グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年9月25日

Frankie and Brett

二人が出会ったのは1992年春のミニキャンプのこと。若いQBはトレードで、中堅センターはフリーエージェントでグリーンベイにやってきた。QBブレット・ファーヴは初めてCフランク・ウィンタースに会った日のことをよく憶えている。当時(遊びすぎのせいか)245ポンドもあったファーヴを一目見たウィンタースは、「おまえ、ラインバッカーかよ」とひとこと。その日から二人は親友になった。しかも、そのシーズン途中からスターターに昇格したというところまで、二人は一緒だった。

試合の前の晩は、アウェーゲームに限らずホームゲームでも、パッカーズの選手・コーチは全員ホテルに泊まる。ほとんどの選手は二人一組だ。ファーヴとウィンタースは、1992年以来ずっと同室だった。QBピダーソンは言う。「Kロングウェルと僕は3年間ずっと一緒で、すごくうまく行っているけど、ファーヴたちのように12年も一緒ってのは前代未聞じゃないかな。彼らの友情に取って代わるなんて不可能だよ」

飛行機に乗り込むところから、二人の行動は、まるで儀式のように決まっていた。「フランキーは通路側に座りたいもんだから一番に空港にやってくる。そして、僕が現れると必ず、『おい、一度ぐらい時間通りに来られないのか?』って言うのさ。それから大仰に立ち上がって荷物をどけて、僕の場所を作るのが決まりだった。それから彼は本を取り出し、僕はクロスワードパズルに取りかかる。僕だって上手い方じゃないが、彼ときたらひどかったよ。『4文字の言葉だ』というと『Florida? 違う?』って言うんだ(笑)」

「どんなホテルに泊まろうと、彼はその部屋を罵るんだ。部屋に入ると必ず、『おい、この部屋ひでえな』って。それがタージ・マハールだろうと関係ないんだ。むこうが先に眠ると最悪だったな。特に前の晩に遊び歩いた時は。あんまりイビキがひどいもんだから、水でもぶっかけてやろうと思ったぐらいだ。でも結局はこっちが笑い出すんだけど」とファーヴは懐かしそうに振り返る。

そのCウィンタースが今年はついに戦力外となって解雇され、今シーズンのファーヴは個室で過ごすことになった。「最初はちょっと違和感があった。いつもの部屋に行くと、『向こうの個室だよ』って言われるしね。飛行機でもホテルでも」 とファーヴは少し寂しそうだ。「ホテルの部屋で何も言わずに二人でただ座っているだけ、ってこともいっぱいあったけど、本当に一人になってしまうと、もっとずっと静かなものだな」

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