グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年7月 7日

ロースター展望 OT編

ロースター枠は通常4人。ケガ人のことがあるので、5人に増やす可能性も。当サイトでも繰り返し取り上げているように、先発の左右両タックルが大ケガからの復帰途上。ベクトルOLコーチは「開幕には間違いなく間に合う」と太鼓判を押すが、2人とも重いケガだけに楽観はできない。昨季はこの左右両タックルの戦線離脱が非常に痛かった。今年も、パッカーズ攻撃のカギを握るポジションと言える。

OTマーク・タウシャー

ルーキーだった2000年から先発RTを務めてきたが、昨季第2週にヒザの前十字靭帯を断裂し、シーズンエンド。リハビリはここまで非常に順調で、キャンプ初日から通常の練習に参加できるかも。パッカーズのOL陣では最も信頼されている選手。見栄えはしないタイプだが、意外に玄人筋からの評価が高い。LTクリフトンが使えないようなら、彼が左サイドに回るかもしれない。

LTチャド・クリフトン

タウシャーと同じく、ルーキーだった2000年の途中から先発LTを務めてきたが、昨季第12週の@タンパベイで骨盤の大ケガを負い、シーズンエンド。非常に珍しい箇所のケガで、しかもヒザやヒジの関節鏡手術も受けたため、タウシャーと比べると、順調に復帰できるか不安は残る。まだ若く、伸びシロのある選手なのだが、今年は足踏みか。

RTケヴィン・バリー

昨季はドラフト外からロースター入り。先発陣に加えてドットソンまでいなくなった終盤3試合に先発出場。ラインの崩壊をなんとか防いだ。サイズに加えてフィジカル能力も高く、将来性はある。やや学習能力に問題があるらしい。今オフのはじめは左タックルの練習もさせていたが、今は右サイドに専念させている。開幕ロースター入りはほぼ確実。

RTブレナン・カーティン

ドラフト6巡指名ルーキー。身長206cm。サイズのわりにフットワークは軽く、課題は上半身のパワー。ミニキャンプでは、下記の3人の控えLT候補たちよりも、むしろ評判が良かった。ノートルダムではLTの経験もあるのだが、現状ではやはりRT向きらしい。彼とバリーをロースターに残すことになると、控えがRTばかりになってしまうのが難点。

LTマーカス・スプリッグス

ビルズで4年、ドルフィンズで2年、合計16試合の先発経験がある。ドルフィンズに移った2001年の開幕戦でヒザの靭帯を断裂し、シーズンを棒に振った。逆に昨年は負傷した先発LTディクソンに代わって4試合に先発した。ドルフィンズでは左タックルで先発したが、ビルズ時代は右タックルが多かった。控えLTの座を下記のウィズニーと争う。いまのところ互角らしい。

LTジェリー・ウィズニー

ノートルダム出身。1999年ベアーズのドラフト5巡指名。ケガ人続出を受けて、昨季終盤にパッカーズと契約。先発経験はルーキーの年の1試合だけ。まだ不安定だが、6月のミニキャンプではなかなか良いパスプロテクションを見せたらしい。上記スプリッグスとの争い。

LTレジー・コールマン

テネシー大でクリフトンの2年後輩。昨年のレッドスキンズのドラフト6巡指名。しかし開幕ロースターに残れず、プラクティス・スクワッドへ。10月はじめにベンガルズと契約するが、出番は全くなし。5月半ばにカットされてグリーンベイにやってきた。上記の2人と控えLTの座を争うが、ロースター入りは難しそう。

OTデヴィッド・ポーター

アイオワ大出身のドラフト外ルーキー。フィルビン新OLアシスタントの教え子ということになる。LTで1年、RTで1年の先発経験があるが、パッカーズではガード兼用として登録されている。ロースター入りは非常に厳しく、良くてプラクティス・スクワッドか。

OTTジャミール・ソリアーノ

ハーヴァード出身のドラフト外ルーキー。すでにちゃんと卒業済み。フィリピン系の父親とパキスタン系の母親はどちらも医師で、本人もいずれはそちらに進みたいらしい。上記のポーターと同様、良くてプラクティス・スクワッド。

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