シルヴェスター・クルームRBコーチが、ミシシッピ州立大からのヘッドコーチ職のオファーを受諾。SEC初の黒人ヘッドコーチとなることが決定した(経緯については昨日の記事参照)。 大学で記者会見を行うまでは、本人はノーコメントを通しているが、さしあたっての問題は、彼がいつパッカーズを離れるか、ということだ。パッカーズ側はシーズン一杯チームに残ることを望んでいるが、カレッジではリクルートのシーズンがまもなく始まるため、大学側はすぐにでも新HCとして仕事を始めてもらいたいところ。
彼がオファーを受けるに至った経緯について、「これは、彼にとって非常に難しい決断だった。しばらくの間、彼の中で葛藤があったのだ。昨日までは、受けるつもりではなかったようだ。しかし最終的には、これは自分がなすべきことだと決断した」とシャーマンHCは説明している。「家族のことが大きかったと思う。彼の母親や兄弟や娘がみなアラバマのタスカルーサ(クルームの生まれ故郷であり、アラバマ大の所在地でもある)に住んでいて、そこはミシシッピ州立大から1時間半の距離なのだ」
教え子であるRB/FBたちは、彼が選ばれたことを喜びながらも、もうコーチを受けられなくなることを残念がっている。「彼のためには本当に喜んでいるよ。でも悲しいことでもある。僕にNFLでのチャンスをくれたのは彼なんだから」とドラフト外入団のRBフィッシャーは振り返る。彼の下でプレミアRBとして花開いたRBグリーンは、「僕がより忍耐強く、規律正しくプレーするよう助けてくれた」と語る。クルームは選手を怒鳴りつけるタイプではないが、決して容易には引き下がらない人だとFBルーチーは言う。「怒鳴らなくても、こちらは怒鳴られたかのように反応してしまうんだ。"彼の下でプレーしたい"と思わせるような、"彼を失望させたくない"と思わせるような人だよ」
彼らRB/FBたちは、なんとか今シーズンが終わるまでは、大学とかけもちでRBコーチを続けてほしいと願っている。そうするには、一つよい方法がある、とFBルーチーは言う。「僕らがきちんと正しく、彼の言うとおりにプレーすれば、心配がなくなってかけもちも楽になるはずさ」