グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年8月20日

DTギルバート・ブラウンはプレー続行へ

上腕二頭筋を断裂したままでプレーすることを望んでいるDTギルバート・ブラウン。ドクターたちやシャーマンHCと話し合った結果、さしあたって手術はせず、リハビリを続けながら復帰を目指すことに決まった。まずは、水曜日の練習に参加して状態を探ることにしている。「たやすい道でないことは分かっている。でも是非そうしたいのだ。フットボールを愛しているし、なんとかトライしてみて、様子を見たい」

無理してプレーすることの影響について、「将来にわたって、ある程度の筋力が失われることになるだろう」とチームドクターのパトリック・マッケンジーは説明する。「ただ、これ以上筋が断裂してしまうリスクはない。すでに完全に断裂してしまっているからだ。悪くなるとしたら、本人の痛みの方だ」とのこと。ヘッド・トレーナーのペッパー・バラスは、今では驚くほど回復している、と証言している。1993年には、カウボーイズのLBケン・ノートンJrが同じようなケガ(11月のことだが)をしたままシーズン最後まで戦ったことがある。

ギルバート本人にしてみれば、契約でゴネた直後にこのようなことになり、チームメイトに対して申し訳ない気持ちも強いのだろう。すでに32歳、仮に手術をして回復しても、来年パッカーズが契約してくれる保証はない。これが自分にとって現役最後のチャンス、そしてチームにとっても優勝への最後のチャンスと考え、やや無謀な挑戦をする気になったのかもしれない。

チームとしても、来年33歳になる彼を温存するメリットは少ない。ダメでもともと、本人の望むように挑戦させて、無理ならそれで仕方がない、と考えてこの挑戦を許すことにしたのではないだろうか。開幕前に、「やはり無理」と結論が出ればそれはそれでよい。問題は、開幕ロースター入りしたとしても、彼がどれぐらいもつか。そのような選手をロースターに残しておく余裕がチームにあるかどうか。しかしノーズタックル陣の惨憺たる現状からすれば、「片腕のギルバートでも他の選手よりマシ」ということになるのかもしれない。

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