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Packers 38 - 31 Browns
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2003年8月16日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (2-1) |
7 |
10 |
14 |
7 |
38 |
Browns (0-2) |
14 |
7 |
7 |
3 |
31 |
昨夜の大停電にもかかわらず、無事に試合が行われた。RTタウシャーとLTクリフトンにとっては、久しぶりの実戦だ。パッカーズオフェンスはパスプロテクション、ランブロックとも良く、順調に得点を重ねた。反則も3回と少なく、キッキングのカバーチームもビッグリターンを許さず、先週の反省は活かした。しかし問題はディフェンス。1stチームがビッグプレーをいくつも許し、簡単に3TDを許したのは不甲斐ない。後半はRBグッドマンの大活躍で、終わってみればタイムオブポゼッションは35分40秒。
最初のパッカーズ攻撃は、ポンポンとパスを通し、最後はWRドライバーへの22ydsTDパス。ところが、次のブラウンズの攻撃で、RBウィリアム・グリーンへのスウィングパスを82ydsのTDにしてしまい、わずか2プレーで同点に。次のブラウンズ攻撃でもWRモーガンへのロングパスなどで攻め込まれ、最後はTEヘイデンへのTDパスで逆転を許す。
第1Q終わりから第2Qにかけてのパッカーズは、ラン中心で14プレーのドライブ。最後はRBアーマン・グリーンのTDランで同点。ここまでやられ放題だったパッカーズ守備だが、CBアル・ハリスがインターセプト。しかし代わったQBピダーソンが、3回連続パス成功のあと、インターセプトのお返しをされる。QBカウチに代わってもブラウンズ攻撃を全く止められず、WRケヴィン・ジョンソンへの20ydsのTDパスを許す。前半終了直前、QBピダーソンからTEウォールズへのパス3回などで敵陣15ヤードまで迫るがTDはならず、FGで4点差に追い上げてハーフタイム。
第3Q、ブラウンズのパントのあと、QBノール率いるパッカーズ攻撃は、RBグッドマンがラン・パス両面の活躍で逆転TDを挙げる。直後のブラウンズ攻撃、最初のプレーでDTマーティンがインターセプトし、敵陣17ヤードでのチャンス。FBルーチーがTDランを決めて10点差に。次のパッカーズ攻撃は、自陣7ヤードでQBノールがファンブルロストして大ピンチ。RBブランチャードへのTDパスを許し、リードは3点に。
第4QはQBアキリ・スミスが担当。RBグッドマンとFBルーチーのランを主体に、最後はRBグッドマンへのシャベルパスでTD。ブラウンズ攻撃は、CBクリス・ジョンソンのパスインターフェアなどで大きくゲインし、39ydsのFGで7点差に。しかしパッカーズは、RBグッドマンのラン中心に4回の1stダウンを更新し、残り4分を使い切って逃げ切り勝ち。
- 大きなケガ人はなかったようだ。CBマッケンジーは首を痛め、LBディッグスは肩の打撲、RBダヴェンポートはふくらはぎを痛めて、それぞれ途中退場。
- 穴だらけのディフェンスライン以外は、スターター全員が揃った。特に左右両タックルが復帰するオフェンス陣は、昨季第2週以来のベストメンバーだ。ファーヴ、RBグリーン、RTタウシャー、LTクリフトンの4人は、第2Qのはじめまで3シリーズに出場し、全員良い働きをした。やはりオフェンスラインが揃うと、プレーの精度が違う。オフェンスの1stチームは反則ゼロだった。
- 肋骨を痛めているDEジョー・ジョンソンの代わりにDEウォコーリーが先発。軽い脳震盪の影響の残っているDTハントの代わりにDE/DTキャンプマンが先発。ノーズタックルはスティーヴ・マーティンが先発し、ロッド・ウォーカーは今日も欠場。セーフティ陣はシャーパーとアンダーソンが先発。
- チーム全体のラッシングが166ydsと素晴らしかった。アーマン・グリーンは55yds(平均6.1yds)。
- 3番手で登場のRBグッドマンがラッシング19回80yds、パスキャッチ4回56ydsの大活躍。ラッシングで一つ、シャベルパスでも一つTDを決め、後半の大量得点に貢献した。
- 控えRB陣の層の薄さもあるが、FBルーチーはRBとしての出番も多かった。全てショートヤーデージで、きちんと1stダウンを取った。もちろんFBとしてもしっかり仕事をしている。
- 先週はパスキャッチなしに終わったTEウォールズだが、今日は前半だけで5回36ydsと、なかなか忙しかった。
- 第3Qは、ブラウンズがQBブーティ、パッカーズがQBノールのルイジアナ州立大の先輩後輩対決。ノールはノースウェスタン州立大に転校する前は、LSUの控えQBだった。ヒザを痛めて出否が微妙だったQBノールが強行出場したのは、3番手QB争いがヤマ場に来ているためか。
- WRドライバー、WRファーガソンの2人は良かったが、2人が引っ込んでからのWR陣はイマイチ。WRウォーカーは1キャッチのみで、ベイリーはTDパスをキャッチミス。RB陣やTE陣の活躍が目立った。
- 過去2試合はペナルティの多さが目立ったが、今回は3回32ydsと、大幅に改善された。
- 先週に続き、LBマーシャルが良いプレーを見せたようだ。2ndチームLB陣は、ウィークサイドがウィルキンズ、ミドルがレノン、ストロングサイドがマーシャル。
- KRチャットマンが27ydsの好パントリターンを見せた。しかし自陣5ydsでフェアキャッチしたパントは、キャッチせず見送るべきだったのでは。
- 先週はズタズタだったカバーチームも、今日はしっかり止め、ビッグリターンを一度も許さなかった。Kロングウェルの飛距離やプレースメントも良かったようだ。
- この試合で最も注目されたのは、ブラウンズの先発QB争い。この試合のスターターはカウチではなくホルコムだった。
- 負傷退場したLBディッグス(肩の打撲)、CBマッケンジー(首)、RBダヴェンポート(ふくらはぎ)は、どれも深刻なものではなさそうだ。「みんな来週のパンサーズ戦には出られるだろう」とシャーマンHC。
- 無事に復帰戦を終えたRTタウシャーとLTクリフトン。ランブロックではRTタウシャーに少しミスがあったが、パスプロテクションでは一度もQBファーヴへのプレッシャーを許さなかった。「全体的には、僕ら2人のプレーにも、オフェンス全体の出来にも満足している」とクリフトン。シャーマンHCによると、来週のパンサーズ戦ではもう少し多くプレーさせる、とのこと。
- 大活躍のRBグッドマン。通常、プレシーズンでは"ゲームボール"の表彰などはしないものだが、その習慣を破って、シャーマンHCからグッドマンにゲームボールが手渡された。3番手RBを争っていたフィッシャーとラマー・スミスが欠場中なだけに、わずかだが開幕ロースター入りの可能性も出てきた。それが無理でも、他チームに対して大いにアピールできたのは確かだ。
- ベストプレーは、チャットマンの27ydsのパントリターン。これでますます正リターナーの座を確実なものにした。