、WRと交錯した際にヒザを痛めてしまった。当初はさほど長引くとは思われなかったが、詳しい検査が進むと膝蓋腱の部分断裂と分かり、そこで彼のルーキーシーズンは終わりになってしまった。

「あのケガには打ちのめされたよ。最初はそれほどひどいとは思わなかった。でもシーズンを棒に振るとわかって、僕は本当に打ちひしがれた。仲間の選手たちのそばにいながら、日曜日にプレーできないんだ。とても不愉快だったし、あんな思いは二度としたくない。僕はフィールドに出たいんだ」とジョンソンは語る。

ケガの程度が重かったため、彼の完全復活を疑問視する声もあった。しかし今のところ、リハビリは順調のようだ。この2ヶ月はダラスでリハビリを進め、あと数週間たてばグリーンベイに戻って、オフシーズンのコンディショニング・プログラムに参加することになっている。すでにランニングを再開し、本人によると、元の85%まで回復したとのこと。しかし1年前に出した、4.2秒前後のタイムで走れるのはまだ先のことだ。

それに完全に回復したとしても、それだけでは不十分。プロ入り時には多くの面でまだ粗削りだったCBとしてのプレーを、彼は磨かなくてはならない。ルーキー年に経験を積めなかったことは、やはり大きな痛手なのだ。 「ケガをするまで、彼は良いプレシーズンを過ごしていた。フィジカル的には、コーナーバックに必要な、全てのものを備えている。健康体に戻っても、まだ改善しなければならない点は多い。しかし、彼には間違いなく大きな可能性がある」とレジー・マッケンジー・プロ人事部長。

「次のシーズン、僕は大きなインパクトを与えたい。スターターの座を争う気持ちで、トレーニングキャンプに入るつもりだ。それが昨年の目標だったし、ケガで台無しになるまでは、その目標のためにがんばっていたんだから」 とクリス・ジョンソン。CB陣の層の薄さに悩むチームの側も、彼の復帰を待ち望んでいるのは言うまでもない。

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