グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年7月11日

ロースター展望 G/C編

ロースター枠は通常5人(OL全体で9人、多くて10人)。センターとガードを兼ねる控え選手が多いので、まとめて紹介する。ケガの不安のあるOT陣と比べると不安は少なく、控えを2人から3人に増やすことはなさそう。昨年はRGリヴェラが初のプロボウル出場を果たし、CフラナガンもLGウォールもプロボウルのレベルは遠くない。同じメンバーで今年が3年目と、ケミストリーも万全。パッカーズでは最も充実したポジションかもしれない。

RGマルコ・リヴェラ

地味だが、チーム最高のタフガイ。昨年は両ヒザの靭帯を部分断裂しながら全試合先発、念願のプロボウル出場まで果たした。先発に昇格して今年で6年目の31歳。先発OL陣では一番の古株で、少々のケガをものともしない姿勢は、後輩たちのよきお手本となっている。今年は先発の座は安泰だが、高額サラリーということもあり、来年は放出の可能性もある。

LGマイク・ウォール

先発LGに定着して3年目の26歳。2年連続フル出場で、昨年のOL陣では唯一ケガらしいケガがなかった。2000年には左タックル失格の烙印を押されてクリフトンに先発の座を譲った彼も、ガードに移ってからは進境著しい。昨年、今年と順調に評価を上げ、「次にOL陣からプロボウラーが出るとしたらウォール」と言う記者も。

Cマイク・フラナガン

ウォールと同様、先発センターに定着して3年目。昨年は手の骨折で出遅れて第4週からの出場だったうえ、左右両タックルの戦線離脱で左タックルの先発をやらされるハメに。軽量ながらアスレチック能力は非常に高く、LTとしてもほとんどサックを許さなかった。彼の活躍がなければ、昨年終盤のパスプロテクションはズタズタになっていたはず。今年はセンターに専念し、プロボウルを狙ってほしい。

Cフランク・ウィンタース

先発をフラナガンに譲って3年目。長年、ファーヴの相棒を務めてきた17年目の大ベテランも、いよいよ引退が近い。OL陣にケガ人が続出した昨年は10試合に先発して大いに貢献したが、機動力の衰えを指摘する声も多かった。最低年俸で再契約したが、若手のライバルは多い。4人で2つのイスを争い、もし敗れればキャンプ終盤に解雇、そのまま引退となりそう。

G/Cグレイ・ルーガマー

1999年ドルフィンズのドラフト3巡指名。2年目からペイトリオッツに移り、3年間で3試合に先発。3つのポジション全てをこなす控えとして期待されてパッカーズにFA移籍。これまでのミニキャンプでは3ポジションを均等にプレーしているらしい。控えの2つの枠を争う競争は激しいが、実績あるウィンタースは39歳で、フェラリオやブラントは経験不足のため、このルーガマーはロースター入り当確の勢い。

G/Cビル・フェラリオ

2001年のドラフト4巡で地元ウィスコンシン大から入団したが、完全に伸び悩んでいる。この春はNFLヨーロッパで、初めてセンターに挑戦するはずだったが、戦争にビビって渡欧を取りやめ、経験を積むチャンスを失った。この夏のキャンプが勝負で、ウィンタース、ルーガマー、ブラントらと2つのイスを争う。

G/Cデヴィッド・ブラント

2001年にミシガン大からドラフト外でレッドスキンズに入団し、13試合に出場(先発1試合)。昨年春になぜか引退し、高校の代用教員をやっていたらしい。今年になって復帰を決意し、(保有権のあった)レッドスキンズからトレードでパッカーズへ。どちらかというとガードが本職のようだが、情報が少ないので、よくわからない。ブランクのせいか、ミニキャンプでの評判はあまり芳しくなかった。フェラリオと同様、この夏のキャンプが勝負。

その他

OTの項で紹介した、ドラフト外のソリアーノやポーターはタックル/ガード兼用で登録されていて、うまくいけば上記の争いに加わってくる可能性はある。また、RTタウシャーやRTバリーも右ガードの経験は十分にある。そのため、タックルのデプス拡充を重視した場合、ガード/センターの数が減らされる可能性もなくはない。

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