グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年6月19日

C/Gグレイ・ルーガマー

今オフ、グリーンベイと契約したC/OGグレイ・ルーガマー。"グレイ"というのはニックネームではなく、ちゃんと親がつけた名前なのだそうだ。その名に違わず、早くも高校1年生の時には、前髪のあたりがグレーになり始めた。「だんだん範囲が広くなってきたんだ。今じゃあ、かなり目立ってきてるよね。でかいスカンクみたい」と本人は笑う。

アリゾナ州立大から、1999年のドラフト3巡でドルフィンズに指名されたルーガマーだが、1年目はほとんど出番なし。そして翌年、ジミー・ジョンソンHCからウォンシュテッドHCに代わると、彼は解雇されてしまった。スティーラーズのプラクティス・スクワッドを経て、2000年シーズンの第11週からペイトリオッツへ。それ以来、2年半を控えラインマンとして過ごし、この春フリーエージェントになった。

インサイドの3つのポジション全てをこなせる彼に、パッカーズを含む数チームが目をつけていたようだ。その中から彼がパッカーズを選んだのは、3年契約を提示してくれたことの他に、ペイトリオッツでの同僚ジョー・アンドルージ(元GB)が、パッカーズをベタ褒めしていたせいもあるらしい。「僕は比較的無名で、多くのチームのレーダー・スクリーンから外れていたんだと思う。でも僕は自分のできることには自信を持っている。スターターをプッシュし、質の高いデプスを作るためにここに呼ばれたんだ」

競争の激しいセンターとガードの控えを、ウィンタース、ブラント、フェラリオらと争っているルーガマー。先日のミニキャンプでは、センターと左右ガードの3ポジションを均等にプレーした。まだシステムやプレーブックを消化しきれていないが、コーチたちは彼の動きに満足している。「テクニック面でまだ少し苦戦しているが、いずれは全てうまくいくはずだ。我々コーチよりも、本人の方が少し心配しすぎて、体を動かす前に考えてしまうところがある。でもこのまま続けていけば問題はないよ」とベクトルOLコーチ。誰が開幕ロースターに残るかは、「トレーニングキャンプでフルコンタクト練習をやってみなければ」とOLコーチは慎重だが、多くの記者は「ルーガマーは当確だろう」 と見ている。

ルーガマーは、ペイトリオッツがスーパーボウルを制覇したあのフィールドゴールの瞬間、スペシャルチームの一員としてフィールドに立っていた。「あれは、本当に驚くべき年だった。たくさんの幸運に恵まれ、それが雪だるまのようになっていった。全てがうまく転がり、選手たちはひとつにまとまっていた。わがままや不平不満を言う選手はいなかった。先発QB(ブレッドソー)がルーキーみたいなQB(ブレイディ)の後ろに控えたことでも、それは明らかだよね」と彼は振り返る。「でも、ここでも多くの選手にあの時と同じような雰囲気を感じるんだ。たくさんの類似点がある。同じことを成し遂げられない理由はないよ」

カテゴリ : Player